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緑色の芝生の上に座る白いラブラドールレトリバー犬
住まい / 生活
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2021.08.26

イエロードッグプロジェクトとは?犬のリボンに込められた意味を解説

「イエロードッグプロジェクト」をご存じですか?黄色いリボンを使って犬に関するメッセージを発信する活動ですが、そのメッセージの意味は障害のある人々をサポートする「イエローリボン運動」とは全く異なります。
この記事では、そんなイエロードッグプロジェクトについて詳しくご紹介していきます。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

イエロードッグプロジェクトとは

黄色い背景にイエローリボンが置いてある

黄色いリボンを犬につけることでメッセージを表明するイエロードッグプロジェクト。黄色いリボンにはどのような意味があるのでしょうか。

イエロードッグプロジェクトの発祥はスウェーデン

イエロードッグプロジェクトとは、2012年にスウェーデンで始まった運動で、その趣旨に賛同したアメリカ、カナダ、オーストラリアの有志が基金を立ち上げて大規模なプロジェクトに発展しつつある運動です。

スウェーデンの犬の心理学者や、ドッグトレーナーなどが中心となって作ったグループが発祥だとされ、ウェブサイトやSNSなどで世界中に拡散されています。また日本でも啓発用ポスターが訳されて配布されており、目にする機会も増えてきています。

イエローリボンのメッセージ

全ての犬が、誰にでもフレンドリーという訳ではありません。中には、神経質だったり、人が苦手だったり、恐がりだったりと、犬の個性はさまざまです。また、健康上の理由、トレーニング中、社会復帰の訓練中など、他の犬や人に近寄ってほしくない場面は多くあります。

これらの理由から、犬をそっとしておいてほしいというメッセージを黄色いリボンで表明するのが、「イエロードッグプロジェクト」です。

イエローリボン運動との違いは

犬に関係なく広く普及しているイエローリボン運動とは、障害のある人々の社会参加を推進するため、イエローリボンを輪っかにしたリボン型のマグネットを車に貼ったり、ピンバッジなどを身につけることで支援を表明するもの。

一方、イエロードッグプロジェクトは他の犬や人に近寄って欲しくない理由がある犬に直接黄色いリボンを装着し、「そっとしておいて」というメッセージを発信するものです。

どちらも同じイエローリボンを使用していますが、伝えたいメッセージが全く異なります。

どんな犬がイエローリボンを付けているの?

地面に座り込んだ黒いリードを付けられた茶色い子犬

イエローリボンを付けている犬の事情はさまざまです。どのような犬たちがイエローリボンを付けているのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

人間や他の犬が恐い

生まれつき臆病な性格だったり、過去に受けた虐待などで人間や他の犬が恐い場合があります。不用意に近づいたり触ろうとするとパニックになることも。特に保護犬などの場合、基本的には人や他の犬に慣れていなかったり、人に対してのトラウマがあるなどの傾向が強いと言えるかもしれません。

トレーニングやしつけの最中

盲導犬や聴導犬などが、訓練の一環で街中へ出てくることがあります。そんな時に近付いたりすると集中力が切れてしまい、訓練の邪魔になってしまいます。

障害がある、病気のリハビリ中

体に障害があったり、病気やケガからの回復途中にある犬は、あまり近づいてほしくないもの。歩行訓練をしていることもあるため注意が必要です。

イエローリボンはどこに付けている?

芝生の上でリードを持って立っている飼い主の女性の隣に座る黄色いバンダナを首に巻いた白い大型犬

イエローリボンは、大きさなどの決まりがないため、気をつけていないと見逃してしまうこともあります。犬にとって重要なサインを見逃さないため、イエローリボンはどんな場所についていることが多いのかを把握しておきましょう。

リードにつけていることが多い

誰からも分かりやすいように、基本的にはリードにイエローリボンをつけていることが一般的です。街で出会う犬のリードにはなかなか目がいきませんが、犬を見かけたら、まずはリードをチェックすることを習慣づけるようにしておくことで、イエローリボンに気づきやすくなるかもしれません。

黄色いバンダナをつけているコも

イエロードッグプロジェクトの一環で、黄色いバンダナを付けた犬もいます。「怖がりです」「触らないでね」とメッセージが書かれている場合も多いので、注意してみてみましょう。

イエローリボンを見かけたらそっとしてあげて

イエローリボンは、見かけたらそっとしておいてほしいというサインですので、なるべく近付かず離れるようにしてあげましょう。また、狭い道ではこちらから道を譲ってあげることも大切です。

イエローリボンのメッセージを大切に

屋外のグレーのブロック張りの地面の上に立って差し出された人間の手を警戒する黒い犬

訓練されている犬でも、突然知らない人の手が頭の上に伸びてくるのを嫌がります。それが恐がりの犬であれば、噛んでしまったり吠えてしまったりしてもおかしくはありません。お互い嫌な思いをしないためにも、「そっとしておいて」ほしい犬を飼っている場合は、ぜひイエローリボンを試してみてください。

  • 更新日:

    2021.08.26

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。