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桜が散る歩道を散歩するクリーム色のミニチュアダックスフンド
住まい / 生活
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2021.09.30

ドックドッグ企画「愛犬のための防災特集」DAY24

亡き愛犬のために備えた防災知識。何を想定して、何を準備する?

愛犬の地震対策は万全ですか?不安のタネは、地震が発生した時にどんなことが起こり、どんな準備が必要かがイマイチよくイメージできないことではないでしょうか。
そこでここでは、筆者の体験談をもとに、具体的な災害対策の方法をご紹介します。地震に備えて私が準備している防災グッズも紹介するので、ぜひ最後までご覧になってください。

#犬の防災

永山 旬/ドッグライター

「犬の防災」を考えるきっかけとなった出来事

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我が家で飼っていたマロン君(オス、ミニチュアダックス)は、2020年に他界しました。

思い返してみると、家ではとにかくヤンチャでよく吠える子でした。意外にも、家族以外の人にはあまり懐かず、犬やその他の動物に遭遇しても、無視してすらすら歩いていくような変わった子でした。

そんなマロン君がまだ若かった2011年3月に東日本大震災が発生しました。私たち家族は、テレビでその甚大な被害をただ見ていただけにすぎませんが、その衝撃は計り知れず、我が家ではすぐに地震の対策状況をチェックすることとしました。

準備していなかった犬の防災対策

もともと私が住んでいる地方では、「南海トラフ地震が今すぐに発生してもおかしくない」と、ずっと前から言われており、家具の固定や、食料・水の準備など地震の対策はそれなりにしているつもりでした。

しかし、よくよく考えてみると、マロン君への対策が何1つ出来ていないことに気づきました。しかも我が家では、初めて犬を飼ったということもあり、「そもそも犬の防災対策って何をすればいいんだろう?」と、いうような状況でした。

犬に対する防災対策とは?

犬の防災を調べていく中で、基本的には、犬に対しても、人に対しても防災対策する内容はほとんど一緒だということが分かりました。ただそれが、犬のために用意するか、人のために用意するか、だけの違いでした。

あとは犬特有の問題もあり、それも対策してあげれば、地震が発生した際にも慌てることなく対処できるだろうと、家族で話し合い、安心したのを覚えてます。

まとめると、大きく以下2つの防災対策が必要となります。

  • 人の防災対策と同じ考え方で、犬のための防災対策をする
  • 犬特有の問題に対して、防災対策をする

被災に備えて、何を準備しておく?

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ここでは、地震の発生~避難所での生活(自宅での避難生活)において、「物資の援助が届くまでの生活ができる」準備を紹介します。

具体的には、以下の3つのシチュエーションごとに、どんな危険が発生し、どう対処するかを解説していきます。
これらを押さえておけば、地震に対しての不安は改善され、万が一、地震が発生したとしても、犬とより安全に安心した避難生活が送れるようになるのではないかと思っています。

  • 地震が発生した直後
  • 避難所まで避難するとき
  • 避難所での生活

地震が発生した直後の危険とその対処法

事前に対策できるのは家の中、もしくは庭などになりますが、以下の表を参考に対策しましょう。

地震が発生した直後は犬だけでなく、人も大変危険ですので、家の中や庭などへの防災対策は絶対に実施しましょう。

また散歩の際は、大体同じコースを散歩すると思いますので、普段からどんなところに危険があるかをよく観察し、地震が発生した際に、どこに逃げると安全かをよく考えて散歩すると良いでしょう。

地震発生直後の危険の例

場所考えられる危険対処法
屋内 家具の転倒 家具を固定し、大きな家具のそばにケージを置かない
屋内 窓ガラスの破損 ・窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
・犬用靴を犬のベッドそばに準備
ブロック塀の倒壊 ・犬小屋や犬の行動範囲をブロック塀から遠ざける
・ブロック塀手前に頑丈な柵などを設置
リードが外れる 犬がパニックになって噛みちぎらないよう、頑丈な素材のリードに替える
屋外 ガラスや瓦礫が落ちてくる 安全な開けた場所に避難する
屋外 民家やビルが倒壊 建物から離れ、安全な開けた場所に避難する

避難所まで避難するときの危険と対処法

自宅の損傷が激しく、避難所への避難が必要となる場合がありますので、以下の表を参考に対策しましょう。

散歩中に地震が発生し、自宅もしくは避難所へ避難することも考えられますので、散歩の際には犬用の靴を持参し、迷子札は愛犬に装着して散歩しましょう。

また、迷子札は汚れて見えなくなることもあるため、マイクロチップを事前に埋め込むのをオススメします。
費用は数千円かかりますが、犬が迷子になっても確実に身元が割り出せますし、犬が迷子になったことに対しての不安も少しは和らぐでしょう。

避難中の危険の例

考えられる危険対処法
地面にガラスや瓦礫が散乱 ・犬用靴を履かせる
・キャリーバックに入れて運ぶ
犬がパニックになり逃げる ・迷子札や鑑札をつけておく
・マイクロチップを埋め込んでおく
・キャリーバックやケージに入れる

避難所生活でのトラブルと対処法

避難所に避難できたら一安心ではありません。大きな地震があれば、電気・水道・ガス・物流は確実にストップするでしょう。

一番重要なのが生活必需品となります。生活必需品の備蓄は1週間が望ましいと首相官邸のホームページでも伝えられているため、最低でも1週間以上の食料・水などを、愛犬のために準備しましょう。

避難所では周りの人のプライバシーに配慮し、避難所で生活している人全員が過ごしやすい環境にすることが大切です。犬があまり好きではない人も一緒に生活することを考え、犬とどう避難所生活するかを事前によく考えておきましょう。

また、地震発生後は人が生活するだけでも大変な状況ですので、出来るだけ愛犬の世話を軽くするために、普段からのしつけや、ペット用シェルターに預けるためのワクチン接種などは必ず実施しておきましょう。

避難所生活中でのトラブルの例

考えられるトラブル準備したい事やグッズ
食べ物・生活必需品がない ・ドッグフード
・犬用の飲み水
・ペットシーツ
・排泄物の処理用品
・ケージなど
犬が走り回る、吠える ・基本的なしつけ
・ケージに慣らす
・お気に入りのおもちゃ
・テント(離れて避難生活しなければいけないとき用)
犬が病気やケガをする ・常備薬
・療法食
・健康手帳(犬の病歴や投薬中の薬情報など)
ペット用シェルターがない ・健康手帳
・ワクチン接種
・日頃からの寄生虫の駆除
犬が逃げる ・ペットの写真
・迷子札や鑑札、マイクロチップ
・予備リード など
参考文献

愛犬の防災グッズおすすめ商品3つ!

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これまで地震の発生〜避難所での生活(自宅での避難生活)に対して、それぞれ危険なポイントと対処法をお伝えしましたが、これからはその1つ1つのシチュエーションごとに私がオススメするグッズを紹介します。

以下に当てはまる犬を飼われてる方は、しっかり目を通しておくと良いでしょう。

  • 犬を自宅室内で飼っている
  • 小型犬を飼っている
  • あまりしつけが出来ていない
  • ケージを使用せず、自宅で放し飼いにしている

絶対オススメ!家具を壁に固定しよう!

まず初めにオススメするグッズは、「L型金具」です。

東京消防庁によると、近年の地震発生時のケガの30%~50%が「家具などの転倒など」によるケガということですので、犬だけでなく、人のためにも絶対に「L型金具」で家具を固定しましょう。また、総務省消防庁のホームページにある動画でも、家具の転倒防止に一番効果が高いのは「L型金具」とされてます。

ネットで購入できるL型金具は、付属品であるビスが短いものが多いため、私はホームセンターに行って、L型金具とビスを購入しました。ビスの長さは、(取り付けるL型金具の厚み)+(石膏ボードの厚み)+20mm の長さにしましょう。

取り付けの方法は、総務省消防庁のホームページを参考にしてください。壁に直接穴を開けられない場合についてもご確認いただけます。

参考文献

小型犬にオススメ!安全に犬と避難しよう!

次にオススメするのが、「タイヤ付きのキャリーバッグ」です。

避難所に避難する場合は、地震の直後ということもあり、人ですらなかなか冷静な判断が出来ない状態になります。地震の直後は、犬がパニック状態となり、避難している最中に逃げ出したり、逃げた時に建物などの崩壊などによりケガをする恐れがあるため、「キャリーバッグ」に犬を入れて避難することをオススメします。

また避難時には、食料や水などが入った非常用リュックを背負い、さらに肩掛けや手さげタイプのキャリーバッグで犬を運ぶとなると、とても大変ですので、「タイヤ付きのキャリーケース」を購入しましょう。

こちらのキャリーバッグはタイヤの動きもスムーズで、災害時に楽に犬を運べますし、タイヤの取り外しもできるので、一時的なケージの代わりにも使用できます。

ヤンチャな犬とはテントで避難生活をしよう!

我が家のマロン君は、とにかくやんちゃな子で、「待て」をするのもご飯をもらう時だけでした。

また家にケージを設けておらず、自由に家の中を歩き回れる環境で育てており、ケージ内での飼育や、避難所で大勢の人と生活するのは困難だと判断し、人と離れて暮らせる「テント」を購入しました。

こちらのテントはとにかく軽くて、設置も5分もあれば出来ます!女性の方でも持ち運べて設置できるので、とてもオススメです。

また設置後は、犬を安心させるためにも、テントの中に犬がいつも寝ているベッドやおもちゃなどを置いておきましょう。

普段から準備しておくことが大切

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地震はとても大きな被害をもたらす恐ろしいものですが、普段から地震への準備・対処をすることで、「地震がきたらどうしよう?」という不安は少しずつ解消されます。

この記事では、地震発生~避難所生活を送るまでの危険と対処法を紹介しましたが、住んでいる地域によっては、津波ですとか、液状化現象などの二次災害の危険がありますので、

地域のホームページなどを確認し、どんな危険が潜んでいるかをしっかりと確認し、それぞれに合った準備・対処をしていきましょう。

愛犬のための防災に取り組もう

ドックドッグでは、2021年9月の防災月間に30日間連続で「犬の防災」に関するオリジナル情報配信してまいりました。
すべての記事を以下のページにアーカイブ化してあるので、気になるテーマがあれば遡ってチェックしてみてくださいね!

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  • 公開日:

    2021.09.24

  • 更新日:

    2021.09.30

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