硬い殻に入った緑色のナッツ・ピスタチオはカシューナッツと同じウルシ科の植物です。1粒わずか0.5gとナッツの中では小さいですが、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
特に、脂質、リンが多く含まれていることが特徴。犬が食べても、少量であればすぐに重篤な症状が出るわけではありませんが、大量に摂取すると中毒や深刻な病気を発症する可能性があるため注意が必要です。
ピスタチオの特徴は脂質が多いことにあります。また、ピスタチオのカリウムとリンの含有量はナッツの中でもトップクラス。このほかにも、犬にピスタチオをおすすめできない理由があります。
近年、増えつつある犬の病気が急性膵炎。犬の膵臓は、消化酵素の分泌や血糖値の調整などの役割を担っている臓器です。その膵臓が、ある日突然炎症を起こす病気が急性膵炎です。
はっきりとした原因は解明されていませんが、高脂肪の食事や肥満の犬に膵炎が多く見られるとされています。ピスタチオには、100gあたり約56gの脂質が含まれていることから、犬が大量にピスタチオを食べてしまった場合は注意が必要です。
ウルシ科の植物には、ウルシオールと呼ばれるアレルギー成分が含まれています。人間が、ウルシの木に触るとかぶれるのはこのウルシオールの成分によるものです。ウルシ科の植物であるピスタチオにはウルシオールが含まれています。
犬は、ピスタチオを食べることで、口や顔の周りにウルシオールによるアレルギーを発症する可能性があります。
ピスタチオの成分には犬が中毒を起こすような毒性はありませんが、犬はナッツに含まれているたんぱく質の消化が苦手です。そのため、大量に摂取することで、消化不良による下痢や嘔吐を起こす可能性があります。
以前、ピスタチオに発生したカビによって輸入されたピスタチオがすべて回収されるというニュースが話題となったことがあります。ピスタチオには、アスペルギルスと呼ばれるカビが発生することがあります。
このカビは、犬の肝臓に悪影響を与えるアフラトキシン毒を発生させるため、犬がカビの発生したピスタチオを食べることでアフラトキシン中毒を発症する可能性があります。
リンは、犬にとって必要な栄養素ですが、過剰摂取することで腎臓に悪影響を与えます。特に、腎臓にトラブルがあり、リン制限食を食べている犬にとっては、絶対に避けたい食品といえます。
犬がピスタチオを1粒、2粒食べてしまう分には大きな問題は起こりませんが、大量に摂取した場合や下痢や嘔吐などの症状が見られた場合には、動物病院で診断を受けましょう。
犬がピスタチオを食べて、何らかの症状を発症した場合は速やかに動物病院へ連れて行くことが必要です。その際には、いつ、どのぐらいの量のピスタチオを食べたのかをなるべく正確に獣医師に伝えましょう。
ピスタチオに限らす、ナッツ類の中毒に対する解毒剤はないため、動物病院ではそれぞれの症状に合わせた処置が行われます。自宅で吐かせるために、塩水やオキシドールなどを飲ませたりせず、必ず獣医師の判断を仰いでください。
ピスタチオは犬の健康に悪影響を与える可能性があるナッツです。また、ピスタチオそのものだけではなく、ピスタチオを使用したプリンやアイスクリーム、クッキーなどの加工品も犬が食べないように注意する必要があります。
犬にとって消化しにくいナッツ類は、下痢や嘔吐といった消化不良の症状を起こす可能性があります。また、殻のままピスタチオを食べてしまった場合は、消化に時間がかかる上、腸閉塞を引き起こす危険性があるため注意が必要です。
もしピスタチオにカビが発生していた場合は、無気力、食欲不振、黄疸、オレンジ色の尿など肝臓に関する症状が見られる可能性があります。また、最悪の場合は肝不全を引き起こすこともあります。
ウルシ科のナッツであるピスタチオには、ウルシオールと呼ばれる天然の化学物質が含まれています。ウルシオールは、アレルギー症状を引き起こすことで知られる物質です。犬がピスタチオを食べたことで、口の周りや顔にかゆみや発疹や赤みが見られた場合は、ウルシオールによるアレルギー症状と考えられます。
飼い主が美味しそうに食べていると、犬が欲しがることがよくあります。特に、ピスタチオのように殻を外して食べるナッツは、犬にとっては興味の対象となりかねません。
むいた殻やナッツをテーブルの下に落としてしまうなど、ちょっとした不注意で、犬が簡単に口にしてしまう場合もあります。小型犬にとっては少量でも中毒を起こしてしまう可能性があるのです。
人間の健康に役立つ食材でも、犬にとって必要のない食材は口にしないように気をつけることが大切です。