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防災グッズが入ったリュックを持っているジャックラッセルテリア犬
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2021.09.30

ドックドッグ企画「愛犬のための防災特集」DAY19

愛犬の防災グッズはどこに保管すべき?「非常用持ち出し品」と「備蓄品」の違いとは

防災グッズと言うと「非常用持ち出し品」や「備蓄品」といったワードをよく聞くと思います。そしてそれらを全てまとめて考えてしまいがちですが、実はその用途や使用タイミングはさまざま。保管する際は重さのシミュレーションをした上で使用タイミングに合わせて分けて保管しておくといざという時にスムーズに持ち出すことができます。
今回は、各自治体や省庁の情報を基に「非常用持ち出し品」と「備蓄品」の違い、それぞれの品物リストをご紹介いたします。ぜひこれを機に、ご家庭の防災グッズについて改めて考えてみてください。

#犬の防災

文:ドックドッグ編集部

「非常用持ち出し品」と「備蓄品」の違い

非常用持ち出し品

各自治体や省庁の情報によると、災害時に備えておきたい物資(=防災グッズ)は概ね以下の3つに分類することができます。

防災グッズの分類

  • 1.常時携行品
  • 2.非常用持ち出し品(1次持ち出し品)
  • 3.備蓄品(2次持ち出し品)

1.常時携行品とは

いつどこで被災するか分からない今、常に携帯しておくことができる防災グッズとして「常時携行品」があります。常に携帯するものになるため、コンパクトで軽いものが理想とされます。

常時携行品(例)

  1. ホイッスル(閉じ込められたときに助けを呼ぶため)
  2. 懐中電灯(携帯用の小さいもの)
  3. 携帯電話(充電器含む)
  4. 携帯ラジオ(携帯用の小さいもの)
  5. 避難用マップ
  6. 飲料水(500ml程度)
  7. 携帯食(チョコレート・キャンディ・栄養補助食品など)
  8. 常備薬
  9. 現金(小銭)
  10. 身分証明証・健康保険証
  11. ハンカチ
  12. マスク・手指消毒液

愛犬とお散歩するときの「常時携行品」って?

愛犬と毎日お散歩をする際の「お散歩バッグ」には色々なものが入っているはず。あまり重たくならないように以下のものを入れて散歩中に携行しておくと、災害時の備えにもなると言えます。自宅にいるときは「お散歩バッグ」と「非常用持ち出し品」を一緒に置いておくとスムーズに持ち出せそうですよね。

お散歩バッグに入れておきたい一式

  • 首輪・ハーネス・迷子札・鑑札・リード(愛犬が着用)
  • 予備のリード(伸縮性のないタイプ)
  • 飲み水・携帯用ウォーターボウル
  • 懐中電灯(夜間のお散歩用)
  • ウンチ袋・マナー袋・ペットシーツ
  • マナー水
  • 狂犬病予防接種やワクチン接種証明書の写真、愛犬連絡帳(愛犬の情報を記したもの)
  • 愛犬の写真
  • 愛犬用の薬
  • 犬の靴 or 抱っこ紐

2.非常用持ち出し品(1次持ち出し品)とは

「非常用持ち出し品(1次持ち出し品)」は、避難時にすぐに持ち出すべき最低限の備えで、被災時・非常時の最初の1日間をしのぐための物品と言われます。安全な場所に避難する上で頭や足元を守る避難用品や最低限の食料などの物資が挙げられ、家庭の玄関先や寝室・勤務先など1日の多くを過ごす場所に備えておきます。

またリュックなどの背負えるタイプのバッグに入れておくと避難時に両手が使えて便利。自宅に置いておく場合は、毎日使うお散歩バッグ一式とまとめて保管し、避難時に一緒に持って行けると導線がスムーズになりそうです。

非常用持ち出し袋を準備する際のポイント

  • 重さは成人男性で15kg以内、女性で10kg以内が目安
  • すぐに手に取ることが出来る場所(玄関等)に置いておく
  • 両手が空くようにリュック等の形態が良い

非常用持ち出し品(1次持ち出し品)【愛犬用】

  1. お散歩バッグ一式(※)
  2. 愛犬用の療法食・薬
  3. フード・水
  4. 食器
  5. ペットシーツ
  6. キャリーバッグ・クレート(小型犬の場合)

非常用持ち出し品(1次持ち出し品)【主に飼い主さん用】

  1. ヘルメット(身を守るために着用)
  2. 運動靴(身を守るために着用)
  3. 長袖・長ズボン(身を守るために着用)
  4. 軍手・手袋(丈夫なもの)
  5. 懐中電灯(手動充電式・ヘッドライトが便利)
  6. ホイッスル
  7. レインコート
  8. 携帯電話(充電器含む)
  9. 携帯ラジオ(手動充電式が便利)
  10. 避難用マップ
  11. 飲料水(1人1日1.5L~3L程度)
  12. 非常食
  13. 常備薬
  14. 救急用品(消毒液や絆創膏)
  15. 予備のメガネ・コンタクトレンズ
  16. 生理用品
  17. 携帯トイレ
  18. ウェットティッシュ
  19. タオル
  20. ビニール袋
  21. レジャーシート
  22. 寝袋や保温シート
  23. 使い捨てカイロ
  24. ライター・マッチ・ろうそく
  25. ガムテープ(布製)
  26. 油性マジック
  27. 筆記用具
  28. 万能ナイフ・缶切り
  29. 現金
  30. 身分証明証のコピー
  31. 健康保険証のコピー

・定期チェックがしやすい防災セット

防災用品のトップメーカーと防災士が共同開発した防災セットです。リュックの中身が用途別にポーチに分けられており、「各ポーチに何が入っているか?」「賞味期限がいつか?」を一目でチェックすることができます。リュックの中身に余裕もあるので、貴重品などを入れる場所も確保できそうです。こちらのセットには以下の「非常用持ち出し品」のうち(※)印が付いた用品がリュックの中に含まれています。重さも1人分で約5.3kgと抑えられているため、愛犬との同行避難に嬉しいですよね。

3.備蓄品(2次持ち出し品)とは

「備蓄品(2次持ち出し品)」は、避難後の少し余裕が出たタイミングで安全確認をしながら自宅へ戻り、避難所へ持って行ったり自宅で避難生活を送る上で必要なものとされ、一般的には最低3日分・できれば7日分の生活用品を自身で備えることが推奨されています。

なお、ペット用の物資の場合は支援物資の到着が遅いことも想定されるため、厚生労働省のマニュアルで少なくともペット用品として5日分・できれば7日分以上が推奨されています。愛犬連れとなるとなかなか難しいかもしれませんが、実際にシミュレーションをしてみて重さに余裕があるのであれば「1次持ち出し品」に追加するのも有りでしょう。

備蓄品(2次持ち出し品)【愛犬用】

  1. 愛犬用の療法食・薬
  2. フード・水
  3. 食器
  4. ペットシーツ
  5. お気に入りのおもちゃ・毛布等
  6. ブラシ
  7. ウェットティッシュ(ノンアルコール)

備蓄品(2次持ち出し品)【主に飼い主さん用】

  1. 飲料水(1人1日3L)
  2. 給水袋(水を蓄えて運ぶため)
  3. 非常食
  4. 衣類(上着・下着・靴下)
  5. 予備の乾電池
  6. 卓上コンロ・ガスボンベ
  7. ラップ・アルミ
  8. 皿・コップ
  9. 割りばし・スプーン・フォーク
  10. 歯磨きセット
  11. 水の要らない石鹸
  12. ドライシャンプー
  13. タオル
  14. 使い捨てカイロ
  15. 新聞紙

準備するだけじゃない防災グッズ

防災グッズの1つであるブラシを使っている様子

各家庭の状況に合わせて「非常持ち出し品」と「備蓄品」を準備したら、それぞれの物品の使い方を身につけ、定期的に使用期限・賞味期限チェックをする必要があります。

防災グッズの使い方を学ぶ

防災グッズは普段使うものとは少し仕様が異なるものが大半です。災害発生時に使い方が分からなくて混乱することがないよう、簡易トイレの使い方や怪我の手当ての方法など、日頃から使い方を学んでおくといいでしょう。

定期的に期限をチェックする

防災グッズを購入したら、1年に2回程度を目安に定期的なチェックをします。食料品・飲料の賞味期限、薬品や電池の使用期限などで、古いものや期限が切れそうなものは新しいものに交換しましょう。食料品であれば普段から備蓄しながら消費していくと期限切れを捨てることなく食べきることができます。

使用タイミングに応じた準備が大切

愛犬とリュック

災害大国日本では、たくさんの種類の防災セットが販売されています。「愛犬用も準備したし」「1セット買っておけば安心」と思ってしまいがちですが、「非常用持ち出し品」と「備蓄品」を意識しながら、各家庭の状況に合わせて準備を進めることが大切です。ぜひこの機会に使用タイミングを考えて防災グッズの保管場所や中身の見直しを行なってみてください。

参考文献

愛犬のための防災に取り組もう

ドックドッグでは、2021年9月の防災月間に30日間連続で「犬の防災」に関するオリジナル情報配信してまいりました。
すべての記事を以下のページにアーカイブ化してあるので、気になるテーマがあれば遡ってチェックしてみてくださいね!

  • 公開日:

    2021.09.19

  • 更新日:

    2021.09.30

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ライター・専門家プロフィール
  • 丸山 佳那
  • docdog プロデューサー 兼 ガジェット担当編集者
  • 東京在住、ガジェット好き編集部員。「いつも真っ直ぐな愛情を届けてくれる犬」と「犬のココロに寄り添える人々」が織りなす『犬と人の幸せな関係性』がいつか世界中を幸せにできると信じて。愛犬と“ふたり”で作るヘルシーな日々を応援すべく、今日も愛すべき犬たちと読者の皆さまに届くように、心を込めた執筆・デザインにこだわります。「犬種図鑑」も好きです。