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犬に食べさせるための油揚げがザルの上に置いてある
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2021.12.19

犬は油揚げを食べても大丈夫?食べさせる際の注意点と栄養素【獣医師監修】

人が食べる食材を犬にあげる際、食べられるものとそうでないものがあるのをご存じですか。一見、体に良さそうな食材でも犬にとって中毒を起こす場合もあるため、犬に何かをあげるときは注意が必要です。
この記事では、犬のごはんとして油揚げを食べさせることができるのかについてまとめています。「犬に油揚げを食べさせても大丈夫?」「どんな注意が必要?」などの疑問がある方はぜひお読みください。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:今野 ケイト/ドッグライター)

犬は油揚げを食べても大丈夫!

白と茶色と黒の毛の犬が器に入った油揚げを食べている

油揚げは、薄切りの豆腐を油で揚げたものです。豆腐は犬が食べても良い食材なので、油揚げももちろん食べられます。油揚げには何が含まれているのでしょうか。

油揚げの栄養素・成分を紹介

油揚げに含まれる栄養素・成分を見ていきましょう。

栄養素・成分【1】タンパク質(※1)

大豆からつくられる油揚げには、犬に欠かせない栄養素のひとつであるタンパク質が豊富に含まれます。タンパク質の役割は、臓器や筋肉、皮膚などの体の組織をつくることです。そのほかに、ホルモンや抗体などの機能を調整する役割もあります。

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栄養素・成分【2】カルシウム(※2)

油揚げ含まれるカルシウムもまた、犬にとって重要な栄養素です。体内にあるカルシウムのほとんどが、歯や骨を構成しています。そして、一部が血液や筋肉などに存在し、血液凝固や心筋の収縮作用増強などの役割を果たしています。

体内のカルシウム量はリンの量と大きな関係があり、リンを摂りすぎるとカルシウムが吸収されにくくなるため、バランスが大切です。

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栄養素・成分【3】リン(※3)

リンはカルシウムと結合し、主に骨や歯をつくるミネラルです。また、核酸や細胞膜を構成する要素であり、エネルギー代謝にも関係しています。

肉類などにも多く含まれており、前述の通りカルシウムとのバランスが重要となります。

犬に油揚げを食べさせる際の注意点

白と茶色の毛の犬が油揚げを欲しそうに顔を見上げている

犬に油揚げを食べさせる際の注意点を見ていきましょう。

注意点【1】多くあげすぎないようにする

一般的に、ドッグフードには1日に必要な栄養素がしっかり含まれています。そのため、犬に油揚げを食べさせるときは、おやつとして少量またはドッグフードのトッピング程度にしましょう。

ごはんとしてあげる場合は、小型犬なら油揚げ1枚のうち10分の1程度にとどめておきましょう。また、消化能力は個体差があるため、目安となる量通りに与えても便の状態に変化が出ることもあります。便の状態を見ながら与える量を調節してあげてください。

注意点【2】加熱&油を落とす

油揚げは、生食ではなく必ず加熱してから食べさせます。油揚げには、タンパク質のほかにも脂質が多く含まれています。そのまま食べてしまうと犬にとっては高カロリーであるため、ゆでるなどして余分な油を落とすことも必要です。

また、消化器系の疾患を持っていて、脂肪分の制限を受けている場合は、油を落としたとしても食べるのは控えましょう。療法食を食べているなど食事制限を受けている場合は、食べる前にかかりつけの先生に相談してみてくださいね。

注意点【3】大豆アレルギー

油揚げの原料である大豆にアレルギーを持つ犬もいます。そのため、犬に初めて油揚げを食べさせるときは、アレルギーの有無を確認するために少量だけにしましょう。

また、食べさせたあとは、体のかゆみや嘔吐・下痢などのアレルギー症状がないか注意深く見守ることも必要となります。アレルギー症状が出ないことを確認してから、少しずつ増やすのが基本です。

愛犬のための油揚げを使ったおすすめレシピ

ベージュの毛の犬が器に入った油揚げを食べている

油揚げをドッグフードのトッピングにするのも良いですが、愛犬が喜ぶようなアレンジをしてあげたいと思う方もいるでしょう。ここでは、愛犬のための油揚げを使ったおすすめレシピをご紹介していきます。

レシピ【1】油揚げの煮物

油揚げ・昆布・鶏肉のうまみ成分が野菜にしみ込んでおいしいレシピです。ごはんとしてあげるときは、炊いた米にかけても良いでしょう。ダイエット中の愛犬やシニア犬などにもおすすめです。

材料

  • 油揚げ
  • 鶏もも肉
  • にんじん
  • 大根
  • しいたけ
  • 粉末昆布

作り方

  1. 鶏もも肉、野菜類、湯通しした油揚げを食べやすい大きさに切ります。野菜の切り方は、いちょう切りや短冊切りが良いでしょう。
  2. 鍋にすべての食材を入れて煮込みます。野菜が柔らかくなったら完成です。

レシピ【2】煮込みうどん

鶏肉とカボチャは体を温めるとされていることから、寒い時期にもおすすめ。鶏肉と野菜をよく煮込むことで脂溶性と水溶性のビタミンをどちらも取れる、栄養バランスの良いレシピです。

材料

  • うどん
  • 鶏もも肉
  • むき里芋
  • カボチャ
  • 大根
  • にんじん
  • 白菜
  • しめじ
  • 油揚げ
  • だし汁
  • 味噌

作り方

  1. カボチャをレンジで加熱、油揚げを湯通しし、うどんはゆでておきます。
  2. 大根とにんじんは細切り、しめじはみじん切り、里芋は4分の1、白菜は1㎝幅に、油揚げは細切り、カボチャは角切りにします。
  3. だし汁を鍋に入れたら、1と2の食材を入れて煮込みましょう。
  4. 2が沸騰したら鶏もも肉、白菜を追加してさらに煮込みます。
  5. 全体に火が通ったら、うどんと味噌を追加して軽く沸騰させたら完成です。

レシピ【3】ミートローフのパイ包み風

ちょっとしたお祝いの日にもぴったりのミートローフのパイ包み。愛犬も一緒に同じものを食べられたら幸せですよね。
このレシピでは、愛犬用に油揚げをパイとして使っています。

人用にもミートローフのパイ包みを用意すれば、家族みんなで同じような食事を楽しく食べられますよ。

材料

  • 豚ひき肉
  • にんじん
  • じゃがいも
  • 油揚げ

作り方

  1. じゃがいもは茹でてマッシュに、にんじんはみじん切りにしておきます。
  2. 油揚げは湯通ししたあと、4辺を切り落としましょう。
  3. 豚ひき肉、卵、1を合わせてこね、油揚げと同じ大きさにしてホイルで包んだら、180℃で予熱しておいたオーブンで約20分焼きます。
  4. ホイルを外したら半分に切って、油揚げで包みます。
  5. 約5分追加で焼き上げれば完成です。

犬は油揚げも食べられる!|与えるときは量やアレルギーに注意

茶色の毛の犬と黒と白と茶色の毛の犬が油揚げを欲しそうに顔を見上げて舌を出している

犬は油揚げを食べられるということがわかりましたね。タンパク質やミネラルが含まれる油揚げですが、犬に与えるときには量やアレルギーなどに注意が必要です。また、脂質が多いため、湯通しを忘れずに行いましょう。犬が喜ぶ油揚げのレシピもご紹介しましたので、試してみてくださいね。

参考文献
  • 更新日:

    2021.12.19

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。