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散歩中にリードを引っ張るビーグル犬
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2021.10.31

犬が散歩中にリードを引っ張る?しつけ方法を解説【獣医師監修】

散歩のとき、リードをグイグイと引っ張る愛犬のペースに合わせて歩いていることはありませんか?犬が飼い主さんより前に出てどんどん歩いてしまうのは、思わぬトラブルが起こる恐れがあるので、早いうちに直しておく必要があります。
この記事では、散歩中に犬がリードを引っ張ってしまう理由、引っ張り癖を直す必要性としつけ方を解説します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子/動物ライター)

犬が散歩中にリードを引っ張る理由

散歩中にリードを引っ張る犬

犬の散歩は、リードがたるんでいる状態を保ちながら、飼い主の横に犬がついて歩くのが望ましいです。しかし、犬に引っ張られながら散歩をしている飼い主さんは少なくありません。リードの引っ張り癖を直すにあたり、まずは犬がリードを引っ張る理由から見ていきましょう。

好奇心旺盛で進みたいから

活発で好奇心旺盛な性格のコは、散歩時にリードを引っ張る癖が出やすい傾向にあります。いつもと違う散歩コースや外のいろいろなニオイは、犬にとって刺激的です。そのため、この先に何があるんだろうと好奇心が働き、どんどん歩きたくてリードを引っ張ってしまうのです。

犬が歩くペースの主導権を握っているから

犬が歩くペースの主導権を握ってしまっていることも、リードを引っ張る理由の1つです。どんどん前へと歩く犬のペースに任せ、飼い主さんが引っ張られるように歩いてしまうと、「行きたい方向へ引っ張って歩けば飼い主がついてきてくれる」と認識しまいます。

犬が散歩中にリードを引っ張る癖は直したほうがいい?

散歩中にリードを引っ張らずに歩く犬

なぜリードを引っ張る癖を直したほうがよいのか、その理由を知っておきましょう。

首や気管に負担がかかってしまう

犬がリードを引っ張って歩くと、首や気管に負担がかかってしまい、それが原因で咳などの呼吸器の疾患を引き起こす可能性もあります。特にパグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、呼吸器疾患を引き起こしやすい犬種なので注意が必要です。

また、リードが張った状態だと頚椎にも力が加わり、ヘルニアを発症する恐れもあります。このような健康被害を防ぐために、リードを引っ張る癖を直す必要があります。

思わぬトラブルが起こる恐れがある

思わぬトラブルや事故が起こるのを防ぐためにも、引っ張り癖を直しましょう。犬が飼い主さんよりも前に歩き、リードをコントロールできないと、車や自転車にぶつかってしまうなどの事故に遭う恐れがありとても危険です。

また、他の人に飛びついて怪我をさせてしまったり、不快感を与えてしまったりすることも考えられます。飼い主さんの横について歩かせるようにすれば、これらの思わぬトラブルを防ぐことができます。

犬の散歩中の引っ張り癖の直し方

散歩中にリードを引っ張る犬

犬の引っ張り癖は、以下のようにして直していきましょう。

ステップ【1】リードを引っ張ったらその場で立ち止まる

「リードを引っ張ったら進めない」ということを認識させるために、散歩中に愛犬がリードを引っ張って歩いたら、その場でピタッと立ち止まりましょう。飼い主さんが止まれば、犬も止まらざるを得なくなります。愛犬が興奮ぎみであっても声をかけたりせず、愛犬が落ち着くまで静かにそのまま待ちます。

ステップ【2】アイコンタクトをして褒める

愛犬も立ち止まりリードが緩んだら、愛犬の名前を呼んでアイコンタクトをしたのち褒めてあげましょう。もし、立ち止まったものの、なんとなくソワソワしている様子であれば、おやつをご褒美としてあげるのもよいでしょう。

リードを引っ張る癖がある犬は、散歩のときに意識が前方に向いてしまっているので、アイコンタクトをして飼い主さんのほうにも意識を向けられるようにしておくことが大切です。

ステップ【3】歩き始めて引っ張ったら再び立ち止まる

再び歩き始めてまた引っ張ったら、先ほどのステップ1→2を繰り返します。そうすることで犬は歩きたいので飼い主の歩くペースに関心を向けるようになり、どれぐらいのペースで歩けばよいのかを学び、引っ張り癖が改善されていきます。

ただし、しつけをしても、その日は飼い主さんのペースに合わせて歩けても、次の日はまた引っ張って歩くことも多々あります。そのため、途中で諦めずに根気よく続けていくことが大切です。

また、どうしても犬が自分の行きたい方法へリードを引っ張る場合は、急に方向転換をして、犬の進みたい方ではなく、飼い主の進みたい方に歩くということを根気強く覚えさせましょう。飼い主が散歩の主導権を握ることで、愛犬との正しい主従関係を結ぶことが出来るようになります。

楽しく安全に愛犬と散歩をしよう!

散歩に行きたくてリードを持ってきた犬

リードの引っ張り癖は、健康被害や思わぬトラブルを防ぐために、しつけをして直すようにしましょう。上手に歩けるようになるまで時間がかかるかもしれませんが、焦らず根気よく教えていけば、少しずつ改善されていくはずです。愛犬と楽しく安全に散歩を楽しんでくださいね。

  • 更新日:

    2021.10.31

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。