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口を大きく開ける茶色いチワワ犬
お手入れ
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2021.08.24

【獣医師監修】犬の顔の洗い方にはコツあった!意外な注意点も解説

愛犬の健康維持に欠かせないシャンプー。顔は目やにや食事などで汚れやすい場所ですが、濡れることを嫌がる子も多く、顔を洗うことを不安に思う飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、犬の顔の洗い方の手順やコツ、注意点、プロに相談してから行った方が良い場合についてもご紹介します。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:江野 友紀/認定動物看護士)

犬の顔の洗い方|おすすめの手順とコツ

スリッカーブラシが置いてある風呂場で犬用の小さな白いバスタブに入れられた白いチワワ犬

シャンプーで顔を洗うときの、おすすめの手順とコツについてご紹介します。

おすすめの手順|顔は最後に洗い、最初にすすぐ

顔周りのシャンプーは嫌がる犬が多く、顔に付いたシャンプー剤を舐めてしまうこともあります。まずは身体を先に洗い、顔は一番最後に洗いましょう

シャワーを当てるときは水圧を弱め、ヘッド部分を密着させて滑らせるようにします。後頭部から前方へとずらすように動かすのがポイントです。シャワーを怖がる場合は、水を含ませたスポンジを絞るようにしましょう。

すすぐときは反対に、頭から胴体、足の順に流します。

顔を洗うコツ|良く泡立て、指の腹で洗う

顔周りは、スポンジなどでシャンプー剤をよく泡立てて洗いましょう。あらかじめ洗面器の中で泡を作っておくと便利です。目元や口元など汚れやすい場所は、指の腹を使って丁寧に汚れを取り除きます。

耳介はシャンプーをつけてよくもみ洗いしましょう。動物病院やトリミングサロンでは耳の中を洗うこともありますが、基本的に耳の中を洗う必要はありません。

目やにがひどく、固まっているときは

目やにがひどく、毛にしっかり絡み付いて固まっている場合、無理に引っ張ると皮膚炎を起こし、犬も痛い思いをしてしまいます。ぬるま湯に浸したガーゼでふやかしたり、シャンプー時によく湿らせ、ぶよぶよになるまで時間をかけてふやかしましょう。

目やにを取るときはノミ取りコームを使うと便利です。コームのピンが目に当たらないよう注意しながら、目頭から鼻先に向けてすくとすっきり取り除くことができます。

犬の顔の洗い方|注意点

シャンプーされて毛がピタッとくっついた白い犬

犬の顔を洗うときの注意点をご紹介します。

毛玉がある場合は、先にといておく

犬は耳をとてもよく動かすので、長毛種の子は摩擦で耳の後ろの毛がもつれることがあります。もつれや毛玉がある状態で水に濡らすと更に毛が絡み合ってほどけなくなってしまうので、シャンプー前にチェックし、といておきましょう。

目や鼻に入らないよう注意

顔を洗う際、シャンプー剤が目や鼻、耳に入らないように注意しましょう。

目に入った場合は、すすぎのときにシャワーの水圧を弱めてよくすすぎましょう。清潔にした手でお水やぬるま湯をかけ流してあげても良いです。

耳の穴にシャンプー剤が入った場合も同様、弱い水流で耳の中に水を入れます。耳に水を入れる、というと不安に思うかもしれませんが、犬が自分で頭を振ることで耳の中に残った水はほとんど出てくるので心配ありません。残った水気は、乾燥の際にしっかりタオルなどでふき取ってあげるようにしましょうね。

しっかりすすぐ

すすぎは念入りに行いましょう。シャンプー剤が残っていると、皮膚トラブルの原因になります。ぬるっとした感触がなくなり、少しキュッときしむような手触りになったら、きちんとすすげているサインです。

犬の顔の洗い方|こんなときはプロに相談して!

飼い主に耳の中を広げられた犬

次のような場合は、自宅でシャンプーする前にかかりつけの動物病院やトリミングサロンに相談することをおすすめします。

呼吸器疾患など、持病がある

シャンプーは犬にとって緊張するもので、人が想像する以上に体力も消耗します。心臓病や呼吸器疾患などの持病がある犬は、シャンプー中に興奮して発作を起こしてしまったり、シャンプー後に具合が悪くなることがあるので、かかりつけの動物病院に相談してから行いましょう。

病院によっては病気の程度やその子の性格に合わせてたシャンプーしてくれることもあるので、プロにお願いするのも一つの方法です。

耳が赤くなっていたり、耳垢が多い

耳の中が赤くなっている、痒がっている、臭いが強い、耳垢が多いというときは、外耳炎など耳のトラブルを起こしている可能性があります。自宅でシャンプーしたときにすすぎ残しがあったり、耳が湿ったままにしておくと更に悪化してしまうことも考えられるので、注意が必要です。

動物病院を受診し、必要に応じて治療を受けましょう。

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首にグリーンのタオルをかけられた可愛い白茶の犬

いかがでしたか?自宅で犬の顔を洗うには、ちょっとしたコツがいります。定期的にトリミングサロンを利用している場合は、トリマーさんに一度洗い方を教えてもらっても良いかもしれません。

正しいケアで、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。

  • 更新日:

    2021.08.24

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。