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ハルカちゃんと愛犬メロン
連載 / ブログ
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2021.08.01

アマチュア小説ライターが綴る、犬と暮らした日々のこと【第3部】|vol.6

豆しば暮らし|ふたり

いつも一緒の、ハルカちゃんとメロン。
時にはケンカをすることもありますが、ふたりは大の仲良しです。

#柴犬 / #豆しば暮らし

笠井 ゆき/ライター

この記事は、アマチュア小説家が「犬と暮らした日々のこと」をもとに綴る創作物語【第3部】の連載第6話です。

行ってきまーす!

「そろそろ時間だよー!おもちゃを片付けてね!」

「はーい!」

ハルカちゃんの元気な声が、リビングに響き渡りました。

「メロン、お片付けだよ。お手伝いしてね!」

ハルカちゃんは、遊んでいたおもちゃを箱の中へ。
メロンもおもちゃをくわえて、せっせと運んでいます。

ママが仕事の間、ハルカちゃんは託児所で過ごすようになりました。

「じゃあねメロン、お留守番よろしくね」

「メロン、いってきまーす!」

元気よく手を振って、ハルカちゃんは駆け出しました。

ハルカちゃんは人気者?

ハルカちゃんと愛犬メロン

仕事に復帰したとはいえ、ママにとって子育てが最優先。
仕事の内容も拘束時間も、かつてとはずいぶん変わりました。
土日を中心に週4日程度、3時間から5時間くらいです。

初めて託児所に来た時には、ママと離れるのが嫌でずっと泣いていたハルカちゃんでしたが、今ではお友達がたくさんできて、託児所に行くのが楽しみでなりません。

「ハルカ!待ってたよー!」

託児所に着くと、お友達が駆けつけて来ました。
もうママの方など振り向きもせずに、三人で手を繋いで走り去って行きます。

「ハルカちゃんを待ってたのは、あの二人だけじゃありません。みんなハルカちゃんが大好きなんです」

先生が笑いながら言いました。

「明るくて優しくて思いやりがあって。私も大好き!」

「それは、お姉ちゃんのおかげです」

「ハルカちゃん、ひとりっ子のはずじゃ…?」

「赤茶色の小さいお姉ちゃん」

「ああ、メロンちゃんですね!」

明るさと優しさと思いやりと

ママが迎えに来た後、ハルカちゃんはずっとおしゃべり。
今日はどんなことがあったか、楽しそうにママに教えています。

「ただいまー!」

玄関でお迎えをするメロンに抱きつきました。

「一緒に遊ぼうねー」

うがいと手洗いを済ませると、ふたりはパタパタと賭けて行きます。
おままごとの道具を出して、ハルカちゃんはごはんの支度。

「お留守番をがんばってくれたメロンに、ごちそうを作るよ!」

ハルカちゃんの隣にお座りしたメロンは、おもちゃの野菜をくわえて、ハルカちゃんの手元に落としました。

「あら、ニンジンを取ってくれたのね。助かるわぁ」

ふたりのやりとりに、ママは吹き出してしまいました。

明るくて優しくて思いやりがあって。
先生はそう言ってくれたっけ。

言葉を交わすことはできなくても、いや、言葉を交わすことができないからこそ、ふたりはしっかりと心を通わせている。
明るさも優しさも思いやりも、ハルカはそこから学んだんだろうな…。

ふたつ並んだ小さな背中。
ふたりが寄り添う時間が、1分でも1秒でも長く続きますように。

  • 更新日:

    2021.08.01

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ライター・専門家プロフィール
  • 笠井 ゆき
  • ライター、葬儀司会者
  • 年中無休の犬好き、犬バカです。只今、自宅警備員まめお(パピヨン)と同棲中!犬を愛する喜びを、皆さまと分かち合ってゆけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。