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2021.08.18

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第2部】|vol.20

パートナーに優しいレシピ|犬の夏バテに!鶏ジュレとホットフード

毎日暑さを避けて散歩をしたいと思うけど涼しい時間がなくて、結局暑い中、出かけなければなりませんね。室内と屋外の温度差にバテ気味な犬も多いのではないでしょうか。
今日は夏バテで食欲が落ちてきている愛犬が、ドッグフードをおいしく食べるためのお助け食材をご紹介します。
100g当たりわずか8kcalの、プルプルで栄養たっぷりの鶏ガラのジュレと、温かいドッグフードのヘルシーなコラボレーションです!

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

生命活動の原動力となる鶏の優れた効果

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中医学(狭義の中国医学)に「衛気営血」という概念があります。その概念の中で鶏肉は気と血を補う食材として位置づけられています。
「気」の概念は生命活動の原動力となることを指し、「血」の概念は栄養源となってからだを滋養することを指します。
鶏肉は犬の生命活動にエネルギーを与え、活動の原動力になってくれる食べ物です。
具体的な効果を見てみましょう。

ゼラチン質と鉄分がコラーゲンを作る

今回作る鶏ガラジュレのプルプルの正体は、骨や軟骨から抽出されたタンパク質の一種であるゼラチン質です。

このゼラチン質と鉄分、ビタミンCから、被毛や皮膚、目、血管、骨などからだの各組織に存在するコラーゲンを作り出すことができます。
鶏ガラには鉄分も含まれているため、コラーゲンを作り出す材料をたくさん持っていることになりますね。
各組織の造りをしっかりさせてくれるのが、鶏ガラのひとつ目の大きな力です。

滋養に良い栄養素でエネルギー補給

鶏ガラジュレには、ビタミン、ミネラル、オレイン酸(不飽和脂肪酸)も豊富に含まれています。さらにプルプルの食感で口当たりが良いだけでなく、消化しやすいという特長もあります。夏バテの時は栄養があって胃に優しいものを食べさせてあげたいですよね。鶏ガラジュレはそのどちらも叶えてくれる、滋養強壮に適した食べ物です。

鶏ガラを完全燃焼させる鶏ガラのジュレ

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以前に鶏ガラを紹介した時は、骨の周りについた肉をおやつとして食べさせてあげることを提案させていただきました。
でも今回は、肉も骨と一緒にクタクタになるまで煮込み続けてすべて使いきります。

できあがったものは、冷蔵なら2〜3日、冷凍なら約1ヶ月保存可能です。冷凍の場合は食べる前に冷蔵庫で自然解凍してあげてくださいね。

ひたすら煮込み肉も骨も使いきる

鶏ガラを煮詰めることで濃厚なスープにし、文字通り「骨の髄まで」しっかり栄養を取りきるのが今回のレシピのポイントです。
煮詰める工程で3~4時間、冷やしてプルプルになるまで3時間くらいかかります。少し時間が必要ですが、愛犬が飛びついてくるものができあがりますよ!

材料の分量の目安ですが、約300gほどの鶏ガラで、製氷皿(12個)にピッタリおさまるくらいの量ができます。写真の左側が今回の全量で、右側は製氷皿1個分になります。

【材料】(12個の製氷皿1皿分)

  • 鶏ガラ 1/2羽(約300g)

【作り方】

  1. 大きな鍋に鶏ガラと水を入れ強火にかける
  2. 沸騰したらアクを取る
  3. アクを取りきったら弱火で煮込む
  4. 時々アクを取りながら鶏ガラを崩していく
  5. 鶏ガラがホロホロになりお湯が全体の1/4ほどまで減ったら火からおろす
  6. キッチンペーパーを数枚重ねたザルでスープを濾す
  7. キッチンペーパーで鶏ガラを絞る
  8. スープを冷蔵庫で3時間ほど冷やして完成

レシピのポイント

鶏ガラを最後まで絞って使いきりましょう。
すぐに食べない分は、粗熱が取れたところで製氷皿などに入れて冷凍すると使いやすいですよ。

ドッグフードを温めて食いつきアップ!

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鶏ガラジュレを冷やしてプルプルになったところで、ドッグフードの準備に取り掛かりましょう。
ドッグフードは1回分を粉にします。粉にしたものを少し取り分けて、レンジで10~20秒ほど温め、その上からジュレをスプーン1杯ほどかけて広げます。

自然にフードが口に入るのがポイント

ジュレはプルプルで水気があるので、フードがジュレに付き、ジュレを食べることで自然にフードも口に入ります。

例えて言うと、柔らかめのわらび餅にきな粉を付けて食べる感じです。
フードを粒のままでトッピングすると、ジュレだけ食べて残されてしまう可能性がありませんか?その問題を解決するために、ドッグフードを粉にしてみました。

数回に分けてあげるのが完食のコツ

粉状のドッグフードはパサパサなので、たくさん口に入るとむせてしまうことがあります。そのため、ちょっと面倒ですが何度かに分けてあげるようにするのがおすすめです。都度温めることで、フードがホカホカの状態もキープしながら食べさせてあげることができますよ。

今回はうちのコが単独では食べないフードを使って実食してもらいました。
目の前にフードだけ出されてもシレッとして口をつけようとしないうちのコが、ジュレをかけた途端に立ち上がって食べ始める様子をご覧ください。

徐々にジュレを減らして元のフードに

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鶏ガラのジュレは低カロリーで栄養もあり、ツルンとしたのどごしが心地良い食べ物です。食欲のない時の栄養補給と、ドッグフードを食べるきっかけ作りに役立てていただけると嬉しいです。
冷凍したものは、冷蔵庫で解凍すればジュレに、レンジで温めればスープになります。その日によって変えてみても楽しめますよ。

少しずつジュレを減らし、フードの砕き方を粗くしながら、体力が回復する頃には元通りにドッグフードだけで食べられるようになるといいですね。

  • 更新日:

    2021.08.18

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。