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2021.09.15

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第3部】|vol.9

パートナーに優しいレシピ|動物愛護週間と私たちができる動物愛護

毎年9月20日〜26日は、動物愛護週間です。昨年に引き続き、今年もほとんどの関連イベントが中止されてしまっていますが、動物の命や終生飼養を考えるための教室や講習会が各地で行われています。
そして2021年の今年は、偶然にも全く同じ9月20日〜26日が秋のお彼岸になります。意に反して命を奪われることになってしまった動物たちへ、おはぎをお供えしたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/犬の東洋医学生活管理士

動物の命の尊さを考える動物愛護週間

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動物愛護週間は「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」の第1章第4条によって、毎年9月20日〜26日と定められています。そして国と地方公共団体に対して、動物愛護週間中はその趣旨にふさわしい行事を実施することが求められています。

動物愛護週間に行われる主なイベント内容

動物愛護週間の目的が「命あるものである動物の愛護」「適正な飼養についての関心と理解を深める」ということから、譲渡会、動物慰霊祭、飼い方教室を主としてイベントが開催されています。

また 9月1日が防災の日であることから、非常時のペットのための防災セミナーや、応急処置の方法を教えてくれるところもあるようです。

動物と暮らすために開かれる教室やイベント

動物愛護フェスティバルのようなお祭りは少ないものの、各地でさまざまな取組みが行われています。一部をご紹介します。

気になる取り組みをピックアップ!

全国の取り組みの中で、気になったものをピックアップしてみました。さまざまな方向から、動物たちを守ろうとする動きが起こっています。

北海道江別市「動物愛護フェスティバルinえべつ」

江別市小動物獣医師会では、毎年「動物愛護フェスティバルinえべつ」を開催しています。(2021年は中止が決定しています)

この中で目を引いたのが、酪農学園大学の「献血犬、献血猫の募集(血液バンク制度)」でした。

輸血が必要な犬、猫のため、献血してくれる犬や猫を募るという取り組みです。
イベント開催の有無に関わらず継続して行われていることのようなので、機会があれば酪農学園大学のホームページを見てみてくださいね。

福島県「ハピまるふくしま」

福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま」は、東日本大震災をきっかけに誕生しました。
原発事故などにより取り残された犬や猫を保護する活動から、現在は動物愛護センターとして幅広く動物愛護の事業に携わっています。

東日本大震災では、多くの動物も犠牲になりました。きっとこの活動を始めた方たちはご自身も大変だったはずなのですが、飼い主さんと離ればなれになってしまった動物たちを放ってはおけなかったんだろうなと思い、その気持ちこそが本当の動物愛護だと感じました。

福岡県「ふくおか応援寄付」

福岡県では「ふくおか応援寄付」という寄付金制度を設立しています。
これは、犬や猫の収容や譲渡にかかる費用、収容した動物の治療や去勢・避妊手術の費用などに使われます。

寄付した法人や個人には税制優遇措置も設けられており、福岡県が全力で動物の殺処分をなくそうと取り組んでいることがうかがえました。

命あるものである動物の愛護について

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私たちの周りは、たくさんの命であふれています。
ここでは犬から少し離れて、私たちの身近な命について考えてみたいと思います。

地域で適切なお世話をする「地域猫」

散歩をしていると、猫にご飯をあげている人に遭遇します。
気さくな方なら、どんな活動をしているか、どんな成果が出ているかを話してくれるのですが、中には絶対に他の人とは目を合わさずにすれ違う方もいます。非難を受けることがあるので、関わりたくないと考える方もいるようです。

正直なところ、私も「猫にご飯あげるなら、飼ってあげたらいいのに」とひそかに思うことがありました。 でも自治体などによって「地域猫」という取り組みがあることを知り、見方が変わりました。

地域猫とは、その地域にいる野良猫に去勢、避妊手術を受けさせ、適正な栄養管理のためにご飯をあげてお世話をする活動を言います。食べ残しや排泄物の始末もしっかり行い、一代に限り最期まで地域の猫として最低限のサポートをしてあげるのです。

しかし、内心快く思わない方もいるということも事実です。そしてお世話をする方のマナーや、手術費用の負担なども問題になっています。取り組み自体はとても素晴らしいと思うので、各自治体によって住民の理解を求める働きかけや、お世話をする方の管理に期待したいと思います。

野良猫は人間が作り出した猫たちです。ガリガリの猫やハトなどを必死に捕まえようとする猫を見なくて済む社会になってほしいです。

小さな昆虫がいることで成り立つ世界

近年、世界中で昆虫の減少が激しいという報告が上がっているそうです。
私は昆虫が苦手なこともあり、それって何か重大なことなのかな?と考えてしまったのですが、昆虫が減ることで、それを生きる糧としている動物の生態系に影響が出ているそうです。そして同じことが海にいるプランクトンにも言えます。

昆虫やプランクトンが減る原因は、環境汚染や自然破壊です。昆虫などを食べない動物にとっても、食べる植物や海藻が減ってしまったら生きてはいけないですよね。また、特定の昆虫などが大量発生するのも、自然が狂ってしまったことで起こる現象です。

体の大きさや、動物、植物に限らず、すべての命あるものが「適正に生きる世界」を作ろうと考えることも、広い意味で動物愛護につながるのではないかと思いました。

再利用を考えたゴミの分別やプラスチックゴミ削減などは、私たちがすぐに取り組める環境破壊への対策ではないかと思います。こうしたことが、命を守ることにつながるのでしょうね。

お彼岸のおはぎで動物たちにお供えを

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動物愛護週間中は、殺処分や動物実験、食用などにより命を絶つことを余儀なくされた動物たちの慰霊祭が行われる地域がたくさんあります。
今年は動物愛護週間とお彼岸が全く同じ9月20日〜26日になります。私もうちのコと亡くなった動物たちにお供えをしたいと思います。

動物の命を奪わない材料で作るおはぎ

いつもは肉や魚をメインにしたレシピがほとんどですが、今回は動物の慰霊を込めたお供えなので、動物の命を犠牲にしていない材料で、犬が食べられるおはぎを作ろうと思います。

【材料】(3cm前後4個分)

  • さつまいも(もち米の代わり) 10g
  • 水切りヨーグルト(もち米の代わり)10g
  • おからパウダー(きな粉の代わり)少々
  • 発酵野菜ペースト(小豆の代わり)少々

【作り方】

  1. 蒸したさつまいもと水切りヨーグルトを混ぜて丸める
  2. 1におからパウダーや発酵野菜ペーストをまぶして完成

レシピのポイント
本当は小豆を使いたかったのですが、すでにさつまいもで炭水化物を摂ることになるので、おからパウダーと発酵野菜ペーストで極力炭水化物の摂取を抑えることにしました。

動物たちの命をいただくことに改めて感謝を

犬は穀物や野菜を消化するのがあまり得意ではありません。だからもち米や小豆で本格的なおはぎを作るのは少し無理がありました。でも今回は肉も魚も使いたくなかったので、材料選びはとても悩みました。

普段、犬たちはたくさんの動物たちの命をいただいて生かされているのだと改めて感じています。今日のおはぎは、いつも命を提供してくれている動物たちに感謝しながらいただこうね。

自分と周りを振り返る動物愛護週間

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動物愛護週間は、自分の周りのすべての生き物に命があること、そしてそれは適正な環境の中に存在するべきであることを改めて考える時間だと思いました。

生き物はみんな、他の何かの命をいただいて生きています。直接関係がないように思える命も、食物連鎖の中で私たちの命をつなぐ糧になってくれているんですよね。

そう考えると、どんな命も無駄に失われてはいけないし、すべての生き物が後世に命をつなげることを無理なくできる世界にしていかなくてはいけないな、と思いました。

  • 更新日:

    2021.09.15

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。