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柴犬 ブログ 体験談 茶々
連載 / ブログ
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2021.10.01

ブログ|柴犬茶々のオテンバ日記【第4部】|vol.2

柴犬茶々のオテンバ日記|免疫介在性疾患でもワクチンが打てる?

最近は新型コロナワクチンが大きな話題となっていますが、犬の世界でもワクチン接種は年に一度の恒例行事になっていますよね。我が家の愛犬茶々も先日、動物病院でワクチンを打ってきました。しかし茶々は免疫介在性膝蓋炎を発症したことがあり、現在も免疫抑制剤を服用中です。
過剰な免疫機能を抑えているのに、免疫の仕組みを利用したワクチンを接種して良いものなのでしょうか?そんな素朴な疑問を考えていきたいと思います。

#柴犬 / #柴犬茶々

明石 則実/動物ライター

そもそもワクチンって何?

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最近の茶々は極度の病院嫌いです。苦手な耳掃除をされますし、高い診察台の上にも上ります。だから病院ではすぐ物陰に隠れようとしますね。
でも今回はワクチン接種です。注射は意外と平気だったりする茶々。しかし、そもそもワクチンっていったい何を指すのでしょう?

ワクチンとは病原体そのもの

犬をはじめ動物の体には、あらかじめ免疫機能が備わっています。仮に細菌・ウイルス性の病気にかかったとしましょう。すると治癒後に同じ病気にかかったとしても、免疫機能は病原体を覚えていて、ちゃんと攻撃してくれるのです。このような役割をするのが抗体と呼ばれるものですね。

ちなみにワクチンとは病原体そのものです。ただし病気を発症させるわけではなく、毒性を弱めたり、無毒化された病原体を投与するため、重症化しにくくなります。
いわば毒をもって毒を制すると表現しても良いでしょう。

混合ワクチンで事前に予防する

初年度は2~3回、1歳以降は1年に1回接種するのが犬用のワクチンです。犬がかかりやすいとされる感染症は複数あります。一度の接種で済ませるために混合ワクチンを接種するのが一般的です。
怖い感染症を防ぐために、ワクチンは打っておきたいところですね。

犬がかかりやすい感染症の例

  • 犬ジステンパー
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎(アデノ1型)
  • 犬アデノウイルス2型感染症
  • 犬パラインフルエンザ感染症
  • 犬コロナウイルス感染症
  • 犬レプトスピラ感染症 など

免疫介在性疾患の犬にワクチンを打っても大丈夫?

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それでは免疫介在性疾患を持つ犬に、ワクチンを接種しても大丈夫なのでしょうか?ちなみに茶々は毎日免疫抑制剤を飲んでいます。免疫を抑える薬なのに、免疫抗体を作る??何だか矛盾しているようですが、何か秘密がありそうです。

症状が寛解していれば、ワクチンを打っても大丈夫

茶々の場合、症状が進んでいた頃はCRPという炎症値の数値が飛び抜けて高く、ちゃんと歩けない状態でした。食欲も極度に落ちていたため、しばらくは点滴を受けつつステロイドを投与していたのです。徐々に症状が落ち着いてきた頃を見計らい、アトピカなど市販の免疫抑制剤に切り替えました。

やがて症状は寛解に向かい、CRPの数値も平常値に戻りました。そして獣医師から「ワクチンを打っても良い」という許可が下りたのです。もちろん数値を上げないために免疫抑制剤の投与は継続していきますが、ワクチンを打ったことで病気の予防に繋がります。

とはいえ接種については獣医師と相談の上、判断を仰ぐべきです。同じ免疫介在性疾患でも症状は違いますし、診断結果も異なるからです。

ワクチン接種の際に気を付けるべきこと

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免疫介在性疾患の犬にワクチンを絶対に打ってはいけないケースがあります。まず症状や血液検査の数値が高すぎる場合です。そういったケースではステロイドなど強力な免疫抑制剤を投与しているため、ワクチンの効果が期待できません。

また接種できるワクチンは「不活性化ワクチン」に限られます。いわゆる病原体が死滅している状態のものになります。いっぽう病原体が生きている状態の「生ワクチン」は接種してはいけません。
こういったこともすべて獣医師に相談するようにしましょう。

獣医師と話し合って、より良い解決方法を

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たしかにワクチンを打てば感染症の予防になりますし、ドッグランや旅行など愛犬と楽しい思い出も作れるでしょう。しかし茶々の場合はたまたまワクチンが打てただけで、レアケースなのかも知れません。
とはいえ愛犬のためにしてあげられることを常に考えたいものです。そのためにはきちんと獣医師と話し合って、より良い解決法を見つけることが最善なのです。

  • 更新日:

    2021.10.01

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ライター・専門家プロフィール
  • 明石 則実
  • 動物ライター
  • フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。 愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。