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青空の下公園で散歩中にフセをして休む犬
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2021.08.04

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第2部】|vol.16

パートナーに優しいレシピ|愛犬を虫から守る/蚊・ノミ・ダニ編

この連載では、主に犬の食べ物の話をさせてもらっていますが、今回から2回に分けて、犬が虫たちの食べ物にならないように、そして虫たちを敵に回さないようにする方法をご紹介したいと思います。
チクッとされて「ちょっと痒いな」という程度なら良いのですが、虫の種類によっては、刺されることで痛みが伴ったり病気に感染したり、アレルギー反応を起こしてしまったりすることがあります。
散歩で出会う可能性のある虫たちを知って、上手に避けられるように工夫してあげたいですね。
1回目の今回は、蚊・ノミ・ダニについて。
2回目はハチ・アブ・ブユ・蛾、そして夏ならではの神秘的で美しい虫の姿をお届けします。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

予防薬を飲んでも蚊には刺されてしまう

散歩中に草むらでフセをして休む犬、ノミが怖い

草むらで一番に目につくのが蚊ですよね。

犬にはフィラリアの予防薬を飲ませていますが、これは蚊に刺された時にフィラリア症にかかることを防ぐものであって、蚊に刺されなくなる薬ではありません。
二酸化炭素や体温に反応して、蚊は犬にも接近し血を吸うことがあります。

激しく痒がる時はアレルギーの可能性も

人間と同じように蚊に刺される可能性はあるものの、犬の方が人間よりも痒みを感じる強さは少ないと言われています。そのため飼い主さんも気づかないうちに治ってしまうことがほとんどです。

しかし痒みがひどく掻いたところが炎症を起こしてしまうような時は、アレルギー反応を起こしているかもしれません。病院で診てもらうようにしてくださいね。

蚊の被害を受けないようにする方法

蚊を避けるためには、次の3つがポイントです。

蚊の被害に遭わないための方法

  • 虫除けスプレーもしくはグッズを使う
  • 水や湿気の多いところを避ける
  • 黒っぽい洋服などを避ける

虫除けスプレーもしくはグッズを使う

ペットにも使える虫除けスプレーや、虫除け効果のある洋服など、愛犬を虫から守るアイテムの利用もおすすめです。

ちなみに近所の飼い主さんは、ペット専用の虫除けグッズを付けてもすぐに落としてしまうことから、ご自分のお子さんに着けさせていた虫除けゴムを、愛犬の首輪に付けて使っていました。
小さいゴム製で30個入りなので、人間の子どもにも愛犬にも惜しみなく使えるそうです。

水や湿気の多いところを避ける

蚊は水のある場所、湿った場所に潜んでいます。
以前、緑道でうちのコが草に顔を入れた瞬間、大量の蚊が湧き出てきて大急ぎで逃げたことがありました。
蚊は小さな水たまりでも育つことができるので、自宅のベランダや庭にも水がたまらないようにしたいですね。

黒っぽい洋服などを避ける

体温や二酸化炭素の他に、黒いものも蚊を寄せ付ける原因として考えられています。
愛犬が黒い被毛なら、白っぽい洋服を着せてあげるのも良いかもしれません。

ノミはジャンプして犬に飛びつく厄介な虫

草むらで散歩中に立ち止まる犬、ノミが気になる

ノミは屋外だけでなく、室内にも住みついて増えてしまう虫です。
体長2mm前後で非常に小さくて見つけることが難しい上に、ジャンプ力があるので、犬に飛びつくことが簡単にできてしまいます。

吸血されるととても痒みを感じて犬のストレスになります。体力のない子犬や高齢犬の場合、大量に吸血されると貧血を起こす危険もあります。

また、痒みから体を噛んだり舐めたりすることで、サナダムシが寄生したノミを飲み込んでしまうと、犬の体内でサナダムシが成長してしまうことも。
激しい痒みの後に下痢や嘔吐、お尻を気にするしぐさがあったら、動物病院で診てもらってくださいね。

犬についたノミの見つけ方と対処の方法

うちのコについていた黒い粒

目の細かいクシでとかした時に黒っぽい粒を見つけたら、ノミの糞かもしれません。
その黒っぽい粒に水をかけて赤くにじんできたら、ノミが吸血して糞をした、つまりノミが愛犬の体についている可能性があります。
ノミは足の内側などを特に好むようなので、私もうちのコをクシでとかしてみました。するとあちこちに気になる黒っぽい粒がたくさん!水をかけてみることにしました。

今回は、赤くにじむことはなかったので一安心です。でも時々こうして確認してみると良いかもしれませんね。

ノミを見つけても潰すのは危険

時々、犬の体の上を飛んでいるノミを見つけることがあるかもしれません。
しかしメスのノミを潰すと大量の卵が飛び散る可能性があり、そこからノミが増殖してしまいます。
見つけた時は粘着テープで取るか、食器洗い用の洗剤を薄めた液に浸けて駆除すると安全です。

室内の掃除と薬やシャンプーが効果的

ノミは散歩の時の虫除けスプレーのほかに、室内のノミも避ける必要があります。3つの対策をご紹介します。

ノミを避ける対策

  • 予防薬
  • 室内の換気や掃除
  • 定期的なシャンプー

予防薬

近所で全く予防薬を使っていない外飼いの犬がいました。ある日その家の娘さんが犬にノミやダニがたくさんいるのを発見し、慌てて病院に連れて行って予防薬を飲ませたところ、翌朝犬の足元に砂粒のように死んだノミダニが落ちていたそうです。
予防薬にはこれだけの駆除効果があるので、必ず使ってあげたいですね。

室内の換気や掃除

ノミは犬だけでなく人間にも飛びついて家に入り込みます。
暖かく湿気のある環境を好むため、年間を通して換気や掃除、ベッドや敷物などの洗濯を行うことが大切です。
チリやホコリもノミのエサになってしまうので気をつけたいですね。

定期的なシャンプー

ノミは水に弱いため、シャンプーすることで犬についたノミを洗い流すことができます。
定期的なシャンプーで愛犬の体を清潔に保ってあげてください。

ダニは草むらと犬同士の接触に注意が必要

散歩中に藪の中で休む犬、ダニ除けが必要

犬に寄生するダニは主に4種類います。草むらにいるだけでなく、ドッグランなど不特定多数の犬が集まる場所での接触感染や、元々犬に寄生していたダニが増殖して炎症を起こすなど、さまざまな原因で問題が起こりやすくなります。

犬に寄生するダニ

  • マダニ
  • イヌミミヒゼンダニ
  • イヌセンコウヒゼンダニ
  • ニキビダニ

マダニ

最も問題になりやすいダニです。
体長5mm前後の赤黒い体で、肉眼でも見えることがあります。
吸血すると1~2cmほどになりイボができたように見えます。痒みも出ますが、感染症にかかるおそれもあり注意が必要です。

イヌミミヒゼンダニ

主に犬の耳に寄生します。強い痒みや耳垢などが発生し、外耳炎の原因になります。
頭を振ったり耳を掻きむしる動きが見られた場合は動物病院で診察を受けましょう。

イヌセンコウヒゼンダニ

吸血はせず、皮膚に潜り込んで寄生します。被毛の少ない場所に寄生しやすく、強い痒みとともに炎症を起こします。
人間にも感染するダニです。

ニキビダニ

ニキビダニは犬の毛穴に潜んでいるダニです。通常は犬の皮脂などをエサにして問題を起こすことは少ないのですが、犬の抵抗力が弱まると増殖し、痒みや炎症などを引き起こします。

吸血しているダニは見つけても取らないこと

散歩の後にブラッシングをすることで、吸血や寄生する前のダニを見つけられることがあります。
もし動いているダニを見つけた時は、感染症などの危険があるため、ノミの場合と同様に手でつぶすことはせず、粘着テープなどで取り払うかシャンプーすることがおすすめです。

また、すでに吸血しているイボのようなダニを見つけてしまった時は、無理に取らず、すぐ動物病院に行ってください。自分で取ろうとした場合、胴体だけが取れて、皮膚の中に頭が残った状態になることが多く、そこから炎症を起こしやすくなります。

でもこんなものを見つけて自分で取れないってつらいですね。こんな事態にならないように予防をしっかりしなくちゃいけないなって思いました。

ダニを避ける方法は予防薬が最も効果的

先ほどノミの対策でお話ししたように、予防薬を飲ませることで、ダニの寄生をほぼ食い止めることが可能です。

しかし万が一のことを考え、毎日のブラッシングやシャンプー、散歩で着せた洋服の洗濯など、身の回りを清潔に保ってあげてください。
また、マダニからの感染症で人間が命の危険にさらされた例もあります。飼い主さんも十分にご注意くださいね。

蚊・ノミ・ダニが嫌う匂いの虫よけスプレー

散歩中に後援の砂場で遊ぶ犬、虫よけが必要

最後に、蚊、ノミ、ダニ用の虫よけスプレーをご紹介します。
蚊、ノミ、ダニには、ペパーミント(ハッカ)、レモングラス、ラベンダー、ローズマリーなどのハーブが有効だとされています。
ただし、犬は柑橘系やラベンダーの香りを好まないこともあるため、それらを除いたハーブの虫除けスプレーを選んでみました。

ヴィジョンズ 天然ハーブ虫除けスプレー

わが家でも使っている虫除けスプレーです。スーッとしたペパーミントの香りが来た後で、ヒノキの香りが漂ってきます。
散歩の時、うちのコには虫除け効果のある洋服を着せているのですが、洋服を着ていない部分を狙われるので購入しました。
この間あまりに蚊がすごかったので、このスプレーを自分たちの周りに吹きかけたら蚊が寄り付かなくなりました。少なくとも蚊については間違いなく効果を実感しています。

成分

  • ティーツリーオイル、ヒノキオイル、ペパーミントオイル、ユーカリオイル、ゼラニウム、キャリアオイル、精製水

レニーム 虫除け+毛艶スプレー

インド原産の「ニーム」という木から取れたオイルを使用した、天然ハーブの虫除け&毛艶スプレーです。かぶれや傷があっても安心な成分と謳われていて、肌に優しく作られています。
私はこちらのブランドから出ている虫除けシャンプーを以前使っていました。香りはハーブというよりは木の匂いで、うちのコも特に匂いを気にする様子はありませんでした。

成分

  • 精製水、ニームオイル(植物オイル)、ムクロジエキス(植物エキス)、水溶性ケイ素

予防薬の効果を途切れさせないようにしよう

散歩中に枯れ葉の森で立ち止まり見上げる犬、ダニ・蚊・ノミには予防薬を

フィラリア症、ノミ、ダニは、動物病院で処方される予防薬で、ほぼ避けられるものです。

ただし、1度飲ませた薬の効果は約1ヶ月間です。効果を持続させるには、決められた期間で定期的に薬を飲ませることが大切です。

いったん薬の効果が切れてしまうと、薬を飲んでも効果があらわれるまでに数時間〜半日ほどかかるので、無防備な時間帯ができてしまいます。効果が切れないように与えること、そして常に蚊・ノミ・ダニを避ける対策も併用していくことが必要かもしれませんね。

次回は、予防薬が効かない虫たちから犬を守る方法をご紹介します。

  • 更新日:

    2021.08.04

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ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。