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犬に食べさせるためのチンゲンサイ
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2021.12.28

犬はチンゲンサイを食べても大丈夫?食べさせる際の注意点と栄養素

中国野菜としておなじみのチンゲンサイは、手頃な価格で年間を通じて入手できる緑黄色野菜です。みずみずしい青さとシャキシャキとした食感が特徴のチンゲンサイ。アブラナ科の野菜ですが栄養価が高く、基本的には犬が食べても大丈夫です。
この記事では、チンゲンサイの栄養素、食べさせる時の注意点からおすすめのレシピまでを詳しくご紹介します。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬はチンゲンサイを食べても大丈夫!

茶色の毛の犬がチンゲンサイを食べている

中国から輸入された野菜の一つであるチンゲンサイは実は白菜の仲間。国内で普及する過程で農林水産省によって、青い軸のものをチンゲンサイ、白い軸のものを白菜と呼び名が定められました。

煮くずれしない栄養価の高い野菜として、中華料理以外にもさまざまな料理に使われているチンゲンサイは、他の緑黄色野菜と同じように、犬が食べても大丈夫な野菜の一つです。

チンゲンサイの栄養素・成分を紹介

年間を通じてリーズナブルに入手できるチンゲンサイには、犬にも嬉しい栄養素が豊富に詰まっています。

栄養素・成分【1】βカロチン

青菜と呼ばれることもあるチンゲンサイには、100g中2600μgとピーマンの6倍ものβカロチンが含まれています。

βカロチンは、犬の体内でビタミンAに変換されプロビタミンAとして働きます。抗酸化作用が高いことが特徴で、粘膜や皮膚の健康維持をサポートする栄養素として知られています。

栄養素・成分【2】ビタミンC

他の緑黄色野菜と同じようにチンゲンサイにもビタミンCが豊富に含まれています。犬の体内で生成できるビタミンCですが、ストレスや加齢、病気などで失われやすいため、食材から摂取することがおすすめです。

また、βカロチンと一緒に摂取することで、さらに抗酸化作用が期待できるとされています。

栄養素・成分【3】カリウム

カリウムは、ナトリウムの排泄に役立つ栄養素で、細胞が正常に働くために必要なミネラルです。また、神経の伝達やエネルギー代謝にも関わる犬にとって大切な栄養素と言えます。

特に、腎臓機能が低下している犬の場合は、カリウムの不足から低カリウム血症を発症する可能性があるため、食事から摂取することが推奨されています。

栄養素・成分【4】葉酸

葉酸は、造血や細胞の産生に関わるビタミンで、造血のビタミンとも呼ばれている栄養素。薬膳では、血の巡りを良くする野菜としてチンゲンサイを積極的に使用しています。

栄養素・成分【5】カルシウム

犬にとって欠かせない栄養素であるカルシウムもチンゲンサイには豊富に含まれています。カルシウムは、健康な骨や歯を生成するのに欠かせない栄養素です。特に、成長期の子犬やシニアはしっかりと摂取しておきたい栄養素と言えます。

犬にチンゲンサイを食べさせる際の注意点

クリーム色の毛の犬がチンゲンサイが入った器を見て舌なめずりをしている

栄養価、価格ともに緑黄色野菜の中ではコストパフォーマンスに優れたチンゲンサイですが、犬に与える時には以下の点に注意しましょう。

注意点【1】辛味成分が含まれている

チンゲンサイに限らず、アブラナ科の野菜には辛味成分であるイソチオシアネートが含まれています。イソチオシアネートは、抗炎症作用や抗酸化作用が高い成分ですが、大量に摂取することで胃腸を刺激する可能性があるため注意が必要です。

また、ゴイトロゲンと呼ばれる辛味成分は、甲状腺に悪影響を及ぼす可能性があるため、甲状腺機能に問題がある場合は摂取を控えましょう。

注意点【2】生では与えない

葉物野菜は、犬が消化を苦手とする食材です。チンゲンサイは生食には向かない野菜ですが、与える際にはしっかりと茹でて、食べやすい大きさに切ることがおすすめです。

愛犬のためのチンゲンサイを使ったおすすめレシピ

犬に食べさせるためのチンゲンサイがカットされている

季節や天候に左右されず安定供給されるチンゲンサイは犬ご飯の強い味方。チンゲンサイに含まれる栄養をしっかり摂取できるように調理することがおすすめです。

レシピ【1】チンゲンサイのお浸し

トッピングに最適なおひたしは、時短でささっと作れるお助けレシピです。しょうゆをかけて味付けを変えれば、飼い主さんも一緒に食べられますよ。

材料

  • チンゲンサイ 1株
  • ニンジン(お好みの野菜) 1/4本
  • 昆布水 半カップ
  • 鰹節 適量
  • ごま油 少量

作り方

  1. チンゲンサイは、根元と葉に切り分ける。
  2. ニンジンは、薄い短冊切りにしてさらに食べやすい大きさに切る。
  3. 鍋に昆布水を入れ、煮立ったら根元分、ニンジンを入れてゆでる。
  4. ニンジンが柔らかくなったら、葉の部分も入れさっと煮る。
  5. ひと煮立ちしたら火を止め、少量のごま油を回し入れ冷ます。
  6. 鰹節を全体にまぶして完成。

レシピ【2】チンゲンサイとキノコの卵炒め

チンゲンサイに含まれているβカロチンは、油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。また、たんぱく質と一緒に食べることで、βカロチンやカルシウムの吸収率もアップ。チンゲンサイだけを与えるのではなく、いろいろな食材と上手に組み合わせることがおすすめです。

材料

  • チンゲンサイ 1株
  • キノコ(しめじ、舞茸など) 半パック
  • 卵 1個
  • ごま油

作り方

  1. チンゲンサイは、根元と葉に切り分け、食べやすい大きさにしておく。
  2. キノコは石づきを落とし、ほぐしておく。
  3. 卵はときほぐしておく。
  4. フライパンに水(分量外)を入れ沸騰したら塩をひとつまみ入れて、根の部分をさっと茹でる。柔らかくなったら、水で洗っておく。
  5. フライパンにごま油を熱し、チンゲンサイを入れしんなりするまで炒める。
  6. チンゲンサイがしんなりしたら、キノコを入れ火が通るまで炒める。
  7. チンゲンサイとキノコがしんなりしたら、溶き卵を加えて全体を炒め合わせる。

犬にチンゲンサイを与えても大丈夫!

茶色の毛の犬がチンゲンサイを欲しそうに顔を見上げている

天候不良などで葉物野菜が値上がりする時でも、安定した価格で供給がされているチンゲンサイ。中華料理の食材として輸入されたチンゲンサイですが、現在は国内で生産されているおなじみの野菜です。
最近では、ミニチンゲンサイも栽培され、さらに使いやすくなりました。栄養価が高い上にリーズナブルなチンゲンサイをぜひ犬ご飯のメニューに加えてみてください。

参考文献
  • 更新日:

    2021.12.28

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。