わたしたち家族は夫婦2人の共働きで、トイプードルの元保護犬を1頭飼っています。最近、先代トイプードルを16歳で看取りました。
本日は、そんな経験から「犬の幸せ」や「幸せな共存」について考えてみたいと思います。

わが家の愛犬「もここ」は、7歳のトイプードルの女の子です。ウチに来て9ヶ月の元保護犬です。お母さん気質なところがあり、今年看取った16歳のトイプードル「ごんた」の介護の際には、たくさん助けてもらいました。
晩年のごんたは認知症でした。もここは、ごんたがトイレに行きたい時、ウロウロ歩いて危ない時など、様子を見に行っては私のもとへ駆け寄り、サポートが必要なことを教えてくれました。ごんたが寝たきりになり、夜鳴きが始まってからは、鳴くごんたをなだめようとしていました。一緒に介護しているようで、心強かったです。
保護団体の方から、元繁殖犬でケージから出たことがなかったと聞いています。うちに来て数日は、人の顔色を窺うばかりで、あまり心を許してくれませんでした。夜寝るときもお座りの状態のまま、うつらうつらするだけでした。それが今や、お腹をなでられるのが大好きで、夜はへそ天で寝ています。

もここは実家で飼っていた犬も含めて4頭目の飼犬ですが、初めて成犬から躾をする犬です。元保護犬ということもあり、少し気を遣いました。
来たばかりの頃は家を安全なところと信じてもらうため、トイレマナー以外のしつけはしませんでした。ブリーダーで入れられていたケージの柵をかじる癖があったようで、歯もほとんど摩耗しています。我が家に来てからもクッションのファスナーやかばんの持ち手の金属をかじっていたのですが、そっと引き離す程度にして、叱ることはしませんでした。
まずは人に迷惑をかけないことと犬の安全を守るための最低限として、「無駄吠えをしない」「マテ」「オイデ」ができるようになってほしいと思っています。繰り返し何度も言い聞かせるのは、根気がいる作業です。また「なんで今!?」というタイミングで、出来たはずのことができなかったりします。
心が折れそうになることもありますが、続けるには飼い主の心の余裕が必要だと思います。怒ったり落ち込んだりする前に深呼吸を心がけていて、犬のしつけというよりも、自分を静める訓練のようです。「マテ」が苦手で、すぐに私の方へ近づいてきてしまうので、鼻ズラ写真が多いのは、今のところご愛敬です。

犬を飼っていると、一緒に入れない場所がある等の制約を受けることがあります。でもそれを乗り越えて、お互いに「幸せ」と感じられる関係を構築できたら良いなと考えています。
飼い主も社会の中で生きていますので、突然の外出は、必ずあると思います。老犬や病気の犬など、お留守番する犬の側にも特別なケアが必要なケースもあります。いざという時に慌てないように、対応してくれるペットホテル、ペットシッターなどを事前に調べて相談しておくことが大切です。
私の父が亡くなった時に、16歳のごんたは寝たきりの状態でしたので、24時間介護体制のある老犬ホームへ預けました。
そんなに大ごとでなくても、友人と食事に行くとか、犬を連れて出かけられない場面はたくさんあります。飼い主が安心して自宅で留守番させるには、インテリアの工夫も必要かもしれません。ごんたは留守番中にゴミ箱の中身を取り出して遊ぶ子だったので、家中のゴミ箱を、高さのあるふたフタ付きのものに変えました。
犬と一緒のお出掛けを楽しむには、下調べと準備が欠かせません。今の日本では、一緒に食事や宿泊できる場所も限られています。私が犬と一緒に旅行へ行く時には、犬の食事とおやつ(カメラ目線用)、ペットシーツ、毛を取るためのコロコロ、犬のベッド等、人間の荷物よりもかさ張ります。また、一緒に出掛ける際の気苦労を少なくするためにもしつけが必要です。
でも、もここといられる時間は、あと10年あるか分からないので、たくさんの楽しい思い出を作りたいです。

社会には愛犬家だけではありません。私の父も犬が苦手でしたし、私の親友も犬が怖くて、40歳まで犬を触ったことがありませんでした。そんな中で「社会における犬との共存」について考えてみました。
ダイバーシティーという言葉が聞かれるようになりました。社会には犬が苦手な人、犬のアレルギーの人など、必ずしも愛犬家ばかりではありません。畜犬登録する、狂犬注射を受けるなどの社会的ルール、ワクチン接種やノミ予防するなどの愛犬家としてのマナーを守りながら、愛犬家以外の人にも配慮する気持ちは大事だと思います。
愛犬がどれだけ社会に受け入れられるかは、愛犬家の行動次第で広がりも狭まりもするのではないでしょうか。
社会には色々な考え方がありますので、一定の社会のルールの中で人も犬も生活しなければなりません。犬が生まれてから死ぬまで、犬も人も幸せである「幸せな共存」には何が必要なのでしょうか。まだ犬の殺処分がある状況では「幸せな共存」が出来てるとは言えないと思います。
しつけに始まり、犬を飼っていることによる制約、介護など、楽しいだけではない面があることを、飼う前に知ることが必要です。大変だけど可愛い幼年期の知識だけでなく、犬の寿命も延びて介護が必要なケースも多くなりましたので、老年期に関する知識も重要です。
今年看取ったごんたは3頭目の飼犬でしたが、初めて介護が必要となった子でした。その大変さは予想していなかったものでした。面倒かもしれませんが、犬を譲渡(購入)するための知識テストみたいなものがあっても良いかもしれませんね。

最近、飼犬を看取った経験から、犬と飼い主の幸せのためにも、飼い始める前に、その犬の一生を添い遂げるイメージを持つことが大事だと思うようになりました。犬は本当に可愛いし、たくさんの幸せを運んできてくれますが、社会に受け入れられるためのしつけや、老後の介護など大変なこともたくさんあります。
でも大変なことも含めて、犬との生活は多くの出会いや幸せを運んできてくれる素晴らしいものだと感じています。
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