飼い主さんがあくびをした時、愛犬もつられてあくびをすることがありませんか?犬には人間と同じように共感する能力があるそうです。そしてそれは人間すべてに対して起こるわけではなく、大好きな飼い主さんにだけその能力を見せることがわかっています。
スウェーデン、リンショーピング大学の動物学者、リナ・ロス氏の研究チームによると、不安を感じやすい神経症的な要素を持つ人の毛髪と、その人と暮らす犬の被毛を調べると、コルチゾールの値が通常よりも高く検出されるそうです。
コルチゾールは不安や恐怖を感じた時に高くなる物質です。犬は飼い主の仕草や体臭の変化からストレスを感じ取り、共感しているのだと考えられています。
一方で、愛犬が何かしらのストレスを感じている場合でも、飼い主はそのストレスに共感して同じようなストレスを抱えることは少ないと言われています。
でも愛犬の具合が良くないと感じると、心配でなかなか笑顔になれないですよね。すると愛犬は、飼い主さんの不安そうな表情に共感して不安になってしまいます。
愛犬の調子が悪くても、笑顔で「大丈夫だよ」と声をかけてあげる方が、回復は早まることが多いそうです。飼い主さんの笑顔は、何よりも効く回復薬なんですね。
私は病院で働いているので、業務で色々な病院のホームページを見ています。その中で最近よく目にするのがアニマルセラピーです。長い間入院している子供や高齢者の方が動物と触れ合うことで癒され、病気の回復にも効果が出てくることが期待されています。
こうした医療現場で活躍するセラピードッグのストレスについても研究結果が報告されています。
オーストリア、ウィーン獣医科大学に所属するリサ・マリア・グレンク氏の調査では、セラピードッグのストレスレベルは通常とほとんど変わらないことが報告されています。
特に子供がセラピードッグに話しかけたり、一緒におもちゃで遊んだ時などは、セラピードッグ自身も楽しんで遊んでいる様子がうかがえるそうです。
セラピードッグがほとんどストレスを感じずに活動できる理由として、セラピードッグを育成する際の適性が大きな要因になっていると考えられます。
セラピードッグは、基本的なしつけができていることが大前提ですが、それに加えて人が大好きで、環境が変わっても落ち着いていられるなど、さまざまな性格の適性が求められます。
天真爛漫で友好的であることが備わっている犬であること、そして活動する時に対象となる人物が飼い主さんとは違う人間であることが、セラピードッグのストレスを軽減しているのかもしれませんね。
私は最近、原因不明の体調不良やメニエール病になって治療をしています。特にメンタルでの問題はないのですが、散歩中にめまいがして動けなくなったらどうしようとクヨクヨ考えていました。
すると私が食べられずに痩せてきた頃から、なぜかいつも通りに食べていたうちのコまで体重が減ってきてしまいました。
今回体調を崩してわかったことは、無理に元気を出そう、がんばろうと動いても、うちのコには全部お見通しだということでした。この子の体調を守るためには、私が早く治す必要がありました。
そのためには、きちんと病院に通ってお医者さんの指示に従うことが一番だと思い、仕事の後に通える病院を探して通院しています。不安の連鎖を断ち切るには、自分のことも大切にしなくてはいけないのですね。
体調に不安がある時は、夫にも散歩を手伝ってもらうことにしました。休みの日は少しゆっくりして、犬仲間が集まる時間帯に公園に行って、みんなの輪の中で過ごすようにしています。
1人でがんばれない時は、元気な家族や犬や飼い主さんたちに助けてもらうことも必要かな、と思います。そのお陰で、うちのコの体重減少はおさまり、それ以上のトラブルは今のところ起きていません。
犬は飼い主のささいな変化を敏感に感じ取り、共感する動物です。それだけ飼い主の存在は大きいものなのですね。
自分がどうしようもない時は、必要なら医療機関できちんと治療を受けること、そして周りの助けを求めることが大切だと思います。自分自身をいたわることが、愛犬の心と体をストレスから守ることにつながるのです。
もしも今、体調を崩している飼い主さんがいたら、愛犬のために1日も早く回復できるよう自分自身を大切にしてあげてくださいね。
「手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第4部】」記事一覧