
チーズの栄養成分はチーズの種類によって異なり、犬に与えるのを控えたほうがよいものもありますが、クリームチーズは犬に食べさせても大丈夫です。クリームチーズは他のチーズと比べて塩分が少ないので、比較的安心して与えられます。
クリームチーズには、どのような栄養素・成分が含まれているのか見ていきましょう。
チーズにはタンパク質が多く含まれています。タンパク質は筋肉や臓器、皮膚や被毛など、体のさまざまな組織の構成に欠かせない重要な栄養素です。また、酵素やホルモンの成分、エネルギー源にもなります。(※1)
クリームチーズの中で、最も多く含まれている栄養素は脂質です。脂質はタンパク質、炭水化物と並ぶエネルギー産生栄養素の1つで、1gあたり約9gのエネルギーを作り出せます。このエネルギー産生量はタンパク質や糖質(炭水化物)の約2倍で、効率よくエネルギー源となるのが特徴です。
また、脂質は胆汁酸や性ホルモンの原料、細胞膜を構成する成分にもなります。(※2)
クリームチーズには、ミネラル成分の1つであるカルシウムも含まれています。カルシウムは、骨や歯の形成、心筋の収縮に欠かせない栄養素です。また、神経刺激の伝達にも関わっています。(※3)
クリームチーズにはビタミン類も含まれていますが、その中でも多い種類がビタミンA、ビタミンB2、ビタミンEです。
ビタミンAとビタミンEは抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持、血管の老化予防に役立ちます。(※4)ビタミンB2は、エネルギーの代謝に関与する栄養素です。ビタミンB2にも皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。(※5)

愛犬が欲しがるがままにクリームチーズを与えてしまうと、健康を損ねる恐れがあります。犬にクリームチーズを食べさせる際の注意点を頭に入れておきましょう。
愛犬にクリームチーズを与える際は、少量にとどめるようにしましょう。クリームチーズは脂質が多いので、与えすぎると肥満の原因になります。
犬にとっても肥満は万病の元で、健康寿命に影響をおよぼします。また、肥満になり適正体重まで戻すには、食事と運動で無理なく健康的にダイエットさせる必要があり、決して簡単ではありません。飼い主がダイエット計画を見誤ると、犬にストレスがかかってしまいます。
おやつは1日に必要な摂取カロリーの20%以内にとどめるのが望ましいとされています。愛犬の健康を害さないために、与えすぎに注意しましょう。
与える量だけでなく、与える頻度にも注意しなければなりません。クリームチーズは犬が好みやすい風味で嗜好性が高いので、少量であっても頻繁に与えてしまうと総合栄養食では物足りなく感じ、偏食の原因になる可能性があります。
しつけのご褒美や愛犬の特別な記念日、薬を飲ませるときに活用するなど、時々与える程度にとどめましょう。
人間だけでなく、犬にも乳製品アレルギーがあります。そのため、クリームチーズを食べた後にアレルギー反応が出ていないかチェックしましょう。嘔吐や発疹など、体調不良の症状が現れた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

「愛犬のおやつを手作りしてみたい!」という飼い主さんのために、ここではクリームチーズを使ったおすすめの犬用レシピをご紹介します。
愛犬の誕生日やうちのコ記念日など、特別な日のおやつとして作ってあげたい「さつまいもチーズケーキ」です。クリームチーズに食物繊維が豊富なさつまいもと、整腸作用があるヨーグルトを組み合わせて作ります。
さつまいももヨーグルトも犬が好きな食材なので、喜んで食べてくれるに違いありません。
材料
作り方
植物性タンパク質や、ミネラルが豊富なきな粉も入っているクリームチーズのクッキーです。めん棒で薄く伸ばして好みのクッキー型で型抜きしてもよいですが、抜き型がなくても作れるので、ぜひトライしてみてください。
材料
作り方

クリームチーズを与える際は、量や頻度に注意するだけでなく、食べた後の愛犬の様子もチェックしましょう。
塩分を多く含むものもあるので、塩分が少なめのものを選ぶなどの工夫をしても良いでしょう。
人間と同様、犬にとってもおやつは楽しみの1つです。クリームチーズを好む犬は多いことから、上手に活用すれば愛犬も喜ぶことでしょう。