
犬が人間用のスポーツドリンクを飲んでも問題ありません。スポーツドリンクを飲むことで塩分やミネラル、糖分が補給できるので、熱中症や食欲低下により元気がないなどの緊急時に役立ちます。
スポーツドリンクには、さまざまなミネラルが含まれています。具体的にどのようなミネラル成分が含まれているのか見ていきましょう。
スポーツドリンクのなかで、最も多く含まれているのがナトリウムです。ナトリウムは、細胞の機能の維持や神経機能を正常に保つ働きをしています。また、筋肉の収縮・弛緩(しかん)にも関与しています。(※1)
スポーツドリンクには、カリウムも豊富に含まれています。カリウムは、エネルギーの代謝や神経刺激の伝達に欠かせない成分です。また、ナトリウムとともに体液の浸透圧を調整をする働きもしています。(※2)
カルシウムは骨や歯の形成、筋肉の収縮・弛緩に欠かせない重要な栄養素です。また、神経刺激の伝達にも関与しています。(※3)
マグネシウムも骨や歯を構成する成分です。代謝や心機能のサポート、筋肉の収縮、神経情報の伝達などの働きもあります。(※4)

犬にスポーツ飲料を飲ませる際は、注意しておきたいポイントがあります。愛犬の健康を損なうことがないよう、以下のことを留意しましょう。
スポーツドリンクに植物由来の天然甘味料「キシリトール」が含まれている場合は、与えてはいけません。犬がキシリトールを摂取すると、インスリンの分泌が促され低血糖になる可能性があるからです。
低血糖になると嘔吐やぐったりした様子が見られ、ひどい場合はけいれんを起こし、危険な状態に陥る恐れもあります。
原材料をしっかりと確認してから、飲ませるようにしましょう。
水で薄めてから与えるようにしましょう。スポーツドリンクは人間向けに成分が調整されているので、そのまま与えてしまうと糖分や塩分の摂りすぎになってしまいます。
液体タイプのスポーツドリンクは水で2~3倍に、パウダータイプのスポーツドリンクは3~4倍に薄めてから与えましょう。その際、愛犬がお腹を壊してしまわないよう、冷蔵庫で冷やした水ではなく、常温の水を使用してください。
脱水症状を起こしたなどの緊急時以外では、与えないようにしましょう。希釈したとしても、塩分や糖分が含まれていることには変わりありません。水代わりに常飲させると健康に悪影響をおよぼす可能性があるので、緊急時以外は与えないようにしましょう。
心臓病や腎臓病を患っている場合は、自己判断で安易に与えてはいけません。ナトリウムやカリウムの過剰摂取となり、心臓や腎臓に負担をかけてしまう恐れがあるからです。
疾患を抱えている場合は、熱中症や食欲減退などの緊急時に希釈した人間用のスポーツドリンク、もしくはペット用のスポーツドリンクを飲ませてもよいのかを、あらかじめ獣医師に確認しておくとよいでしょう。

スポーツドリンクは、手作りすることも可能です。急を要したときにすぐに与えられるように、ここでは犬用スポーツドリンクの作り方をご紹介します。
材料
作り方は、すべての材料をよく混ぜ合わせるだけです。作ったら冷蔵庫で保管し、3日程度で消費しましょう。

人間の場合は、熱中症対策として夏場になるとスポーツドリンクを日常的に飲んだりしますが、犬の場合は頻繁に飲んでしまうと塩分や糖分の過剰摂取になりかねません。
緊急時のときだけ、水で薄めて飲ませる程度にとどめましょう。
上手にスポーツドリンクを活用してくださいね。