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2021.10.10

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第3部】|vol.17

パートナーに優しいレシピ|犬と飼い主を共に守るマスクの日

「共に守るマスクの日」という記念日をご存知ですか?株式会社イストワールが定めた日で、毎年10月9日になります。
私は今、1,000人以上の医療従事者がいる病院で、感染対策部門の職員として働いています。先日、私自身が新型コロナウイルスのPCR検査を受けることになり、改めて感染とはどんなことなのかを考えました。「共に守るマスクの日」の意味を通して、感染症から愛犬との暮らしを守ることについて考えてみたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/犬の東洋医学生活管理士

大切な誰かと社会をマスクで守る記念日

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「共に守るマスクの日」は、マスクが感染症から自分と大切な誰かを守るもの、そしてそれが社会全体を守ることにつながるという意味が込められています。

愛犬が公園で仲良しのお友達に会えるのは、連れ出してあげられる飼い主がいるからこそできるものですよね。自分を守ることが愛犬の楽しみを守ることにつながります。

散歩もせず横たわる私に張り付くうちのコ

数年前になりますが、私がノロウイルスやインフルエンザにかかって、散歩ができないことがありました。夫が代わりに散歩に出ようとするのですが、うちのコは横たわる私に張り付いて決して動こうとはしませんでした。

散歩が好きな子だし、外でしかウンチもほとんどしないのに、犬って大好きな飼い主のためには自分のことを全部後回しにできちゃうんですよね。

こんなわが子を見ていると、少しでも体力が回復したら散歩に出なくちゃ!って思ってしまいます。しかし感染症は、そのウイルスや細菌の感染経路によって、外出が制限されます。

私が感染したノロウイルスもインフルエンザも、不用意に外出して誰かに会ってしまったら、その人にうつしてしまう可能性があります。仕事も休み散歩も休みで、一定期間が過ぎるまで家でじっとしていなくてはいけないのがもどかしかったです。

防護服の職員の対応と近隣病院の診察拒否

つい先日、仕事中に突然寒気と気持ち悪さを感じました。すぐ上司に伝えたところ、私が勤める病院の救急外来を受診して帰宅することを勧められました。

診察してくれた医師と看護師は、テレビでコロナウイルス患者の対応にあたる姿と同じ防護服姿でした。私が新型コロナウイルスに感染しているおそれもあると判断されたのです。

PCR検査も実施しました。そして、医務課から連絡があるからとPHSを渡されたのですが、PHSはビニール袋に入れられて直接私が触れられないようになっていました。

同じ職員ということもあり医師も看護師も好意的に接してくれたのですが、その完璧な防護体勢を見ているうちに、疎外感と心細さを感じました。
私はワクチン接種も終わっていて、結果的に陰性だったのですが、PCR検査の結果が出るまでは、もしも陽性だったら夫にうつしてしまう、散歩も買い物もできない、悪化して突然苦しくなったりしたらどうしようと不安だらけでした。

寒気がするだけで診察してもらえない

翌日、微熱があったので仕事を休み、近所の内科でもう一度診察を受けようと思いました。しかし電話口で寒気がすると伝えた途端「うちはコロナの人は診られないんで」と断られてビックリしました。

PCR検査陰性の話をしても、「そう言っていて陽性になった人もいるから」と取り合ってもらえず、結局その病院で紹介された救急の連絡先に問い合わせて他の病院を紹介してもらいました。感染症の恐ろしさをつくづく感じました。

人間の感染症は犬にどんな影響を与えるのか

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犬は春の狂犬病ワクチンから始まって、フィラリア感染症予防、混合ワクチンなど、たくさんの感染症から守るための対策が取られています。

では、人間で一定数の感染者が発生するノロウイルスやO-157、インフルエンザウイルス、そして新型コロナウイルスからはどのような影響を受けるのでしょうか。

主な感染症に対しては犬への感染力が少ない

ノロウイルス、O-157、インフルエンザ、新型コロナウイルスに限っての結論になりますが、これらのウイルスや細菌に人間が感染して発症しても、犬に影響する可能性はとても低いと考えられています。

新型コロナウイルスについては、厚生労働省のホームページにも記載がありました。現段階では、仮に人間が陽性になっても、愛犬にうつる可能性は低いそうです。

厚生労働省ホームページ

動物同士での感染には注意が必要なことも

人間から直接感染することはなくても、動物同士で感染症を引き起こす可能性はあります。生肉を食べさせる、野生動物などとの接触、散歩中に鳥のフンを口にしてしまうなど、日常生活を送る中で動物の間に感染が広まることがあります。

飼い主にできる正しい感染対策の取り方

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どんな感染症であっても、隔離が必要になるケースがほとんどで、飼い主が感染してしまうと愛犬にかわいそうな思いをさせてしまう可能性があります。特に新型コロナウイルスは感染がわかってから短い期間で重症化して入院を余儀なくされたケースも見てきました。
絶対に感染しないために、あと少しだけ感染症対策をしっかり行ってみませんか?

私は今、感染症専門の資格を持つ、感染管理認定看護師の下で働いています。その看護師さんが常に口にする感染対策をご紹介します。医療従事者はもっとストイックなルールの中で感染対策を行っていますが、ここでは簡単に取り入れられる方法に絞ってみました。

不織布マスクを使ってより安全な予防を

この2年ほどで、マスクは色々な素材で作られることが当たり前になりました。
しかし本当に飛沫を防げるのは不織布でできたマスクになります。布やウレタンのマスクでは、飛沫を飛ばしたり吸い込んだりする量が、不織布より最大40%前後多くなることが確認されています。 そして鼻から菌を吸い込まないためにも、鼻マスクではなく、鼻と口を覆う付け方が正しいマスクの使い方になります。

ただ、不織布マスクでアレルギーが起こる方もいますよね。医師や看護師の中にもそういった方がいます。その場合、布マスクやウレタンマスクをした後で、不織布マスクを被せて二重マスクにしています。工夫次第で不織布マスクも使えるので、ぜひ感染対策には不織布マスクをご利用ください。

除菌剤や手洗いで手指消毒をしっかり行う

多くの方が職場や自宅で除菌剤を使っていると思いますが、使い方やタイミングで除菌効果は変わってきます。

帰宅したらマスクを外す前に手を消毒します。あちこち触る前に手指消毒をすることが大切なので、玄関に除菌剤を置いておくと便利です。
除菌剤はたっぷり取り、手のひら、手の甲、指の間、指先、そして手首まで完全に行き渡らせ、乾燥するまで揉み込むことがポイントです。特に指先や親指は除菌剤が行き渡りにくい場所になるので、意識して揉み込んでください。

アルコールが使えない方は、ノンアルコールの除菌剤や石鹸での手洗いを行ってみてくださいね。

愛犬の感染対策は健康な体作りが一番

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人間の感染対策とともに、愛犬も周りにあふれているウイルスや細菌から身を守ることが大切です。しかし、犬にアルコールの入った除菌剤を使うことは危険です。愛犬のためにできる感染対策を考えてみたいと思います。

適度な運動と洗浄とストレスの無い生活

感染は健康体にも忍び寄るものですが、免疫力の弱った体を好む傾向が強いと考えられます。免疫力は運動不足やストレスで減少してしまうため、適度な運動で筋力をつけてストレスを減らし、同時に普段からある程度の細菌やウイルスに触れることで抵抗力を高めます

そして体についた汚れを拭き取って清潔に保つことで、菌の繁殖を防ぎましょう。洋服やハーネスを使う子なら、身に付けるものも清潔にしてあげるとより効果的です。

適切な量の食べ物をしっかりと食べる

運動の後は、決められた量のご飯をしっかり食べて栄養補給することも大切です。ドッグフードが食べられれば問題ないのですが、時々栄養満点のおやつを足してあげるのもよいかもしれませんね。

今日はビタミン・ミネラルたっぷりの豚レバーとゆで卵に合わせて、抗酸化作用で免疫力をアップできるすりおろしニンジンのおやつを作ってみました。レバーもゆで卵もかなり栄養価が高いので、食べさせる時は少しずつにしてあげてくださいね。

正しいことを正しいやり方でやること

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最後に、職場の感染管理認定看護師さんの言葉を紹介します。

「感染したくてする人なんていないの。感染した人は特別なわけじゃなくて、普通の生活をしている人なの。でも、だからって感染したくないからと何でもかんでもやればいいってわけでもない。大切なのは『正しいことを正しいやり方でやること』だよ。不織布マスクで鼻と口をきちんと覆う、手指衛生は指先から手首まで残すことなく消毒する。これが基本なのよ」

私自身も十分に注意していたのに体調を崩し、新型コロナウイルス感染の不安を実感しました。これから寒くなってインフルエンザが流行する季節にもなります。愛犬と普段と変わらない生活を送るためにも、自分をしっかり守りたいですね。

  • 更新日:

    2021.10.10

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。