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皿に盛ったポテチ
食べもの
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2021.11.23

犬にポテチを与えてはいけない理由!誤って食べてしまった場合の対処法【獣医師監修】

じゃがいもは犬が食べても大丈夫な食材ですが、加工品であるポテチ(ポテトチップス)は、犬に与えてはいけません。愛犬が欲しがるからとして日常的に与えてしまうと、健康を害する恐れがあるからです。また、気づかないうちに愛犬が間違って食べてしないよう注意する必要があります。
今回は、犬にポテチを与えてはいけない理由や、たくさん食べてしまったときに見られる症状、対処法を解説します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子/動物ライター)

犬にポテチを与えてはいけない

茶色の毛の犬がポテチを欲しそうに見つめている

犬にポテチを与えることはおすすめできません。ポテチの原材料であるじゃがいもは、犬にとって有害な食材ではありませんが、食べた量によっては健康被害が出る恐れがあります。

もしパリパリとした食感のおやつを愛犬が好むのであれば、犬用のチップスを与えるのがよいでしょう。犬用のチップスは、さつまいもや人参などの野菜チップスや鶏ササミチップスなど、さまざまな種類があります。人間用のチップスと違い味付けされていないので、犬用のチップスであれば安心です。

犬にポテチを与えてはいけない理由

ポテチの封が開いておりティッシュの上に出してある

思わぬ症状により愛犬がつらい思いをしてしまわないよう、犬にポテチを与えてはいけない理由を知っておきましょう。

理由【1】塩分の摂りすぎになる

ポテチは人間の嗜好に合わせて味付けされており、多くの商品に塩が含まれています。そのため、愛犬が欲しがるからといって日常的にあげてしまうと、塩分の摂りすぎになってしまいます。

塩分の過剰摂取は心臓や腎臓に負担をかけ、体調を崩す原因になりかねません。犬にポテチを与えることは、デメリットでしかないことを覚えておきましょう。

理由【2】玉ねぎが含まれている場合がある

ポテチには玉ねぎが含まれていることがあるので、気をつけなければなりません。なぜなら、犬にとって玉ねぎは有害な食材で、中毒症状を引き起こす恐れがあるからです。

オニオンフレーバーのポテチに限らず、他の種類にもオニオンエキスやオニオンパウダーが含まれている場合もあります。玉ねぎに対する感受性は犬によってそれぞれ異なるので、与えないようにしましょう。

理由【3】肥満の原因になる

肥満の原因になることも、犬にポテチを与えてはいけない理由の1つです。ポテチはじゃがいもを油で揚げているうえに、味付けもされており高カロリーです。

そのため、日常的に与えると肥満を招きます。「少しぐらいなら大丈夫だろう」とポテチを与えてしまうと、また欲しがるようになってしまうかもしれません。

肥満は心臓病や糖尿病、関節炎などさまざまな病気の引き金になり、寿命にも影響をおよぼします。安易に与えないようにしましょう。

犬にポテチを危険な量や方法で食べてしまった場合の対処法

スマホを操作している女性

愛犬が誤ってポテチを大量に食べてしまった場合の対処法を覚えておきましょう。

対処法【1】ポテチを食べたときの状況を獣医師に伝えられるようにしておく

目の届かないところで、愛犬がポテチをたくさん食べてしまったときは、まず愛犬に異変が起きていないか様子を観察しましょう。

その際、食べたポテチの量と種類、食べたと思われる時間も確認しておいてください。食べたときの状況を確認しておくことで、万が一受診が必要になった場合に、診察がスムーズに進めやすくなります。

もし、ポテチを食べてからしばらくして気になる症状が見られるようであれば、動物病院を受診しましょう。

対処法【2】疾患を抱えている場合は速やかに動物病院に連絡する

愛犬が心臓病や腎臓病を抱えていて、誤って食べてしまったときは、速やかに動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

塩分を過剰に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が上昇します。ナトリウム濃度を一定に保つために、腎臓はナトリウムの排泄を行いますが、腎臓病により腎臓の機能が低下していると、腎臓に大きな負担がかかります。その結果、病状が悪化する恐れがあるので、たくさん食べてしまったときは早めに対処することが大切です。

また、塩分過多により血圧が上昇してしまうのも、注意すべきポイントです。心臓病を抱えている犬が高血圧になった場合、心臓の機能が弱っている状態でたくさんの血液を送り出すことになるので、心臓に負担がかかってしまいます。

このようなリスクにより愛犬の健康を害してしまわないよう、食べてた量にかかわらず疾患を抱えている場合は、速やかにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

犬がポテチを危険な量や方法で食べた場合に考えられる症状

ベージュの毛の犬がポテチを食べてしまいぐったりとしている

犬がポテチをたくさん食べてしまった場合に現れる症状は、以下などが挙げられます。

症状【1】水を大量に飲む

ポテチをたくさん食べると、水を大量に飲むなどの様子が見られます。血液中のナトリウム濃度が上昇すると、ナトリウム濃度を下げるために水をたくさん取り込もうと体が作用するため、喉が渇き、水をたくさん飲むようになるのです。

症状【2】下痢や嘔吐

玉ねぎが含まれているポテチを大量に食べてしまった場合は、下痢や嘔吐などの中毒症状が出る可能性が考えられます。症状はポテチを食べてから1日以内に出ることもあれば、1日~数日以内のこともあります。そのため、数日間は愛犬の様子を観察するようにしましょう。

症状【3】痒み・目の充血

ポテチに含まれる何らかの成分に体が反応して、痒みや目の充血などのアレルギー症状が現れる可能性があります。体や口の周辺などをしきりに掻くなどの様子が見られる場合は食物アレルギーを疑い、速やかに動物病院を受診しましょう。

犬にポテチは少量でも与えない!

白と黒と茶色の毛の犬がポテチを欲しそうに机に顎をのせている

ポテチには、塩以外にも玉ねぎや香辛料など、犬が摂取すべきでない原材料が含まれている商品も多数あります。犬の健康を害する恐れがあるポテチを、わざわざ犬に与える必要はありません。愛犬の健康を考えるのであれば、犬用のおやつを与えるようにしましょう。

  • 更新日:

    2021.11.23

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。