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2021.08.15

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第2部】|vol.19

パートナーに優しいレシピ|受け口が原因で下の歯が抜けた話/後編

先日、うちのコの下の前歯が1本根っこごと抜けてしまいました。原因は下顎が出ている受け口だったことで、下顎に負荷がかかりすぎたためでした。獣医さんには、ヒヅメなどのとても硬いものを避ける以外は特に対策のしようがないと言われています。

前編に続き、今回は歯が抜けた後の愛犬の様子と、おもちゃ・遊び方・歯磨きおやつを見直したお話をしたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

痛みを感じているように見えた数日間

元気がない様子の愛犬

歯が抜けた後は、食欲もあり、抜けた歯のあたりの腫れや赤みも見られず、特に体調には変化はありませんでした。でもなんとなく様子が違う気がします。もしかして痛いのかな?と心配になる場面もありました。

牛皮や硬いデンタルケアおやつをためらう

ご飯の後、わが家では牛皮を細くロール状にしたものを中心に、何種類かのデンタルケアおやつをローテーションであげていました。

いつもならどのおやつも喜んでくわえて行くのですが、歯が抜けた翌日から牛皮や硬めのものに対して少しためらいを見せるようになりました。

一度くわえてもすぐに口から出し、その場にペタンと座って鼻でツンツンして、しばらくして食べ始めるという感じでした。

散歩に出てもすぐに帰ろうとするように

歯が抜けた後の数日間は散歩が15分くらいで終わってしまう日々が続きました。
フラフラと1〜2時間は歩く子が、ウンチをした途端「帰る」と踵を返してしまうのです。

犬は口の中の痛みに強いと聞いたことがありますが、さすがに根っこごと歯が抜けたら痛みはあったのかもしれません…。

歯が弱くても使える歯磨きおもちゃ探し

歯が弱っていると分かっている場合、どんな歯磨きおもちゃがダメで、どんなものが良いのでしょうか…?しばらく悩みました。

硬いものはとりあえず全部処分。編み目が大きいロープ状のものは噛むことで歯が食い込んで歯垢が取れると聞いていたけれど、繊維が引っ掛かった拍子に歯が抜けたら怖いから処分。

良いものはわからないけれど、とりあえずうちのコにとってダメそうなものは処分していくことにしました。

こんな感じでいいのかな、と思いながらおもちゃを片付けようとした時、一面に広がったおもちゃの中で遊んでいるうちのコを見て、気づいたことがありました。

硬すぎるものはヒヅメだけじゃなかった

それは歯磨き用のおもちゃでした。内側に歯磨きができるゴムのイボイボがついている骨型のもので、外側は硬いプラスチックの枠がついています。

ずっとおもちゃ箱の奥の方で眠っていたので、その存在を忘れていたのでしょう。久しぶりに見つけたそのおもちゃが新鮮だったらしく、うちのコは一生懸命噛んでいました。

噛んでいるのはゴムじゃない!

でも噛んでいたのは内側のゴムではなく、外側の硬いプラスチックの部分でした。カチカチと音を鳴らして顔を歪めながら力一杯噛んでいる姿を見て、もしかしたら、ヒヅメなどと同じような硬さの衝撃を、このプラスチックで受けていたのではないかと思いました。

歯磨き専用ではない歯磨きおもちゃ

その後、外側のプラスチックは最小限で、すぐにゴムの部分を噛むことができる歯磨きおもちゃを買ってみました。ところが今度はゴムの部分を噛みすぎて、わずか30分ほどでボロボロにされてしまいました。

うまくいかないなぁと思いながら、ボロボロに崩れたおもちゃをうちのコが誤食する前に取り上げました。

せっかく夢中になっていたおもちゃを取り上げられてうちのコはポカンとしていましたが、すぐに気を取り直して、今度はコングのおもちゃをかじり始めました。

コングの天然ゴムとギザギザの溝に期待

やわらかいロープ付きのコングボーンで遊ぶ愛犬

上の写真でうちのコがかじっているのが、コングの「コングボーン」です。
本当はボーンの両端の穴にロープが通っているのですが、ゴムの部分をかじりたいようだったので片側のロープを外して遊ばせていました。

その穴の部分、よく見たらギザギザの溝が刻まれています。しかもうちのコがいくら噛んでもしなるだけで全然ちぎれる気配がありません。

これなら歯磨きおもちゃになりそう!楽しそうに遊びながら噛んでいる姿を見て嬉しくなりました。

体当たりする遊び方をさせないようにする

他の犬とじゃれ合って遊ぶ愛犬

次に私が考えた、うちのコの下の歯が衝撃を受ける原因は、お友達との遊び方です。

うちのコはチビでみんなより足が遅いので、それが悔しいのか、時々遠くから助走をつけて相手の子に体当たりし、その勢いで自分が飛ばされるという無謀な行動を取ることがあります。
その時に下顎が当たっているのではないかと思いました。

走り回るのはOK体当たりはさせない

追いかけっこをして追いつけないと分かると、うちのコは相手の子を待ち伏せし、タイミングを見計らってショートカットして体当たりを繰り出します。目標を定めた兆候が見えたら声をかけて、直進させないようにしました。

それにしても、うちのコも他の子みたいに頭を守ってお尻でアタックしてくれればいいのになぁといつも思います。

余談ですが、犬が遊ぶのを見ていると、すごく頭を使っている子と我を忘れて突撃する子に分かれるみたいですね。私の周りでは、成犬になった柴犬や甲斐犬の子が一番遊ぶのが上手に見えます。 うちのコも6歳でいいオトナなのですが、遊び方は1歳の頃から全く変わっていません(笑)

接近戦は顔をのけぞっているからOK

走り回ることのない接近戦のプロレスごっこの時は、顔をのけぞらせていることが多かったので、そのまま遊ばせることにしました。

年とともにあまり遊ばなくなってきているので、遊ぶ楽しみを全部奪うことはしたくないな、と思っています。

乳酸菌を利用して口内環境を整える

ジャーキーを咥える愛犬

牛皮をためらう姿を見て、歯磨きおやつも硬めのものをガリガリすることで歯垢を落とすというのが少し難しく感じました。これからは軽く噛んで食べられる乳酸菌入りのものを選び、乳酸菌の力で歯垢を除去するような方法にしたいと思います。

Dr.デンタル乳酸菌ジャーキーの利用

以前から乳酸菌入りの歯磨きおやつを購入していたのですが、『Dr.デンタル乳酸菌ジャーキー』はささみ・白身魚・鹿・カンガルーと4種類のバリエーションがあり、飽きずに楽しめそうだと思って新たに買い足すことにしました。

乳酸菌はフェカリス菌とデンタブロック乳酸菌が含まれていて、さらにささみタイプには、マヌカハニーが入っているものもありました。

各乳酸菌とマヌカハニーに期待できる効果を簡単にご紹介します。

  • フェカリス菌:通常の乳酸菌より小さく、免疫力アップなどの健康効果が期待できる乳酸菌です。
  • デンタブロック乳酸菌:ヒト由来の乳酸菌ですが、犬にも効果があると期待できることが研究で分かってきています。
  • マヌカハニー:抗菌、殺菌にすぐれたハチミツとして考えられています。

柔らかさと適度な歯ごたえが最高

『Dr.デンタル乳酸菌ジャーキー』で驚いたのは、しなやかな硬さです。原材料が肉もしくは魚と乳酸菌だけなのに、柔らかくて適度な歯ごたえがあります。ハサミや手でちぎる様子を撮影してみたのでご覧ください。

ちなみにこの時、私は初めてうちのコがヨダレをたらすのを見ました。どうやら鹿タイプが一番お好みだったらしくて、待ちきれなかったようです。私がカットしている画面の端っこでポタポタヨダレをたらして待っているうちのコも、よかったら一緒に見てやってくださいね。

プロバイオデンタルペットも継続する

何度かご紹介したことがあるのですが、プロバイオデンタルペットも、口腔内菌を整えるサプリメントです。
生きた口腔内善玉菌が口腔内環境を整え、口臭予防などの効果が期待できる商品です。粉末タイプと粒タイプの2種類から選ぶことができ、粉末タイプは無臭、粒タイプはバニラの香りになっています。

うちのコは粒タイプを残すことが多かったので、粉末タイプをヨーグルトにかけてあげています。毎日の歯磨きと併用してこちらも続けていこうと思います。

残りの歯は最後まで抜けませんように

飼い主を見上げる水色の服を着た愛犬

受け口であることが歯が抜ける原因になるとは全く考えたことがなくて、今回は本当にショックでした。 ブルドーザーのようにガバッと下の歯からものをかき込んだりぶつかったりすることが、少しずつダメージを蓄積させていたんですね。

一番目立つ下の歯が1本ないのは、ちょっぴりカッコ悪いな…… でも公園でいつも会う飼い主さんたちに話したら「うちもグラグラしてるよ!」という話もあったりして、愛犬の歯のことで悩んでいるのは私だけじゃないんだなぁと思いました。

これからは下の歯への衝撃を意識しながら、食べ物やおもちゃを選んでいこうと思います。
残りの歯は、どうか最後までちゃんと抜けずにいてくれますように。

  • 更新日:

    2021.08.15

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。