落ちている木の棒に興味を示す犬は多いですが、そもそもなぜ犬は木の棒に夢中になるのでしょうか。
落ちている木の棒を拾うのは、犬の本能が関係しています。犬には収集癖が本能的に備わっており、気に入ったものがあると「誰かに見つけられたくない」「独り占めしたい」という心理が働きます。そのため、好みの木の棒を見つけると、拾って持ち帰ったりするのです。
木を噛んだときの感触や匂いが気に入り、拾って遊び始めることも少なくありません。木の棒はほどよい硬さなので、噛む行為が好きな犬にとっては、よいおもちゃです。また、土や草、虫などの生き物の匂いがするのも刺激的なのかもしれません。
「犬が喜ぶのであれば、木の棒で遊ばせてもよいのでは?」と思うかもしれませんが、外に落ちている木の棒で遊ばせるのは危険です。一体どのようなリスクがあるのか、解説していきます。
落ちている木の棒の表面はなめらかではなく、ゴツゴツと尖っていたり出っ張りがあります。その鋭利な部分が、口の中を傷つける、喉に突き刺さるといった危険性があります。
また、飼い主が投げた木の棒を取りに行く遊びをしているとき、口に咥えた木の棒が何かにぶつかり、その拍子に喉に刺さってしまう事故が実際に起こっています。
噛み砕いた木の破片を誤飲する危険性があるのも、木の棒で遊ばせてはいけない理由の1つです。うっかり破片を飲み込んでしまうと、食道に詰まったり腸閉塞を起こしたりする恐れがあります。
口内の傷口から破傷風菌が侵入すると、体の硬直や痙攣、呼吸困難などを引き起こします。土の中などには破傷風菌が常在しているため、落ちている木の棒にそれらの菌が付着していれば、感染症にかかる危険性があります。
道路や公園などで、愛犬が木の棒を拾ってしまったときは、以下のように対処してやめさせるようにしましょう。
木の棒を咥えている愛犬の前におやつを差し出して、おやつのほうに気を引きましょう。そして、木の棒を離したらおやつをあげます。これを毎回繰り返すと、咥えている木の棒を離すといいことがあると認識し、拾ったとしてもすぐに口から離してくれるはずです。
万が一、愛犬が木の棒の一部を飲み込んでしまったときは、無理に吐かせようとするのは絶対にNGです。焦らずに対応できるよう、対処法を頭に入れておきましょう。
口の中に木の破片が入っている場合、口内を傷つけずに取れそうであれば取り除いてあげてください。その後、速やかに動物病院を受診しましょう。
犬が飲み込んだ破片が小さければ犬自身が吐き戻したり、うんちと一緒に排出されたりもします。しかし、大きな破片が腸に詰まると、激しい腹痛や食欲不振、元気消失などの症状を引き起こすことになります。様子を見ても大丈夫だろうと自己判断をせず、早急に動物病院に連れて行きましょう。
犬は本能的に噛むことが好きな動物なので、落ちている木の棒を見つけると遊び始めてしまうことがあります。そんな姿は微笑ましくもありますが、道端の木の棒で遊ばせるのは危険です。木を噛むことを好むコは、犬用に作られた木の棒のおもちゃで遊ばせるようにしましょう。