magazine

茶色いタオルケットの上に乗った黒いチワワ犬
犬種図鑑
鉛筆アイコン

2021.11.05

テチチはチワワの祖先犬?似ている特徴や祖先だとされる理由を解説

誰もが知る人気犬種であるチワワは、祖先が不明な犬種としても知られています。しかし、一説では「テチチ」という古代の犬種が祖先なのではないかと語られていることはご存知でしょうか。
本記事では、チワワの祖先だと噂されるテチチの特徴や歴史について解説していきます。記事の後半では、チワワの祖先に関係すると噂されるテチチ以外の犬種についても紹介していきます。

文:後藤 俊/ライター

テチチはどんな犬?

フローリング床の上にすわる茶色いチワワ犬

テチチとは西暦900~1168年ごろの間、古代メキシコのトルテック族によって飼育されていたとされる犬種です。

現代ではすでに絶滅していますが、その血はチワワに受け継がれているのではないかといわれています。

体や性格の特徴

古代には写真の技術がなかったため、見た目の詳細特徴については断定できませんが、見た目を予想できるようなテチチに関する遺物がいくつか発見されています。

遺物からは下記ような特徴が見られるほか、性格については「吠えない犬」とされていることから、大人しかったと考えられています。

テチチの特徴

  • 体が小さい(小型犬ほど)
  • 丸い頭
  • 立ち耳
  • 尻尾が短い
  • マズルが短い
  • 短毛
  • 赤褐色の毛色

どんな風に飼育されていた?

古代では犬を食料とする文化があったため、テチチは食用犬として飼育されていました。一方で、狩猟の際には一緒に連れて行くなど、猟犬としても活躍していたと考えられています。

神聖な犬としての一面も

トルテック族はテチチが未来を見たり、亡くなった人の魂を冥界に導いてくれる存在だと考えていました。

そのため、人が亡くなった場合はテチチも一緒に埋葬していたといわれています。生贄のような役割を持ち、古代のお墓からは人骨と一緒にテチチの骨も発掘されています。

現代からすると少しショッキングな話ですが、当時の人々にとってはそれだけテチチが神聖な存在だったということです。

テチチは本当にチワワの祖先?

ソファの上に座る黒いチワワ犬

テチチはチワワの見た目とよく似ていることから、チワワの祖先だと考えられています。

2013年に発表されたスウェーデンにある工科大学の研究チームの調査(※1)では、チワワのDNAの70%が古代メキシコの犬種に由来としていると結論づけています。

テチチだと断定しているわけではありませんが、テチチも古代メキシコの犬種であるため、繋がりがあると予想できるでしょう。

また、チワワはメキシコを原産国とする犬種であることからも、祖先がテチチがいたとしても自然なことだといえます。

テチチだけが祖先ではない

チワワのDNAの残り約30%の由来については、米国外の犬種であること以外の詳細は不明となっています。チワワは品種改良によって誕生した犬種であるため、テチチだけが祖先とは断定できないのが現状です。

あくまで、テチチはチワワの祖先の一種として考えておくといいでしょう。

テチチ以外にチワワの祖先だと考えられている犬種

横を向く白いチワワ犬

チワワが誕生するにあたり、テチチと交配した可能性がある犬種がいくつか報告されています。チワワの祖先として確定的な根拠は無いものの、それぞれどんな犬種なのかを紹介していきます。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ

緑色の芝生の上に立つチャイニーズ・クレステッド・ドッグ犬

チャイニーズ・クレステッド・ドッグとは、無毛で見た目がチワワに似ている小型犬です。中国の探検家や商人が南米に持ち込み、テチチと交配したことでチワワが誕生したのではないかといわれています。

名前に「チャイニーズ」とあることから原産国が中国だと思われがちですが、原産国については諸説あり、中には原産国がテチチと同じ古代メキシコだと主張するものもあります。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグも古代メキシコ人によって食用として飼育されていた歴史を持ち、テチチとの関連性が指摘されている犬種です。

この記事もチェック!

ショロイツクインツレ

ショロイツクインツレ犬

ショロイツクインツレとは、紀元前から存在しているメキシコ原産の古代犬種です。テチチが存在した時期と同時期にメキシコにいたことからも、テチチとの交配があったのではないかと考えられています。

無毛で立ち耳、細長い足といった見た目はチワワを彷彿とさせます。さらに、古代のショロイツクインツレは、テチチと同様に死者の魂を冥界へ導く存在だとされていました。

こういった、チワワやテチチとの様々な共通点からも、チワワの祖先に関わりがあるのではないかといわれています。

この記事もチェック!

マルチーズ・ポケット・ドッグ

マルチーズ・ポケット・ドッグとは、マルタ共和国を原産とする犬種です。すでに絶滅しており、直接姿を確認することはできませんが、1400年代のフレスコ画などに登場するその姿はチワワにそっくりなことで知られています。

そんなマルチーズ・ポケット・ドッグはスペイン人によって南米に持ち込まれ、テチチとの交配があったのではないかと考えられています。

チワワの祖先には意外な歴史がたくさん!

可愛すぎる黒いチワワ犬

チワワの祖先は1600年代頃まで存在していた、テチチという犬種なのではないかといわれていますが、その詳細はまだ謎に包まれています。

しかし、見た目の特徴が似ていることや、遺伝子研究の結果からもテチチを祖先とするのはほぼ間違いないように感じます。

テチチ以外にも祖先としての関係が予想される犬種が報告されているため、これからの研究で謎が明らかになっていくことを期待しましょう。

参考文献
  • 更新日:

    2021.11.05

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 後藤 俊
  • ライター
  • コリーとコーギーのいる家庭で育ち、愛犬たちがいる暮らしが当たり前に。一緒に過ごす時間を増やすためにも、犬に関する知識を学び始めました。愛犬との絆を深めるために必要な、正しい情報の発信を目指します。