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2021.09.08

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第3部】|vol.7

パートナーに優しいレシピ|犬の癒し〜長月の夜は愛犬に癒されよう

9月は、和名で長月と呼ばれます。旧暦の9月は現代の9月末頃から11月の初め頃になり、夜の時間が長くなることから「(夜)長月」になったという説もあります。
まだまだ暑さが残る地域も多いと思いますが、虫の声が優しくなってくる9月の夜は、愛犬に癒されて過ごしてみませんか?
癒しとは何か、そして愛犬と過ごすことはなぜ癒しになるのかということを、科学的な根拠を元に考えてみたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/犬の東洋医学生活管理士

癒されると増える物質・減る物質がある

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愛犬に触れたり、愛犬と見つめ合ったりすると「癒されるなぁ」と感じることが多いですよね。セラピー犬も、そんな効果をもたらすことで、さまざまな事情を抱えた方たちを癒してくれるのではないでしょうか。

でも「癒す」「癒される」というのは感覚的ですよね。そこでここでは、癒しの意味と実際に体の中でどんなことが起きているのかをお話ししたいと思います。

癒すには「治す」と「和らげる」効果が

「癒し」は「癒す」の名詞形です。「癒す」はこんな風に定義されています。

「癒す」の定義

  • 傷や病気などを治すこと。苦しみや悲しみ、飢え、疲れなどを和らげること

犬との間にも治癒の効果が!

犬と触れ合うことで、心のストレスや体の疲れが和らげられると感じることは多いと思いますが、切り傷などを治すのは少し違うと感じますよね。 でも体の中では自然治癒力が高まっているのではないかと考えられてきています。
自分が持つ「治す力」を、愛犬が引き出してくれるのかもしれませんね。

癒されることで減る物質と増える物質

人間が癒されると感じる時には色々なことが体で起こっていますが、主に3つの物質が関わっていると考えられます。

癒される時に起こる変化

  • セロトニンが増える
  • オキシトシンが増える
  • コルチゾールが減る

セロトニンが増える

セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、精神安定剤に近い物質であることがわかっています。日光を浴びることで生成され、ストレス緩和に効果があります。

オキシトシンが増える

オキシトシンも「幸せホルモン」と呼ばれる物質で、セロトニン同様ストレス緩和に役立ちます。人と人が触れ合うことで発生するもので、多幸感が増すとも言われています。

コルチゾールが減る

コルチゾールは別名「ストレスホルモン」と呼ばれます。
コルチゾール自体は体の各臓器の機能に作用するものですが、ストレスを受けると過剰に増えて、心身のバランスを崩してしまう原因になりやすいと考えられています。

犬の癒し:散歩の運動と飼い主同士の交流

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犬と暮らすなら、ほとんどの方が散歩と無縁ではいられませんよね。
暑かったり寒かったり、散歩は楽しいばかりではありませんが、散歩をすることで私たちは愛犬を通して癒しをもらっています。

ひとことで言うと、心と体にはこんな効果があります。

散歩で得られる心の癒し

  • 飼い主同士の交流から笑顔が生まれる
  • 散歩で得られる体の癒し
  • 適度な運動がコルチゾールを減少させる

笑顔は心を安定させ良い状態にする効果が

散歩をしていると、飼い主同士の交流が起こり、笑い合ったりすることもあるのではないでしょうか。 笑顔になると表情が動きますよね。この時に、セロトニンをはじめ、ドーパミンやエンドルフィンという「快」を司る物質が一気に分泌されます。これが続けば、心の安定にもつながるそうです。

そして笑顔は伝染します。すれ違う時に笑顔で「こんにちは」と言うだけで、言われた相手にも良い効果が生まれるかもしれませんね。

犬たちの動きでも笑顔が生まれる

公園で犬たちが集まると、みんな思い思いに行動します。
その動きを目で追っているだけで、思わず笑ってしまうことはありませんか?そんな笑顔も癒しのひとつになります。

お友達におやつをもらっている時に、お友達の犬がうちのコの頭を叩くのが面白くて撮影した動画をご覧ください。さりげない仕草で笑えてしまうのが、散歩の楽しいところかな、と思います。

自然の中の運動がストレスを軽減させる

海外の科学専門誌「Brain, Behavior, and Immunity」で発表された研究結果によると、散歩による適度な運動によって、コルチゾールが減少し、体内の抗炎症作用が働くこともわかってきています。
また、千葉大学の自然セラピープロジェクトでは、自然の多い場所であればさらに効果が上がることも証明されています。

これは私も実感したことがあります。
以前、仕事が終わった後にジョギングをすると疲れが取れると感じていたのですが、うちのコと散歩をした後にも同じ気持ちになることがよくあります。
暑い季節は、少し歩くだけでも汗をかきますよね。これもたまった水分を発散して気分が良くなる理由のひとつです。愛犬との散歩は、歩くだけで癒しになっているのかもしれませんね。

見つめ合うことは愛犬と飼い主の両方を癒す

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初めて会った犬の場合、真正面からジッと見つめることは緊張感を与えてしまうので良くないと言いますよね。
でも心が通じ合った愛犬の場合だと、見つめ合うことが犬と飼い主さん両方の癒しにつながると考えられています。

見つめ合うことでオキシトシンが3倍に!

麻布大学の菊水教授の研究では、犬と見つめ合うことで、人間のオキシトシン量が3倍に増えたという発表がありました。同時に犬からもオキシトシンの分泌があったことも報告されています。

見つめ合う効果は、いつも一緒にいる愛犬と飼い主さんが一番多くオキシトシンが分泌されるのですが、自分と暮らしている犬ではなくても、分泌されることがあるようです。気心が知れた子なら、どんどん見つめ合うと良いかもしれませんね。

スキンシップでさらにオキシトシン倍増

オキシトシンは、体が触れ合うことでも分泌されやすくなることがわかっています。
家ではブラッシングなどで触れ合う機会が多いですよね。そんな当たり前の日常生活の中で、すでに私たち飼い主は愛犬に癒されているようです。

ストレスに効く食べ物で幸せ指数をアップ!

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癒しは食べ物からでも得ることができます。犬が食べられる食材で、飼い主さんも愛犬も一緒に癒されてみませんか? ストレスを減らしながら幸せ指数をアップする栄養素としておすすめしたいのは、次の3つです。

幸せ指数をアップする栄養素

  • ビタミンC
  • トリプトファン
  • ビタミンB群

ビタミンC

犬はビタミンCを体の中で作ることができますが、夏の暑さやストレスでビタミンCを消費しやすくなります。
ビタミンCを補えるものは、芽キャベツ、緑黄色野菜などがあります。

トリプトファン

セロトニンを作り出してくれるアミノ酸です。
鶏肉、カツオ、卵、大豆製品などに多く含まれます。

ビタミンB群

ストレスと闘うためのホルモンを作り出してくれる栄養素です。
魚類、レバー、豚ヒレ肉、鶏ムネ肉、卵などに多く含まれます。

癒し食材をバランス良く食べられるレシピ

大まかになりますが、犬には肉類・魚類をメインにして、野菜などを少しプラスしてあげるとバランス良く栄養を摂ることができます。今回は癒し食材のバランスにも気をつけながらスープを作りました。

癒しバランスレシピ【材料】

  • 豚ヒレ肉 少々
  • タイ・タラなどお好みで 少々
  • 溶き卵 少々
  • ブロッコリー 少々
  • 納豆 1粒

ゆでて温かめにして食べるのがおすすめ

作り方は、基本的にゆでて混ぜるだけです。
リンの摂取量が気になる時は、豚ヒレ肉と魚だけ別にゆでて、ゆで汁を捨てることで少し軽減できます。
ビタミンCは熱に弱いため、ブロッコリーはビタミンCが溶け出したゆで汁ごと使用します。このゆで汁で溶き卵に火を通してください。
納豆は最後に潰して入れました。

お腹にも癒しを!温かめであげよう

猛暑であれば冷たいスープにしても良いのですが、癒しを考えると、温かめの方が体には優しいので、今回は温かめで食べてもらうことにしました。

犬との暮らしは毎日が癒しになっている

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散歩したり、笑ったり、見つめ合ったり、触れ合ったり、ということは、犬と暮らしていると無意識にやっていることではないでしょうか。 そんな当たり前のことが、心を整えて癒しを感じられるオキシトシンやセロトニンを増やし、逆に増えすぎてしまったストレスホルモンのコルチゾールを減らしてくれていると考えられます。

飼い主さんは何もがんばらずに、ただ愛犬をかわいいなぁと思っているだけで癒してもらえているんですね。
今晩は秋の気配を感じながら、愛犬とくつろいでくださいね。

  • 更新日:

    2021.09.08

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。