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芝生の上で甘えた鳴き声を出す白いトイプードル犬
犬の生態 / 気持ち
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2021.11.22

【獣医師監修】犬が甘えるときの鳴き声は?気持ちの聞き分け方を解説

「ワンワン!」「クーン!」「クンクン」などいろんなパターンの愛犬の鳴き声を聞いて、「どんな気持ちなんだろう」と思ったことはありませんか?鳴き声が表す気持ちを理解してあげられれば、愛犬とのコミュニケーションをより深めることができます。
そこでこの記事では、犬が甘えているときに発する鳴き声についてご紹介します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子/動物ライター)

犬の鳴き声から気持ちを知るためのポイント

上を向いて甘えた鳴き声をあげる犬

犬は、鳴き声によって感情を表現しますが、例えば「ワンワン」や「キュンキュン」と鳴いていても、声のトーンや大きさなどによって、そこに込められている意味やアピールの度合いが違ってきます。

そこでまずは、鳴き声から犬の気持ちを知るためのポイントを解説します。

鳴き声のトーン

高い声で鳴くときは、気持ちが高ぶって嬉しいときや甘えたいときなどのポジティブな感情のほか、寂しさや痛みなどのネガティブな感情の表現など様々な場面で現れます。

逆に低い声で鳴くときは、警戒や敵意の気持ちを意味します。

鳴き声の大きさ

鳴き声の大きさは、欲求の度合いを表します。鳴き声が大きければ強くアピールしている、鳴き声が小さい場合はそれほど欲求が高くないということです。

鳴き声の速さ

テンポよく短い鳴き声を発するときは、興奮して気分上々の状態です。反対に長い声で鳴く場合は、不安や寂しさなどのネガティブな感情を抱いているときだとされています。

鳴き声の間隔

鳴き声を発していたかと思えば、いったん鳴き止んで様子をうかがうようなことも少なくありません。これは、相手の反応を確かめながら、次にどんな行動を取ろうか考えている状態です。

逆に間隔を空けずに鳴いている場合は、とにかく自分の欲求を主張しているということです。

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犬の鳴き声から甘えている心理を聞き取ろう

こちらに視線を向けて甘えた鳴き声をあげるジャックラッセルテリア犬

ここでは、犬が甘えているときにどんな鳴き声を発するのかをご紹介します。

高い声で短く「ワンワン」と鳴く

高い声で短く「ワンワン」と鳴くときは、嬉しくて甘えたい、楽しいなど、ポジティブな感情であることを意味します。

よく見かけるシーンとしては、飼い主さんが家に帰ってきたときなどです。飼い主さんに会えた嬉しい気持ちと、寂しくて甘えたかった気持ちが入り混じり、「ワンワン」と鳴きながら後をついて回ったりします。

鼻にかかったような高い声で「クンクン」と鳴く

鼻にかかったような高い声で「クンクン」と鳴くのも、甘えたい気持ちの表れです。「撫でてほしい!」「遊んでほしい!」など、甘えながら要求を訴えているのです。

高い声で「キュンキュン」と鳴く

甘えたいときに飼い主さんのそばにきて見つめながら、高い声で「キュンキュン」「キャンキャン」と鳴くことも少なくありません。

「もっと撫でて!」など、甘えながらおねだりしてくる姿はとてもかわいらしいですが、要求に応えすぎるとどんどんエスカレートして無駄吠えに発展してしまうことがあるので、適度に無視することも必要です。

犬が甘えるときは鳴き声だけでなく仕草もチェック!

ソファの上で飼い主の膝に頭を乗せて撫でられる犬

鳴き声だけでなく仕草もチェックすることで、愛犬が甘えたいと思っているのかどうかが、よりわかりやすくなります。ここでは、犬が甘えたいときに見せる仕草をいくつかご紹介します。

あごや前足を乗せてくる

ベッドやソファでくつろいでいると、愛犬があごや前足を足などにちょこんと乗せてくることはありませんか?とってもかわいらしい姿に癒されるという方も多いかと思いますが、これは飼い主さんのことが大好きで甘えたい、一緒にそばにいたいという気持ちの表れです。

とてもリラックスしている状態で、飼い主さんだけでなく犬も満足感を得ているに違いありません。

耳を後ろに下げて見つめる

耳を後ろに下げて見つめてくる仕草も、甘えたいという気持ちが込められています。

ただし耳が後傾し、かつ尻尾も低く下がっている場合は、不安や緊張などネガティブな感情のサインです。全く違う意味になるので、間違えないように気をつけましょう。

体をすり寄せてくる

飼い主さんに甘えたい、気を引きたいといったときに、体をスリスリしてくる、わざとコツンと頭をぶつけてくるなどの仕草をすることもよくあります。優しく撫でたり話しかけてあげたりすると喜ぶことでしょう。

犬の甘える鳴き声は飼い主さんを信頼している証!

芝生の上で寝転んで飼い主に撫でられて甘えた鳴き声をあげるゴールデンレトリバー犬

犬が甘えたいときに発する鳴き声は、愛情表現の1つです。安心できる相手だからこそのアピールなので、とても嬉しい限りですね。甘やかしすぎはよくありませんが、愛犬の愛情表現には、優しく応えてあげてくださいね。

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  • 更新日:

    2021.11.22

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。