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青空の公園で散歩中に休憩をする犬
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2021.08.09

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第2部】|vol.17

パートナーに優しいレシピ|愛犬を虫から守る/その他危険な虫編

前回に引き続き、今回も夏の危険な虫をご紹介します。
愛犬の血を吸う虫は、蚊・ノミ・ダニだけではありません。また、血を吸うのではなく、毒に注意すべき虫や、見つけたら自治体に報告が必要な外来種などもいます。そんな虫たちの特徴や、被害を避ける方法をご紹介します。
そして最後に、私が散歩中に見つけたちょっと珍しい虫の姿もご覧ください。
※虫の動画なので、苦手な方はご注意くださいね。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

ハチ・アブ・ブユを近づけない方法

犬 手作り食 レシピ

自然の多い場所には数多くの虫が生息していますが、特に出会う確率が高く注意が必要な虫は、ハチ、アブ、ブユです。
これらに対して有効な対策をご紹介します。

ハチは9~10月に被害が一番増える

虫の活動期間は7~8月が最も多いのですが、ハチの場合は9~10月に一番巣が大きくなり、被害件数も増えるという報告があります。被害件数が多いのは、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。

最も注意したいのは、巣に近づいただけで攻撃してくるスズメバチです。しかしミツバチも、一度刺したハチから放出される興奮物質に反応して集団で襲いかかってきた事例もあるため、被害が拡大しないように避けたいハチです。

ハチに刺されると痛みや痒みのほかに、アナフィラキシーショックと呼ばれる全身症状があらわれることがあります。毒を絞り出して洗い流しながら冷やすことが有効だとされていますが、すぐかかりつけの動物病院に連絡を取って相談してくださいね。

黒い服・香水・刺激を避ける

巣を見つけたら、大きな動作(腕を振り上げる、叫ぶなど)は避けて、ハチに刺激を与えないようにしましょう。愛犬が興奮しているようなら、すぐにその場を離れるようにしてください。

また、香水や黒いものに近寄ってくる習性があるため、こうした場所に出かけるときは香水などを使用せず、白っぽい衣類を身に付けるのが避けるコツです。

散歩の時は汚れてもかまわないような服装にしたくなりますが、私も最近はうちのコの洋服を白っぽいものに変えるようにしました。もし愛犬が黒い被毛なら、可能であれば薄い色の洋服を着せてあげると安全かもしれませんね。

アブとブユも明るい色の洋服で避ける工夫を

アブとブユはハエのような虫ですが、種類によってはハチにも見えることがあります。アブは体長1~3cmくらいで、腹部に縞模様があるのが特徴です。ブユは体長3~5mmと、とても小さい体をしています。どちらも吸血し、その後強い痒みが出たり、水ぶくれができたりすることがあります。

アブやブユに刺された時は、掻いて炎症を起こさないことが大切です。毒を指で絞り出し、水で洗い流してください。その後、腫れてくるなどの症状があれば必ず獣医さんに診てもらってください。特にブユは体質に合わないと腫れがひどくなることもあるのでご注意くださいね。

身に付ける衣類の色で避ける工夫を

アブは黒、赤、紺色などに寄ってくる習性があり、黄色や白は避ける傾向があるようです。
ブユも、暗い色のものに寄ってくる反面、明るい色には寄って来ない習性があります。
ハチの時と同様に、白っぽい衣類などで保護したいですね。

おすすめの虫除けとポイズンリムーバー

ハチ、アブはペパーミント(ハッカ)の匂いで避けることができます。
ブユは一般的な虫除けスプレーが効かないと言われていますが、ペパーミント(ハッカ)の匂いは効果が期待できると言われています。洋服を着ることができない黒っぽい被毛の犬には、ペパーミント(ハッカ)を試してみるのはいかがでしょうか。

また刺されて2分以内であれば、ポイズンリムーバーで毒を吸い出すことで炎症を押さえたり回復を早めたりすることができます。
注射器のような形状で使い方も簡単なので、キャンプなど長時間自然の多い場所に滞在する時は1セットあると心強いかもしれませんね。

蛾は幼虫も成虫もどちらも避けたい

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蛾は毒を持つものが多く、特にチャドクガ 、イラガ類の幼虫には強い毒があるため、各自治体からも注意が呼び掛けられています。

チャドクガ

成虫は3cmにも満たない黄褐色の蛾ですが、体毛が皮膚につくとかぶれを起こします。
この体毛は成虫だけでなく、幼虫、繭にも付着していて、簡単に抜けて衣類などに入り込み、気づかないうちに接触してしまうことがあります。

ツバキの葉に何匹も連なっている毛虫がいたら、チャドクガの幼虫である可能性が高いので避けるようにしてくださいね。

イラガ類の幼虫

体長2cmほどで、緑色の体がイラガ類の幼虫の特徴です。緑色の中に毒々しいオレンジ色の模様のあるイラガは比較的わかりやすいのですが、緑一色のアオイラガの幼虫は葉の上にいるとわかりにくいかもしれません。

体にはトゲのような体毛があり、触ると電気が走ったような痛みに襲われます。
柿、梅、紅葉の木についていることが多いです。イラガ類の中には繭にも毒があるものもいるので、これらの木についている繭には触らないように気をつけてください。

蛾は暖色系の明かりに無条件で集まる

蛾はラベンダーの匂いが苦手だと言われていますが、匂いで避けることは難しいようです。特に暖色系の明かりがあると、匂いに関係なく無条件で集まってしまう習性があります。
夜間の散歩でライトを使用する際は、白色系のライトを選ぶようにすると良いかもしれませんね。

体毛をいち早く取り除くことが大切

蛾の幼虫はダニやノミのように故意に犬に向かってくることはありませんが、逆に犬の方が見慣れぬ生き物を見つけて鼻を近づけてしまったり、草木に顔を入れた時に偶然触れてしまうことが考えられます。

成虫も昼間は葉の陰などにとまっていることが多いので、不意に触れてしまうことがあるかもしれません。成虫は驚くと飛び立つこともあるので、愛犬の体に止まってしまった時は、すぐ追い払うようにしてください。

もし幼虫や成虫に触れてしまった時は、洋服の上であってもすぐに取り払いましょう。体毛はとても細いため、衣類や被毛を簡単に通過して皮膚に付き、かぶれを起こすこともあります。
洋服の上に付いた場合は、粘着テープで取り、鼻や被毛に付いた場合はウェットティッシュなどで拭いてあげるようにしてくださいね。

見かけたら連絡を!外来種にも注意

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ニュースでも取り上げられることがあるのでご存知の方も多いかと思いますが、海外からの輸送船などに紛れて、危険な外来種が日本に入り、生息地域を拡大しています。
代表的な虫をご紹介します。

公園で発見報告の多いヒアリの被害

元々は南米中部に生息する赤茶色のアリです。一番刺された被害が多いのは働きアリで、体長は2.5~6mmほどです。2017年に日本で初めて発見され、特定外来生物に指定されています。2019年時点で、北海道、東京、神奈川、愛知、兵庫など14都道府県で発見されています。

刺されると強い痛みを感じ、体質によってはショック症状もあらわれることがあります。公園、芝生、緑地、畑地など、犬が散歩で立ち寄りやすい場所をすみかにしやすいので、もしアリ塚などを見かけた際には、素早く立ち去ること、そしてそれがヒアリのアリ塚であるようなら、管理事務所や自治体、環境省などへ連絡してください。

ヒアリについての詳しい情報は 環境省ホームページで確認できます。似たような種類のアリもいるので、見てみてくださいね。

自動販売機も注意を!セアカゴケグモ

オーストラリア原産のクモで、黒くて丸く膨らんだ腹部に赤い斑点があるのが特徴です。体長(足の長さは含めない)はメスが7~10mm、オスは4~5mmで、毒が強いのはメスです。
北海道から沖縄にかけての44都道府県で確認されているため、全国的に注意が必要です。

セアカゴケグモは自動販売機やベンチの下など、普段よく通りかかるようなところで発見されています。咬まれると痛み、痒み、熱感、頭痛、筋肉痛、不眠、脱力などのほか、重症化すると筋肉マヒを起こした事例もあるようです。

セアカゴケグモについては 東京都環境局をはじめ、各自治体のホームページなどで注意を呼び掛けています。

珍しい&美しい光景に出会えるのも夏だから

犬 手作り食 レシピ

これだけたくさん刺したり吸血したりする虫がいると、ちょっとユウウツになりますね。でも夏だからこそ出会える美しい虫の姿もいるので、ご紹介したいと思います。
主人公はセミです。

抜け殻じゃない!動く幼虫との出会い

夏になると、セミの抜け殻をよく目にしますよね。では、動く幼虫はどうでしょうか?私は生まれて初めて土から出て木に向かっている幼虫を見て、思わずスマホを向けてしまいました。
セミの幼虫は何年も土の中で暮らしています。この子はやっとお日さまに当たって空を飛べるようになるんだ、と思ったら、勝手に感無量になりました(笑)

白い花が咲いたような美しいセミの羽化

羽化したばかりのセミ

また別の夜、近くの原生林が残る公園に行った時、たくさんの白い花がキラキラしている木を見つけました。

不思議に思って近寄ってみると、それは花ではなく、羽化したばかりのセミたちでした。公園のライトに照らされ、そよ風に揺れながら羽根を乾かしているセミたちは、真っ白なアクセサリーのようでした。

ちょうどその時、私たちの目の前でセミの羽化が始まりました。30分ほどかかってようやく出てきたセミの映像です。素人編集なので見づらいですが、短くまとめてみました。

ハッカの匂いと白っぽいものが虫除けの鍵

犬 手作り食 レシピ

前回から2回に分けて、夏の虫のお話をさせていただきました。
実際に草木の多いところへ行った場合、刺されても気付きにくく、痒みやかぶれが出て初めて「どうしたんだろう?!」と驚くことが多いかもしれません。

蛾や毛虫は目視で避ける、あとの虫はハッカスプレーや白っぽい衣類で近寄らせないというのが、私たちにできる身の守り方かもしれません。
暦の上では今月で夏は終わりますが、虫との闘いは秋になっても続きます。愛犬につらい思いをさせないように、対策してあげたいですね。

  • 更新日:

    2021.08.09

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。