16歳の愛犬と今年、お別れしました。まだ完全に立ち直れてはいませんが、愛犬と出会えたこと・一緒に過ごした時間はかけがえのない宝物。愛犬はどんな存在だったか、思い出を振り返りながら質問にお答えしています。

うちの愛犬ちゃんはミニチュアダックスの女の子。おてんばで活発すぎるところもあり、遊ぶに来た友人に男の子?と聞かれることもしばしば。
人が大好きで、私や兄妹の友人が来ようものなら歓迎の嵐。誰が飼い主か分からないほどべったり。家の玄関が開いた瞬間に飛び出して行って人を追いかけていったりと油断ならない程の人好きでした。
飼い主の私にもそうですが、抱っこや膝の上に乗ってくるのは自分がそうして欲しい時だけ。こちらから抱っこすると魚のようにびちびち暴れて大人しく抱っこされてくれません(笑)自分のペースをしっかり持って甘えてくるところも愛おしかったです。

トイレのしつけやかじり癖、特に手のかかる子犬時代は暇さえあれば愛犬ちゃんにつきっきり。トイレのしつけが済んでもおてんばな愛犬ちゃんに振り回される毎日。だけどそのおかげで父を失った悲しみから少しずつ立ち直っていくことができたのです。
愛犬ちゃんに出会う前、大好きな父を亡くしました。人見知りで引っ込み思案、さらには度重なる引っ越しで学生時代からの親友と言える友人がいなかった私。唯一心を許せて味方だと思えるのが父でした。
よりどころを失った私の心は崩壊寸前で、引きこもる日々。ようやく外に出れるようになり、フリーターとして働き始めたころに出会ったのが愛犬ちゃん。なんの希望もなく、悲しみを引きずりながら過ごしていた私でしたが、愛犬ちゃんをひと目見た瞬間、「この子の飼い主になりたい!」なぜか強くそう思ったのです。
父を亡くしてから人との別れが怖くなり、数少ない友人とも距離を置くように。人との交流を避けていた私でしたが、積極的な愛犬ちゃんのおかげでお散歩中やわんこのスクールで人と話すきっかけができました。別れの辛さより、一緒に過ごすことの楽しさ、幸せを再び感じさせてくれました。最初は飼うことを反対していた母も、いざ飼い始めると愛犬ちゃんにメロメロ。どことなく悲しみが漂っていた我が家に活気が戻ったようでした。

愛犬の幸せそうな姿をみるとキュンとするしこちらまで幸せになりますよね。まさに愛犬の幸せは飼い主の幸せ!
我が家の愛犬ちゃんはグーグー(それも割と大きめな笑)いびきをかきながら寝るんです。思いっきりお腹をみせていたり、白目をむいていたり変顔のこともありますが、思いっきりリラックスして眠る姿はとても幸せそう。

我が家の愛犬ちゃんは16歳で虹の橋へと旅立ちました。不思議なことに愛犬ちゃんの体調以外にも、サインは現れていたのです
お別れまでの数か月間は週に数回病院通いでした。その間、タクシーを利用することも多かったのですが犬や猫などペットを飼い、亡くしたという方にあたることが多かったです。中にはつい先日亡くしたばかりという運転手さんも。
そして一度だけですが、外のベンチで順番待ちをしていると大きな白い箱を抱えて出てくるご夫婦を見かけました。箱には天使の絵が描かれており、悲しみに暮れるご夫婦のことをとても他人事と思えず、近い将来私にもお別れがくるのだと痛感したのです。愛犬ちゃんが旅立つ1か月ほど前の出来事でした。
治る見込みはないものの、定期的な点滴が必要で病院へは週に数回通っていました。最初は点滴も大人しくされていた愛犬ちゃんでしたが、だんだんタクシーに乗るだけで悲痛な叫び声をあげるように。点滴も抑えられる腕から必死に逃れようと抵抗する姿に胸がはちきれそうでした。

少し様子がおかしいと思い病院に行った時には余命数か月と宣告。突然すぎる宣言に頭が真っ白になりました。
治る見込みがなくても、点滴をしなければ生命維持できない。そんなところまで来ていました。
通うペースは無理のない範囲で。点滴をしても調子の悪そうな日もあり、「これからいつ亡くなってもおかしくないし、痙攣も起きるものだと思ってください。痙攣は見ていられないくらい苦しみます。だけどそうなってしまうと何もしてあげられることはないので、辛いでしょうがそっと見守るしかありません。」
治る見込みもなく、苦痛に感じている点滴に通っても、痙攣でさらに苦しい思いするかもしれないなんて。 どうしてあげたら苦しまずに済むのか悩み、それ以前にどうしてもっと早く気づいてあげられなかったのか、自分を責め続けました。
もっと早く病気に気づいていれば、もっと傍にいてあげられたら…。最期を看取ることはできましたが、数か月たった今も後悔はつきません。失った悲しみ、こうしてあげていれば良かったという思いはなかなか消えません。痙攣を起こすことなくいけたことがせめてもの救いです。

愛犬ちゃんのいた16年間は長いようであっという間のようにも思えます。ペットというよりもはや家族。死は誰もが経験するもので、亡くした悲しみはきっとみなさん抱えながらも前を向いているのだと思います。
私も少しずつ、前を向いていきたいです。精一杯生きてくれた愛犬ちゃんの思い出を胸に、「ごめんね」と「ありがとう」と心の中で伝える日々。
姿は見えなくても気持ちはずっと一緒だよ。これからも愛犬ちゃんを大切に思う気持ちは変わりません。
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