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ベージュの毛の犬が誤飲しそうなおもちゃに囲まれている
住まい / 生活
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2021.11.27

犬の誤飲でヒヤっとした出来事!意外なアレが危険な可能性も?【獣医師監修】

犬と暮らしていると、ケガや事故などさまざまなトラブルを経験します。トラブルとまではいかなくても、ヒヤっとした経験のある方もいるかもしれませんね。なかでも、誤飲は常にリスクがあり、命に関わることもあるトラブルです。
そこで今回は、2頭の小型犬と暮らす筆者の経験をもとに、誤飲についてまとめました。犬の誤飲について気になる方はぜひチェックしてみてください。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:今野 ケイト/ドッグライター)

犬の誤飲でヒヤッとした体験談

茶色の毛の犬がクッションの上でくつろいでいる

犬と暮らしていて誤飲でヒヤッとした場面をご紹介します。

子どもが作ったおもちゃの一部

太めのストローを誤飲してしまったことがあります。このストローは3~5cm程度で、子どもが保育園で作ってきたネックレスの一部でした。筆者はネックレスが壊れたときにそこに居合わせており、すぐにストローを拾い集めて「これで誤飲が防げた」とホッとしていました。

しかし翌日、薄い色の血とともに吐かれたストローを発見!動物病院を受診し、飲み込んだのはその1個だけだろうということで整腸剤と胃薬を処方してもらいました。

犬用靴下

靴下はおしゃれのためだけでなく、肉球のケガ防止や寒さ対策なども叶う優れもの。多くの飼い主と同様、筆者も過去にはかわいらしい靴下を履かせていたことがあります。

靴下を履くのが定着してきたころのことです。犬が履いていたはずの靴下をくわえているところを見つけました。慌てて取ろうとしましたが、靴下は犬の胃内へ。動物病院に連絡して吐かせる方法を教えてもらい、すぐに吐き出させました。

クッションの綿

クッションやぬいぐるみの綿などが誤飲につながることもあります。筆者宅では、犬が眠る用のクッションを設置しています。かなりしっかりしたクッションなので、小型犬がすぐに破るとは思いもしませんでした。

しかし、興奮が高まった犬は筆者の想像を超える力があり、布のカバーに穴を開けて綿を出して食べ始めてしまったのです。このときは、飲み込む前に口から出すことに成功しましたが、一度くわえたものを離させることの難しさを感じました。

毒のある植物

草を食べる犬は案外多いですよね。しかし、植物のなかには犬にとって毒のあるものも。チューリップ朝顔スイセンなどはその代表です。

筆者はきれいな庭をつくりたいと思ってチューリップを植えたことがあります。そのあとたまたま読んでいたネット上の記事で毒があることを知り、購入したチューリップはすべて抜きました。
筆者宅では犬を庭で遊ばせることが多いので、気づかずに植えたままにしていたらいつか事故が起こっていたかもしれません。

お菓子のゴミ

これも庭で遊んでいたときのことなのですが、風で飛ばされてきたお菓子のビニールゴミを犬がくわえていたことがあります。庭なので基本的にノーリード、お散歩に行くのと比べて誤飲のリスクは低いと気を抜いていたときの出来事でした。

このときは声をかけただけで口から出してくれたので、誤飲することはありませんでした。

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犬の誤飲を招くシチュエーションって?

茶色の毛の犬が庭の芝生の上で走っている

犬が誤飲しやすいと感じるシチュエーションをご紹介します。

犬が「嬉しい」「楽しい」を感じて興奮状態にあるとき

「嬉しい」「楽しい」を感じて興奮状態にあるとき、犬は予想外の行動をする傾向にあり誤飲が起こりやすいです。主に飼い主と遊んでいるとき、ご飯の前などです。
実際、犬用靴下を誤飲したときもクッションの綿を誤飲したときも、筆者の犬は普段より楽しそうな様子でした。

もうひとつ問題なのは、犬の興奮度が高いときは行動を抑制しにくいこと。大きな声をかけたり駆け寄ったりすると、犬はさらに興奮してしまいます。

くわえているものを急に取ろうとするとき

人やほかの犬にエサを取られないように焦って食べたりうなったりする犬の様子は、しばしば目にする光景ですよね。異物をくわえているときにも同じことが言えます。

そのため、犬が異物をくわえたときに焦って取ろうとするのは逆効果。飲み込むつもりがなかったものまで飲み込んでしまうかもしれません。

筆者の犬が誤飲したときも、まだ口のなかにある段階で気づき無理やり取ろうとして失敗しています。

外で遊んでいるとき

お散歩のときや広場で遊ばせているときは、誤飲のリスクが高いでしょう。予想外の異物が落ちていますし、中毒を起こす植物もあります。さらに、犬の気持ちが高まっていることもあり、誤飲する状況が揃っていると言っても過言ではありません。

特に、ノーリードで遊ばせているときには、飼い主の目が届かないところで誤飲する可能性があります。

犬の誤飲を防ぐためにできること

茶色の毛の犬が庭の芝生の上でボール遊びをしている

犬の誤飲を防ぐためには、どのような対策が必要なのでしょうか。

誤飲しやすいものは近くに置かない

犬が生活する空間は片づけておきましょう。お菓子タバコ子どものおもちゃなど誤飲する可能性のあるものはすべてです。

また、飼い主が気づかずに落としたも犬が誤飲しやすいものの1つです。普段から気をつけてあげたいですね。

興奮して遊んでいるときは注意深く見守る

犬がしっぽを振って嬉しそうに遊ぶ姿を見ると、こちらまで嬉しくなりますよね。しかし、そんなときこそ誤飲に注意が必要です。おもちゃで遊ばせるときには、飲み込めないサイズであるか、壊れていないかなどを確認しましょう。

外で遊ぶときやお散歩中は目を離さない

外には、植物タバコ農薬など犬にとって危険なものが多くあります。リードをせずに広場などで遊ばせているときには特に注意してください。

また、「リードをつけていれば絶対大丈夫」ということはありません。犬が飼い主より先を歩いている場合では、何を誤飲したか確認ができないままに誤飲事故が起こることもあり得ます。常に誤飲のリスクがあると考え、先回りして確認するくらいの意識を持ちたいですね。

誤飲しかけたときは無理に取ろうとしない

誤飲しかけたものを無理に取ろうとすると、犬は焦って飲み込んでしまいます。そんなときは無理に取るのではなく、ほかのことで注意を引くのがおすすめ。おもちゃやおやつなど興味のあるものを見せると、口に入れているものを離してくれることがあります。

また、口にくわえたものを飼い主に渡す遊びを普段からしておくと良いでしょう。

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犬の誤飲は命に関わること

茶色の毛の犬2匹が並んで寝転んでいる

犬の誤飲しやすい状況や対策について、筆者の体験をもとにご紹介しました。犬の誤飲は腸閉塞や中毒など命に関わることもあるため、注意したいトラブルです。
重症化しないためにも、受診のタイミングを誤らないことも大切です。普段から環境を整えてあげることでリスクを減らすことができるため、実践してみてくださいね。

  • 更新日:

    2021.11.27

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。