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2021.09.08

ドックドッグ企画「愛犬のための防災特集」DAY8

もし病気の犬と被災したら?愛犬の介護生活で感じた災害への不安

今年春に享年14歳で亡くなった我が家のトイプードルは、腎臓に病気を患っていました。家族みんなで介護しながら、はたしてこの状態がどのくらい続くのかも分からない日々を過ごしながら、ふと疑問が浮かびます。
「この状態でもし被災したらどうなるの?」
愛犬の介護生活で感じた疑問や不安点を整理していきます。

#犬の防災

高瀬 久喜子/ドッグライター

きっかけは愛犬の介護生活

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私は、14歳のトイプードルの愛犬を今年の春に亡くしました。亡くなる1週間前には寝たきり状態になり、家族で交代して看病する日々を過ごしました。

腎臓の病気でおしっこをたくさんするため、水をたくさん飲ませる必要がありました。また、毎日1回皮下点滴が必要で、専用のご飯を食べさせながら、胃から出てくる粘液が口の周りにへばりつくのを拭う日々でした。

看病している時には、回復するのか、この状態がが半年続くのか、もしくは一年以上なのかわかりませんでした。もしこんな状況で自然災害が起こったら「病気の愛犬は避難場所で一体どんな対応を受けるのだろうか?」その時に感じた疑問や不安点を整理してみます。

災害時の犬の扱われ方

そもそも、犬は災害時にどのように扱われるのでしょう?
ペットを飼っている方と飼っていない方では、考え方が大きく異なることもあります。所詮ペットでしょ、動物でしょ、という方も少なくないと思います。我が犬を守り、ペットを飼っていない方とも心地よく過ごすにはどのようにしたらよいのでしょうか?

我が家の寝たきり犬に必要だったもの

介護生活では、以下のようなものが必要でした。
健康な犬と暮らしている家庭よりも、犬のために必要なものが多かった我が家ですので、災害時にどれだけの準備が避難所にはあるのか、要望に応えていただけるのか、など不明点がいっぱいでした。

寝たきり犬の介護に必須なもの

  • 寝たままにできる場所(ある程度のフカフカさは必要)
  • 飲み水・専用のエサ ・皮下点滴液
  • トイレシート・おむつ
  • 大量の濡れたタオル、乾いたタオル
  • 世話をする人間

できればあってほしいもの

  • 温度管理、湿度管理された場所
  • 静かな場所
  • 周りから見えないようにする「ついたて」など

行政の対応を事前チェック、自分でどれだけ準備できるか

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環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」を調べると、災害時のペットの安全確保は飼い主の責任で、避難が必要ならば一緒に逃げる「同行避難」をするようにとされています。これは、裏を返せば避難所に連れて行ける「同伴避難」ではないということです。

避難所に一緒に連れて行けるかどうかのルールは法的に整備されていないので、各自治体によって異なるようでした。行政に頼らずに自分でどれだけの対応ができるか、何を準備できるのかも把握しておきたいですね。

備え【1】必要書類や場所の確保

いつもの自分の行動範囲外への転出も見込まなければなりません。そのような時に一から調べていては間に合わないでしょう。非常時はネット環境も怪しいとなれば、手書きの電話番号や住所など必要書類を準備する必要があります。

チェックしておきたいこと

  • 自分の自治体の方針を調べ把握する
  • 避難させてもらえる親戚・友人のネットワーク作り
  • 避難地域外のペットホテルや動物病院などを調べる

備え【2】薬や動物病院の確保

病気の犬の場合、避難所での確保が難しい順で準備が必要です。最優先に薬や点滴、その次にエサ、最後に水だと私は感じました。

しかし、薬や点滴を多めにもらって避難袋に入れておくのは現実的には難しいと思います。消費期限もあるし、病気の状況によって日々種類も変わり、値段も高価。となれば数日分多く準備するくらいしかできないと思います。

そういった場合に備えて、かかりつけの動物病院の災害対応マニュアルがあるのかなど調べておく必要がありますね。

備え【3】防災リュックの準備

私の病気の犬はもう亡くなってしまいましたが、もう1匹いる犬のために防災リュックを準備しています。リュックの中には、ペットボトルの水、シート、乾物のエサ、缶詰のエサ、タオルを詰めました。

また、どのような状況で避難するのかわからないので、犬を運ぶリュック型のペットキャリーを購入しました。両手が空き、何かを掴んだりよじ登ったりできるように考えたのです。小型犬なので可能な事だと思いますが、小型~中型の犬は背負う想定も考えられてもよいかもしれません。

自ら考え、動くこと

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今回の執筆に伴い、自分でも知らないことを更に調べないといけない実感がわきました。自治体、かかりつけ動物病院への災害マニュアル確認、自分の地域外の病院やペットホテルの調査をしたいと思います。

また、世の中には便利なグッズが溢れています。普段使えるものも多いので、「災害用」ではなく日々の暮らしを便利にする目的で、買い足しするもありではないかと感じています。災害時に何でも食べられるように、普段から犬に偏りのない食事を与えることも大切です。調理したものしか食べない犬だと、いざ乾いたドッグフードを与えられても食べません。2回に1回はドッグフードだけなど普段からの備えも必要だと思いました。

災害はいつ来るかわかりません。日々の暮らしの「心配」を「安心」に変えられるようにしたいですね。自ら考え、動くことが何より大切です。

9月は防災月間!

9月の防災月間中は、毎日お昼の12時半ごろに「犬の防災」に関する情報配信をしています。
記事がアップデートされたら以下のページに掲載していくので、ぜひ過去のアーカイブもチェックしてみてくださいね!

  • 更新日:

    2021.09.08

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