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美味しそうな舞茸
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2021.10.15

犬に舞茸を与える際の注意点3つ!気になる栄養素とおすすめレシピ

秋から冬にかけての旬といえばきのこ。そんなきのこの中でも群を抜いて栄養価に優れているのが「きのこの王様」と呼ばれている舞茸です。「食べると舞うほど美味しい」「山で見つけると舞うほど嬉しい」「傘がひらひらしていて舞っているように見える」など舞茸の名前の由来はさまざまですが、舞茸ならではの栄養素は人間の医療の世界でも注目を浴び研究が続けられています。もちろん、舞茸には犬にも嬉しい栄養成分が豊富です。
この記事では、舞茸の持つ栄養素、犬に食べさせる際の注意点からおすすめのレシピまでを解説します。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬は舞茸を食べても大丈夫!

ボールを運ぶセッター犬

栽培方法が確立され、年間を通じて店頭で見かけるようになった舞茸。そんな舞茸の栄養価はきのこの中でもトップクラス。もちろん、犬にも嬉しい栄養がたっぷりと詰まっています。

舞茸の栄養素・成分を紹介

舞茸はサルノコシカケ科のきのこですが、スーパーなどで販売されているのは、原木または菌床栽培されているもので、天然の舞茸は滅多に手に入らない貴重品です。

栄養素・成分【1】βグルカン

舞茸の栄養素の中で最も注目されている成分がβグルカンです。多くのきのこに含まれている不溶性食物繊維の一種であるβグルカンですが、舞茸の含有量はトップクラス。βグルカンは、免疫機能をサポートする作用がある成分で、その効果は科学的にも認められています。

また、舞茸に含まれているβグルカンから、細胞性免疫を活性化するとされるMD-フラクション、血液・血管系に作用するX-フラクションと呼ばれる物質が発見され、研究が進められています。

栄養素・成分【2】エルゴステロール

エルゴステロールは、紫外線に当たることでビタミンDへ変化する成分です。ビタミンDは、犬にとって大切な栄養素であるカルシウムの吸収をサポートする栄養素。舞茸を購入したら、天日干しにすることがおすすめです。

栄養素・成分【3】ビタミンB群

ビタミンB群も舞茸に多く含まれている栄養素です。特に、水溶性ビタミンのナイアシンが多く含まれていることでも知られています。ビタミンB3とも呼ばれることがあるナイアシンは、補酵素としてエネルギーの産生や脂質、たんぱく質の代謝などに関わっています。

さらに、成長のビタミンとも呼ばれるビタミンB2も多く含まれています。ビタミンB2は、皮膚・粘膜の保護に役立つ水溶性ビタミン。どのビタミンも犬の新陳代謝を促進する作用があります。

栄養素・成分【4】食物繊維

舞茸には水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は善玉菌を増やし、不溶性食物繊維は腸の働きをサポートする作用があり腸内環境を整えてくれます。

栄養素・成分【5】ミネラル

カリウムやリン、鉄、亜鉛などのミネラル類も舞茸には豊富に含まれています。中でも注目したい成分が亜鉛。亜鉛は、健康な皮膚や被毛の維持に欠かせない栄養素。また、酵素機能や代謝に関与し、細胞の活性化やたんぱく質の代謝にも関与しています。

犬に舞茸を食べさせる際の注意点

鶏肉と美味しそうな舞茸のだし汁

栄養豊富でカロリーが低い舞茸は、毎日の犬ご飯にぜひトッピングしてあげたい食材のひとつ。しかし、与える時には以下の点に注意が必要です。

注意点【1】与えすぎに注意

舞茸には、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は、犬の健康にとって欠かせない栄養素ですが、与えすぎることによって消化不良を起こし下痢や嘔吐などの消化器症状を発症する可能性があります。

注意点【2】生では与えない

舞茸に限らず、キノコ類は生で与えないようにしましょう。与える際は必ずしっかりと加熱することが大切です。

注意点【3】煮汁は捨てないで

舞茸に含まれる水溶性食物繊維は、茹でる・煮るなどの調理をすると煮汁の中に流出してしまいます。水溶性食物繊維は、腸内環境を整えるのに役立つ成分のため、煮汁も捨てずにご飯に加えてあげてください。

愛犬のための舞茸を使ったおすすめレシピ

美味しそうな舞茸を油でいためる

少量でも効果的に栄養が摂取できる舞茸。ぜひ美味しく調理してご飯に加えてあげてください。なお、舞茸は旨味がアップする冷凍保存がおすすめです。

★舞茸と小松菜のスープ★

舞茸は、よく煮込むことで旨味がアップしまた消化もしやすくなります。スープは水分補給にもなるおたすけレシピ。さらに、栄養価の高い鳥ガラスープで煮込めば食欲が落ちているシニアにもおすすめのレシピとなります。

材料

  • 舞茸 1/2パック(約50g)
  • 小松菜 1株程度(約50g)
  • 鶏がらスープ 2カップ

分量は犬のサイズや食欲に合わせて調整してください。この分量では人間の2人前に相当します。

作り方

  1. 水から鶏がらを煮て、鶏がらスープを作る。
  2. 舞茸は繊維を断ち切るように細かく刻む。小松菜は食べやすい大きさに切る。
  3. 舞茸と小松菜をごま油でさっと炒める。
  4. 油が全体に回ったら、スープを加えじっくり小松菜が柔らかくなるまで煮込む。

★舞茸と長芋のオムレツ★

薬膳では、白い食材は体を潤すとして、乾燥する季節である秋から冬にかけて積極的に取り入れます。

材料

  • 長芋 50g
  • 舞茸 1/4パック(約25g)
  • 卵 2個
  • オリーブオイル 大さじ1

作り方

  1. 長いおはすりおろしておく。舞茸は食べやすい大きさに手でさく。
  2. ボウルに卵を割り入れ、解きほぐし長芋を加える。
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、舞茸をよく炒める。
  4. 舞茸が炒まったら、2を加え、全体をかき混ぜながらよく火を通す。
  5. 卵が固まってきたら裏返し、フタをして中まで火が通るように蒸し焼きにする。

栄養価の高い舞茸をぜひ犬ご飯に取り入れてあげよう!

ご飯を待つラブラドールレトリバー犬

人の医療の世界でもその健康効果が注目され、長年さまざまな研究が続けられている舞茸。舞茸から抽出されたMD-フラクションを使用したサプリメントをご存知の方も多いのではないでしょうか。そんな舞茸は、煮ると独特の美味しい出汁が出るので、食欲のない時のフードふやかし用としてや野菜を煮る時のだし汁代わりにぜひ活用してみてくださいね。

  • 更新日:

    2021.10.15

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。