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2021.08.27

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第3部】|vol.3

パートナーに優しいレシピ|犬の体を温める食べ物と冷やす食べ物

8月も後半になってくると地域によって気温の差が出てきますね。私が住む関東は残暑でつらいなぁという感じですが、札幌にいる父親は「夜は涼しいぞ」と話しています。みなさんの愛犬も、連日の暑さや急に訪れる気温の変化に体が疲れている頃ではないでしょうか?

今日は、愛犬の体調がちょっと気になる飼い主さんへ、体を温める食べ物と冷やす食べ物をご紹介したいと思います。

ほてった体には冷やす食べ物、エアコンのきいた室内で長く過ごした日は温める食べ物という感じで、その時の愛犬に合った食べ物をチョイスしてみませんか?

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

体を温める食べ物と冷やす食べ物の特徴

レンガの上に立つ犬

まずは犬が食べられる物の中で、体を温める効果や冷やす効果が期待できるもののご紹介です。

体を温める効果が期待できるもの

    納豆、チーズ、リンゴ、鶏肉、羊肉、鹿肉、カボチャ、ニンジン、玄米

体を冷やす効果が期待できるもの

    馬肉、豚肉、豆腐、豆乳、牛乳、バナナ、トマト、キュウリ、大根

暖色系と北方産は温・寒色系と南方産は冷

大まかな基準になりますが、赤みが強く、主に北国で育つものは体を温める効果を持つ食べ物が多くなります。一方で、白っぽいものや南の地方で育つものは体を冷やす効果が高めです。

これは、それ自身が熱を持っている(温める効果が高い)ので寒い地域を好む、もしくはそれ自身が熱をほとんど持たない(冷やす効果が高い)ので暖かい地域を好む、という理由からだと考えられています。
暑がりさんがエアコンを目一杯使いたがる、寒がりさんがポカポカな環境を好むというのと同じ感じかもしれませんね。

肉も南北の産地で温冷が分かれる傾向が

野菜や果物だけでなく、肉も南北の産地で分かれる傾向があります。
北海道のジンギスカンで有名な羊肉、同じく北海道での生産量が一番多い鹿肉は、体を温める肉に分類されます。

一方で、沖縄料理に登場する豚肉、熊本県で消費量の多い馬肉は、体を冷やす肉になります。

異色なのが鶏肉です。祖先は東南アジア説が有力で、日本でも宮崎県や鹿児島のような南の地域での生産量が多いのですが、体を温める肉質を持っているとされています。

加工方法や調理方法で変わる温と冷

飼い主を見つめる犬

単に体を温めたり冷やしたりするだけでなく、その食べ物の栄養を摂らせてあげたいとか、愛犬の好きなものを食べさせてあげたいなど、色々な理由や目的で食べ物を選びたいと思うこともありますよね。そんな時に役立つ選び方やアイデアをご紹介します。

加工方法で温冷が変わる食べ物を活用しよう

同じ材料でも、発酵などの過程で体を温める食べ物になったり、加工すると冷やす食べ物になったりすることがあります。特に牛乳や大豆は変化がわかりやすく、料理の選択肢が広がりますよ。

牛乳・ヨーグルト・チーズ

牛乳は体を冷やす飲み物です。
しかし発酵させてヨーグルトになると、どちらでもない食べ物になります。
さらにチーズになると、体を温める食べ物に変化します。

大豆・豆腐・納豆

大豆自体は、体を温める・冷やす効果は特にありません。
しかし豆腐や豆乳に加工されると、体を冷やす食べ物になります。
また、発酵させて納豆になると、体を温める食べ物に変化します。

調理方法でも温・冷を調節できる

なんとなくお腹の調子が悪そうだから体を温める食べ物をあげたいなって思っても、愛犬がトマト大好き!っていうこともありますよね。
そんな時は、トマトを加熱して、体を温める食べ物と組み合わせてあげることで冷えすぎないように調節することができます。

逆にニンジンは加熱すれば体を温めますが、クールダウンさせたい時は生のすりおろしがおすすめです。

犬の体を温めるレシピと冷やすレシピ

ご飯を待つ犬

体を温めるものと冷やすものの中から、それぞれ何種類か選んでおやつを作ってみました。
体を温めるものは温かく、そして冷やすものは常温〜少し低めの温度で食べさせてあげるのが効果的です。

今回はうちのコが普段ほとんど口にしないものを、あえて選びました。
食べてくれるかな、とかなり心配ですが、好きなものを織り交ぜて挑戦したいと思います。

潰して消化を良くすることがポイント

ご飯を見つめる犬

今回の材料と作り方は以下の通りです。
量は愛犬に合わせて調節してあげてくださいね。

体を温めるおやつの材料

  • チーズ(犬用フリーズドライタイプ) 2粒
  • 納豆(黒豆) 2粒
  • 冷凍カボチャ 少々
  • 玄米ごはん 少々

体を温めるおやつの作り方

  1. 玄米ごはんを潰してから水を少々足しレンジで20秒ほど加熱する
  2. 冷凍カボチャと納豆も潰して盛り付ける
  3. チーズをトッピングして完成

体を冷やすおやつの材料

  • 豚ヒレ肉(加熱済) 少々
  • バナナ 少々
  • 豆乳(無調整) 少々

体を冷やすおやつの作り方

  1. 豚ヒレ肉を手でちぎって細かくする
  2. バナナを潰す
  3. 1と2を器に盛り豆乳を混ぜて完成

レシピのポイント
豆乳以外のすべての材料は食べやすく潰してあげてください。
特に玄米ごはんは粒のままだと消化に時間がかかるので、潰して水をかけ、加熱することで柔らかくできます。

最大の難関!納豆を食べてくれるかどうか

うちのコは納豆が大嫌いです。これまで、納豆を洗ってみたり匂いの少ないフリーズドライのおやつをあげてみたりしましたが、ことごとく拒絶されました。
納豆ほどではありませんがバナナもあまり好まないので、今回はそれぞれのおやつにチーズと豚ヒレ肉をお助け食材として足してみました。それでも納豆はかなり心配ですが・・・結果は如何に・・・?

奇跡の納豆完食!

豚ヒレのおかげでバナナは問題なくクリア、残る納豆の方は、一番初めにチーズをコリコリと食べてしまったので、途中から少し諦めムードでした。

でも最後に奇跡が!
残っていたカボチャとともに、黒豆納豆を完食してくれました!うちのコ(たぶん)生まれて初めての納豆完食です。

あとで残った納豆を自分で食べたのですが、思ったより納豆の匂いが少なくて食べやすかったです。黒豆納豆にして正解でした。

食べ物はさまざまな形で体を支えてくれる

水色の服を着た犬

体を温める、冷やすという特徴は、それぞれの食べ物が本質的に持っているものです。でも加工の仕方や調理方法、そして組み合わせを工夫することで、元々は温める食べ物をクールダウンさせるための食べ物に変える、もしくはその逆が可能になることがあります。

犬が人間と同じように野菜などの栄養を体に摂りこむことは難しいのですが、色々な食べ物を少しずつ摂ることで体のバランスを整えることは期待できるように思います。

私は今回、納豆を食べてもらえたことが一番嬉しかったです。これからも少しずつ食べさせてあげたいな、と思います。

  • 更新日:

    2021.08.27

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。