
おからは栄養価が高く、生おからでも乾燥おからでも犬が食べて大丈夫です。生おからは豆腐を作る過程で加熱されているので、そのままでも安心して与えられます。ただし70%以上が水分で日持ちしない点に注意が必要です。
おからには、以下のような犬の健康をサポートする、さまざまな栄養素・成分が含まれています。
おからは食物繊維が豊富で、100gあたり約11.5g含まれています。この含有量は、食物繊維が多く含まれている代表的な野菜のごぼうの2倍にあたり、いかに多いかがわかります。
おからに含まれる食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維で、便通の改善に役立ちます。(※1)
おからには、植物性タンパク質が多く含まれています。おからのタンパク質は、植物性タンパク質の中でも必須アミノ酸のバランスが良いのが特徴です。
タンパク質は消化されたのちにアミノ酸へ分解され、体内に取り込まれて筋肉や臓器、皮膚などさまざまな組織に合成されます。(※2)
おからには、100gあたり約350mgのカリウムが含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する作用がある成分です。
また、エネルギー代謝に重要な役割を果たしているほか、神経刺激の伝達や筋肉の収縮・弛緩(しかん)にも関与しています。(※3)
カルシウムは、リンとともに骨や歯を強化する成分です。また、筋肉の収縮・弛緩にも不可欠で、重要な役割を担っています。そのほか、神経興奮の抑制や血液凝固作用の抑制にも関わっています。(※4)

犬が食べても大丈夫だからといって、むやみにおからを与えるのはよくありません。犬におからを食べさせる際の注意点を知っておきましょう。
おからを食べた後に、アレルギー症状が出ていないか確認しましょう。大豆はアレルゲンとなりやすい食材の1つだからです。
おからを食べてから下痢や嘔吐、皮膚の赤み、目の充血、顔や体を痒がるなどの症状が見られたら大豆アレルギーが疑われます。症状が軽いうちに動物病院を受診しましょう。
与える量にも注意が必要です。おからに含まれる不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸を刺激することで便通を促します。しかし、摂りすぎてしまうと、かさが増した便がうまく排出できなくなり、便秘の改善どころか便秘を助長してしまいます。
犬が必要な栄養素は、総合栄養食のドッグフードでまかなえます。おからはフードのトッピング程度にとどめ、一度にたくさん与えないようにしましょう。
愛犬が 尿路結石症になったことがある場合は、おからを与えるのを控えたほうが無難です。おからには、結石の原因となるマグネシウムやカルシウム、リンなどのミネラル成分が含まれているからです。
尿路結石症は再発しやすため、定期的におからを与えると発症リスクが高まってしまいます。そのため、おからを与えるのは控えましょう。

ここでは、簡単に作れるおからを使ったおすすめの犬用レシピをご紹介します。
作り方が簡単なうえに冷凍保存もできることから、一度にたくさん作ってストックしておくのもおすすめです。クッキーといっても小麦粉を不使用のレシピなので、小麦アレルギーの犬でも食べられます。
低脂肪・高タンパク質の鶏ムネ肉とおからの炒めものです。ヘルシーでありながらも鶏ムネ肉の風味が食欲を刺激し、喜んで食べてくれることが期待できます。

おからは便秘の改善に役立つほか、良質なタンパク質源にもなる優れた食材です。しかし、与えすぎには注意が必要です。
たくさん食べさせてしまうと便秘になったり、結石ができてしまったりする可能性があります。少量与える程度にとどめ、愛犬の健康管理をしていきましょう。