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タイ・リッジバック・ドッグの横向きの姿
犬種図鑑
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2021.10.12

タイ・リッジバック・ドッグは背中の逆毛が特徴的!ルーツから飼い方まで

日本ではあまり知られていないタイ・リッジバック・ドッグは、背中の逆毛が特徴的な獣猟犬で、タイで唯一のFCI(国際畜犬連盟)公認犬種としても知られています。
ここでは、タイ・リッジバック・ドッグの歴史や外見の特徴、性格の特徴、寿命や気をつけたい病気について解説します。

文:江野 友紀/認定動物看護士

タイ・リッジバック・ドッグ誕生の歴史・ルーツ

凛々しいタイ・リッジバック・ドッグ

まずはタイ・リッジバック・ドッグの名前のルーツや歴史、分類される犬種グループについてご紹介します。

名前のルーツ

タイ・リッジバック・ドッグの名前は、原産国がタイで背中に「リッジバッグ」と呼ばれる独特の逆毛をもつことに由来しています。タイでは「マー・タイ」と呼ばれています。

活躍の歴史

タイ東部で獣猟や馬車の護衛、番犬として長く活躍していました。タイ・リッジバッグ・ドッグの純血性が維持されてきた理由は、タイ東部の交通交網が発達していなかったため他の犬種との交流が無かったことや、献身的な飼い主によって守られてきたことと考えられています。

分類される犬種グループ

日本で犬籍登録や血統書の発行などを行う「ジャパンケネルクラブ(JKC)」において、コリアジンドードッグは第5グループ「原始的な犬・スピッツ」に分類されています。
このグループには柴犬や秋田犬、アラスカン・マラミュート、サモエド、シベリアン・ハスキーなど、日本犬を含むスピッツ系の犬が分類されています。

タイ・リッジバック・ドッグの外見の特徴

日向ぼっこするタイ・リッジバック・ドッグ

タイ・リッジバック・ドッグの適正体重や標準体高、被毛の特徴についてご紹介します。

標準体高

オスの理想体高は56~61cm、メスは51~61cmで、どちらも上下2.5cmまでは許容されています。

ここがチャームポイント!

チャームポイントは、何と言っても背中にある逆毛です。この犬種の最大の特徴であり、背骨のラインに沿って山の尾根のような逆毛になっています。

被毛の特徴

タイ・リッジバッグ・ドッグの被毛には次のような特徴があります。

コートタイプ

被毛は短いスムースコートです。

標準毛色

ジャパンケネルクラブ(JKC)では、レッドやブラック、ブルー及びごく明るいフォーン(イザベラ)の単色が公認されています。

お手入れ方法と注意点

スムースコートなので、被毛のお手入れは比較的容易です。お散歩から戻ったら固く絞った蒸しタオルで身体を拭いたり、週に一回くらいラバーブラシや獣毛ブラシを使ってブラッシングしてあげましょう。
犬のブラッシングで一般的に使用されるスリッカーブラシは皮膚を傷つけてしまう可能性があるので、おすすめできません。

タイ・リッジバック・ドッグの性格の特徴

耳を立てるタイ・リッジバック・ドッグ

タイ・リッジバック・ドッグの性格の特徴と、必要なしつけをご紹介します。

性格の特徴【1】飼い主に忠実

マイペースで落ち着きがあり、家族に対しては忠実で愛情深く接します。子どものいる家庭で飼育するのにも向いていると言われています。

性格の特徴【2】警戒心が強い

見知らぬ人やほかの犬に対しては警戒し、執拗に威嚇することがあります。番犬としては十分に能力を発揮するでしょう。

こんなしつけが必要

タイ・リッジバック・ドッグに必要なしつけについてご紹介します。

社会性を身に付ける

飼い主には従順であっても、独立心・警戒心が強い面があるので、ほかの人や犬とトラブルにならないようしつけることが大切です。
子犬のうちから積極的に出かけるなどして社会性を身につけさせ、警戒心を和らげるためのトレーニングを行いましょう。

毅然とした態度でしつける

犬をしつけるには、飼い主さんがきちんとリーダーになってあげる必要があります。特に可愛い子犬期は甘やかしたくなることもあるかもしれませんが、毅然とした態度でしつけることが大切です。

タイ・リッジバック・ドッグの平均寿命と気をつけたい病気

驚いた表情で顔にしわが寄ったタイ・リッジバック・ドッグ

タイ・リッジバック・ドッグの平均寿命と、気をつけたい病気についてご紹介します。

平均寿命

平均的な寿命は12~14歳くらいです。このサイズの犬種としては標準的と言えるようです。

気をつけたい病気

タイ・リッジバック・ドッグを飼育する上で注意したい病気には、皮膚病や熱中症が挙げられます。

皮膚病

犬の皮膚病には脂漏症や膿皮症、アレルギー性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎などがあります。皮膚の赤みや脱毛、身体を痒がるといった症状が現れ、原因にもよりますが治りにくく再発しやすいと言われています。
定期的なブラッシングやシャンプーで身体を清潔に保ち、皮膚病の疑いがあれば早めに動物病院を受診しましょう。

熱中症

タイ・リッジバック・ドッグの原産国であるタイは年間を通じて気温・湿度共に高いため、暑さには比較的強いと言われています。しかし、室内であっても空調管理が不十分だと熱中症になる危険性があります。
熱中症を発症すると呼吸困難や多量のよだれ、下痢、嘔吐などの症状が見られ、重症化するとケイレンや意識障害を起こして命を落とすこともあります。
夏場は日中の散歩は避け、エアコンなどを上手に活用して熱中症を予防しましょう。

タイ・リッジバック・ドッグは飼い主に忠実でマイペースな犬種!

2頭のタイ・リッジバック・ドッグ

いかがでしたか?タイ・リッジバッグ・ドッグはマイペースですが、家族に忠実で従順な犬です。
国内での入手は困難な犬種かもしれませんが、もし家族の一員として迎え入れることになったら子犬のうちからきちんとしつけ、社会のルールを教えてあげることが大切です。

  • 更新日:

    2021.10.12

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ライター・専門家プロフィール
  • 江野 友紀
  • 認定動物看護士
  • 地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。 ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。 普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。 ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。