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飼いやすい2匹の茶色い柴犬
犬種図鑑
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2021.11.17

初心者でも飼いやすい中型犬は?犬種の特徴を紹介【獣医師監修】

犬の飼育を始めようと考えている中で、最も悩むのが犬種選びですよね。日本では小型犬が人気ですが、中型犬にも人気の犬種が数多く存在することはご存知でしょうか。
本記事では、中型犬の特徴と、飼いやすい犬種を紹介していきます。飼育を始める上で、注意すべき点についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:後藤 俊/ライター)

本当に飼いやすい?中型犬の特徴

飼いやすいシェットランドシープドッグ犬の親子

日本で犬種の認定などを行うジャパンケネルクラブ(JKC)では、小型犬や中型犬といったサイズの基準を設けていません。しかし、一般的に中型犬と呼ばれるのは、体重が10~25kgまでの犬種のことを指します。

平均寿命が長い

中型犬は大型犬よりも平均寿命が長いといわれています。アニコム損害保険会社が調査した統計によると、中型犬の平均寿命は11~14歳までであることがわかりました。一方で、大型犬は8~13歳と短めです。

最も平均寿命が長いのは小型犬の11~15歳でしたが、中型犬とほとんど変わりません。したがって、中型犬は長く一緒に過ごすことに適した犬種だといえるでしょう。

初心者でも飼いやすい人気の中型犬10選

飼いやすいビーグル犬

ここでは、初心者でも飼いやすい中型犬を紹介していきます。犬種ごとになぜ飼いやすいのかについても解説していきますので、ぜひ犬種選びの参考にしてみてください。

【1】柴犬

すすきの草むらの中に立つ飼いやすい柴犬
  • 原産国:日本
  • 体高:35.5c~38.5cm
  • 体重:約10kg

日本では、飼い犬として人気の高い柴犬。中型犬の中でも比較的サイズが小さく、室内で飼われていることも多い犬種です。

飼い主に忠実な性格であることから、しつけなどもしっかり覚えてくれるでしょう。飼育している人が多いため、ネット上に多くの飼育情報があるのも、初心者にとっては嬉しいポイントです。

【2】ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

飼いやすいウェルシュ・コーギー犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:25.5~30.5cm
  • 体重:10kg~13.5kg

短足胴長の見た目が特徴の、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク。その見た目の可愛らしさから、日本でも人気の高い犬種です。

性格は明るく、攻撃的な面も少ないことから、すぐに親しい関係を築くことができるでしょう。動き回ることが大好きなので、小さい子供がいるご家庭にもおすすめです。

【3】アメリカン・コッカー・スパニエル

飼いやすいアメリカン・コッカー・スパニエル犬
  • 原産国:アメリカ
  • 体高:36~38cm
  • 体重:12~13kg

エレガントな雰囲気の長い被毛が特徴の、アメリカン・コッカー・スパニエル。ディズニーが制作した映画「わんわん物語」の主人公として起用されていたことでも話題になった犬種です。

大人しい性格で、人に対して友好的であることから、とても飼いやすい犬種だといえます。物覚えも早いため、初心者でもしつけがしやすいでしょう。 たれ耳で皮膚が脂っぽくなりやすい子が多く、皮膚トラブルにつながる場合もあるため、こまめなシャンプーなどのお家やサロンでのケアは必須です。

【4】ビーグル

飼いやすいビーグル犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:30~38cm
  • 体重:約10kg

中型犬の中でも特に人気が高いビーグル。フランス語で「小さい」という意味を持つように、小型犬に近いサイズ感が特徴です。

おとなしい性格で賢いことから、しつけになれていない初心者でも飼いやすい犬種です。攻撃的ではありませんが、注意力が高いため、番犬にも向いています。

【5】シェットランド・シープドッグ

飼いやすいシェットランド・シープドッグ犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:33cm~41cm
  • 体重:約10kg

フサフサとした被毛が特徴のシェットランド・シープドッグ。一見すると身体が大きく見えますが、比較的体重は低く、サイズも小さい犬種です。

とても穏やかな性格であることから、落ち着いた飼育をすることができます。飼い主に対してよくなつくことからも、初心者におすすめの犬種です。

【6】日本スピッツ

飼いやすい日本スピッツ犬
  • 原産国:日本
  • 体高:30~38cm
  • 体重:6~10kg

真っ白な美しい被毛が特徴の、日本スピッツ。大型犬であるサモエドを小型化した犬種になります。

日本スピッツは頭が良く、初心者でもしつけがしやすいです。また、明るい性格で、人見知りも少ないため、小さい子供との相性も良いでしょう。運動は散歩だけでまかなえるため、忙しい家庭でも飼いやすい犬種です。

【7】バセット・ハウンド

飼いやすいバセット・ハウンド犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:34~36cm
  • 体重:約25kg

顔の垂れ下がった皮膚が特徴的なバセット・ハウンド。嗅覚が非常に優れており、猟犬として活躍していた歴史を持つ犬種です。

とても穏やかな性格で、動きもゆっくりとしており、落ち着いた飼育をすることができます。甘え上手な一面もあるため、初心者でもすぐに信頼関係を築くことができるでしょう。

【8】ブルドッグ

飼いやすいブルドッグ犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:30~40cm
  • 体重:23~25kg

重々しい雰囲気が特徴のブルドッグ。イギリスの国犬としても知られており、とても格式高い犬種です。

怖そうな見た目をしていますが、とても優しい性格をしており、飼い主に対して忠実です。しつけをよく覚え、行動も落ち着いていることから、初心者でも飼いやすい犬種だといえるでしょう。 顔のつぶれている短頭種と呼ばれており、夏場の暑い時期などは熱中症にもなりやすいため気を付ける必要があります。

【9】フレンチ・ブルドッグ

飼いやすいフレンチブルドッグ犬
  • 原産国:フランス
  • 体高:約30cm
  • 体重:約10kg

ブルドッグを小型にしたようなサイズ感が特徴のフレンチ・ブルドッグ。小型犬に近いサイズ感であることから、室内犬としても人気の高い犬種です。

活発な性格ですが、無駄吠えが少ないため、密集した住宅街の中でも飼いやすいでしょう。他の中型犬に比べて、運動量も少なくて済むため、まとまった運動の時間がとれないという方にもおすすめです。

ブルドックと同様、短頭種のため夏場の熱中症や短頭種症候群と呼ばれる呼吸器の症状には要注意です。

【10】ボーダー・コリー

飼いやすいボーダーコリー犬
  • 原産国:イギリス
  • 体高:48~55cm
  • 体重:16~23kg

長い被毛と、バランスのとれた体つきが特徴のボーダー・コリー。牧羊犬の中でも特に作業能力が高いといわれており、ドッグショーなどにも採用されることが多い犬種です。

とても賢く、飼い主に対して従順であることから、初心者でもしつけがしやすいでしょう。忍耐力もあるため、複雑な芸などを覚えさせることもできます。 もともと牧羊犬ということもあり、体力があるので、長時間のお散歩や広い場所で思いっきりは知らせる等の発散をさせてあげることも大切です。

中型犬を飼育する前の注意点

花束を持った白い柴犬

中型犬を飼育する上での注意点を解説していきます。あとから飼育時の苦労に気づき、お世話するのが嫌になったということにならないように、事前にチェックしておきましょう。

運動量が必要

中型犬は多くの運動量を必要とする犬種が多いです。必要な運動量としては、1日で合計1時間以上を目安にしましょう。運動不足はストレスや様々な病気を引き起こす原因にもなります。

一人暮らしや共働きで、運動する時間を十分に作ってあげられない場合は、中型犬の飼育はおすすめできません。

広い飼育環境が必要

室内で飼育しようと考えている場合、中型犬は広い飼育環境を必要とするということを理解しておきましょう。小型犬に比べて身体が大きい分、狭い飼育環境ではストレスが溜まってしまいます。

したがって、1Kや1DKといった家にお住まいの方や、物が多くて足の踏み場が少ない部屋にお住まいの方には、中型犬の飼育はおすすめできません。

エサ代がかかる

中型犬は多くのエネルギーを消費するため、エサの量も必然的に多くなります。犬種によっては、大型犬と同じくらいのエサの量を必要とする場合もあるため、多少エサ代がかかるということを理解しておいてください。

中型犬を飼育する上であまりお金をかけたくないという場合は、少しでもサイズの小さい犬種を選ぶようにしましょう。

飼いやすい中型犬とは家庭に合った犬種のこと

草むらを走り回るビーグル犬

中型犬は平均寿命が比較的長く、いつまでも一緒にいることができます。最愛のパートナーとして飼育していくためにも、最初の犬種選びはとても重要です。

見た目だけで選ぶのではなく、部屋の広さや、運動に当てる時間はあるかといった、様々な項目を考慮した上で犬種を選んでください。

家庭の状況に適した犬種を選ぶことで、自分にとっても犬にとってもストレスの無い生活を送れるようになるでしょう。

  • 更新日:

    2021.11.17

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。