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2021.09.05

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第3部】|vol.6

パートナーに優しいレシピ|愛犬のための十五夜お月見だんごのレシピ

もうすぐ十五夜ですね。十五夜は、旧暦の8月15日のことを指すため「十五夜」と呼ぶのだそうです。

現代の十五夜は旧暦とは1~2ヶ月の差があることから、毎年9月7日から10月8日までの間で、満月になる日を「十五夜」と呼びます。そして2021年は9月21日が十五夜です。
今日は犬と月の関係に少しだけ触れつつ、犬が食べられる月見だんごをご紹介したいと思います。簡単に作れて、意外なところで便利に使えるおだんごなので、機会があったら試してみてくださいね。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/犬の東洋医学生活管理士

犬と人間はずっと月を愛でて過ごしていた

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月は昔から、人間の信仰の対象になってきました。闇を伴う月の存在は決して良い信仰だけではなかったのですが、9月の満月は「ハーベストムーン」と呼ばれ、収穫を祝う象徴とされることが多いようです。

そして、月と犬とヒトの間には優しい言い伝えもあります。日本とモンゴルの2つのお話をご紹介します。

縄文時代から犬と人間は月を愛でていた

月を愛でると聞くと、平安時代の貴族たちの優雅な姿が思い浮かびます。この時代の十五夜は、舟の上で歌を詠んだりお酒を飲んだりしながら、水面や盃に映り込んだ月を眺めて楽しむものでした。

しかし日本では、平安時代よりもっともっと昔の縄文時代から、月を眺める習慣があったと言われています。もしかしたら、一緒に狩りをして捕らえた獲物を囲みながら、犬と人間は真っ暗な空に浮かぶ月を並んで見上げていたかもしれませんね。

犬と人間の歴史を、月はずっと見守ってきてくれているように感じます。

モンゴルの月の陰影は共に働く犬の姿

日本では月の陰影をウサギの餅つきと考えられていますが、モンゴルでは犬にたとえられます。これは、古くから遊牧民として生活してきたモンゴルの方たちにとって、牧畜犬はかけがえのない存在だったことをあらわしています。

モンゴルでは、嘘をつくと月の犬に吠えられるという言い伝えもあるそうです。いつも月の犬に見守られていると考える風習は素敵ですね。

月の力をいただくことのできる月見だんご

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十五夜に月見だんごを供えるのは、無事に米を収穫できた感謝の気持ちと、来年も豊作を願う気持ちを、月の神である月読命(つきよみのみこと)へ伝える意味があると言われています。

月見だんごをピラミッドのように積み上げるのは、一番上の2つのだんごが、月読命へ気持ちを届けるための道しるべや、霊界への道しるべとなり、この月見だんごを食べることで、月の力を分け与えられ、幸せな毎日を過ごせると信じられているからです。

肉・魚・卵・豆・野菜の月見だんご

犬たちにも、月のパワーを受け取って、元気で幸せに過ごしてほしいですよね。そんな祈りを込めて犬用の月見だんごを作りたいと思います。

本来、月見だんごは米粉で作る習わしがありますが、今回は犬が消化しやすい物を選んでみました。

【材料】(直径約1.5cm×15~18個分)

  • 鶏ムネ肉 20g
  • タイ 刺身1切れ
  • 水切豆腐(木綿) 15g
  • ゆで卵 少々
  • オクラ 少々
  • ニンジン 少々
  • 小粒納豆 少々

ベースのおだんごは肉・魚・豆腐・卵の白身

作り方はベースのおだんごの材料を混ぜた後に、プレーン、卵の黄身入り、オクラ入り、ニンジン入り、納豆入りをそれぞれ3個ずつ作って5種類15個のおだんごにします。

でもオクラと納豆がネバネバして扱いにくいので、初めから全部混ぜてしまっても良いと思います。

作る時は、事前に水切豆腐を作ってから始めてくださいね。

【作り方】

  1. 鶏ムネ肉、タイ、水切豆腐、ゆで卵の白身をミキサーにかける(ベースの材料の完成)
  2. 卵の黄身、オクラ、ニンジン、納豆は混ぜやすいように細かくしておく
  3. ベースの材料を15~18個のおだんごにする
  4. 3で作ったおだんごに、卵の黄身、オクラ、ニンジン、納豆を練り込んで、それぞれ5、6個ずつ味の違うおだんごにする
  5. 沸騰したお湯で3~5分ほどゆでて完成

正式な月見だんごの重ね方は9・4・2

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月見だんごには、いくつかの重ね方の決まりがあります。

一般的には十五夜にちなんで15個を重ねますが、一年の満月の数(12もしくは13個)や、簡略化して5個ということもあるようです。

15個の場合は、下から9個、4個、2個の3段重ね、12個の場合は、下から9個、3個の2段重ね、そして5個の場合は下から4個、1個の2段重ねにします。

また納豆完食!月見だんごの実食風景

最近のうちのコは、黒豆の小粒納豆なら、好きなものに混ぜれば食べられるようになってきました。
今回も食べてくれることを願って納豆だんごも混ぜて出してみました。結果は見事に完食です!

薬を飲ませる時に役立った月見だんご

月見だんごは意外なところでも役に立ってくれました。今回の材料には豆腐が入っているので、フワフワした食感でとても柔らかく仕上がっています。

ここに錠剤を埋め込むと、フワッと包み込むように薬を中に入れることができました。ひと口で食べられる大きさにすれば気づかずに薬を飲んでくれるので、薬嫌いな子にはおすすめです!

月に見守られながら健康で幸せな一年に

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最近はスーパームーンやブラッドムーンなど、迫力のある月が話題になることが増えました。
でも十五夜のように、鈴虫の音色が似合うような静かな満月を見るとホッとしますよね。

月の魅力って、穏やかな気持ちで見上げられるところにあるのかな、と思ったりします。 十五夜は愛犬と一緒に、のんびりと月を眺めてみるのはいかがですか?

  • 更新日:

    2021.09.05

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。