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屋外の草原で鼻と鼻をくっつけて挨拶をする茶色いラブラドールレトリバー犬と牧羊犬
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2021.07.06

犬同士の正しい挨拶とは?直前の仕草を読み取ってトラブル回避しよう!

初めて出会った犬同士は何らかの形で挨拶をしています。犬同士の挨拶は大切なボディランゲージの1つですが、一歩間違えると大ゲンカに発展したり、犬嫌いになってしまうこともあるため注意が必要です。
今回は、正しい犬同士の挨拶のさせ方と、挨拶をさせてはいけないシチュエーションについてご紹介します。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬の挨拶の役割とは

海辺で挨拶としてお尻の匂いを嗅ぎ合う2匹の黒い犬

初めて出会った犬同士を挨拶させようとしたり、小型犬が大型犬に近づいたりして、喧嘩になってしまうのはよくあることです。犬同士の挨拶は、はじめの一歩を間違えてしまうと大きなトラブルへと発展しかねません。

まずは、犬の挨拶の役割について理解しておきましょう。

犬の挨拶は「お尻の匂いを嗅ぎ合って情報交換する」こと

犬にとっての挨拶は、お互いの性別や年齢、性質などを読み取る情報交換の場です。初めて会う犬同士では、お尻の匂いを嗅ぎ合うことが正しい挨拶の方法になります。

犬には、肛門の左右に肛門嚢(こうもんのう)という器官があり、特殊な匂いのある分泌物が排出されています。この肛門嚢分泌物は、個体識別に重要な役割を果たしていることが研究でわかっています。

この肛門嚢分泌物の成分は一頭ごとに違いがあり、犬同士がその匂いをかぐことで性別、年齢をはじめとしたさまざまな情報を読み取っているのです。

また、肛門嚢分泌物は日によって、匂いが微妙に変化するため、その日の体調や気分なども情報として伝達されているのではないかといわれています。

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犬の挨拶に必要なマナー4つ

芝生の上で鼻同士を合わせて挨拶するシベリアンハスキー犬と薄茶色のラブラドールレトリバー犬を1匹の子犬が寝そべって眺めている

犬同士のトラブルを防ぐためにも、挨拶の前に最低限のマナーを身につけておくことが大切です。

犬のボディランゲージを飼い主が読み取る

犬は言葉を話す代わりに、体で感情を表現してコミュニケーションをとります。犬同士を挨拶させる前には、この「ボディランゲージ」を飼い主が正しく読み取ることが大切です。

犬のボディランゲージは、全身の動きのほか、耳、目、鼻、口、尻尾を使って行います。1つのボディランゲージが示す感情は1種類ではありません。

たとえば「尻尾を振っている=嬉しい、喜んでいる」と考えがちですが、尻尾の振り方によっては、警戒心や興奮を表していることもあります。

これらのボディランゲージを読み取らずに、挨拶をさせようとすると、トラブルに発展してしまうことがあるので注意が必要です。

子犬期のしつけで社会性を身につける

犬は社会性を持つ動物です。しつけができていれば、犬同士のボディランゲージでもトラブルを起こすことがありませんが、しつけが不十分な犬を不用意に他の犬に近づけるのは危険です。

子犬期に社会性を身につけられるよう、愛犬との信頼関係をしっかりと構築しておきましょう。また、成犬になっていても、根気強くしつけを行うことが重要です。

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犬を擬人化して扱わない

嫌がる犬を無理やり他の犬に近づけるのはやめましょう。

「ウチの子は大丈夫」「恥ずかしがり屋なので練習のために」と愛犬を想う気持ちは分かりますが、人間基準で判断するのは避けてください。挨拶が苦手な犬は、その気持ちを飼い主に伝えることが難しいのです。

また、人間であれば挨拶してきた人にいきなり喧嘩を売ることはまずありえませんが、犬の場合は可能性がゼロではありません。犬に「絶対」はないと肝に銘じ、嫌がっているかどうかを見極められる目を持つことが、飼い主としての最低限のマナーです。

犬のパーソナルスペースを尊重する

犬にとって大切な個々の空間が「パーソナルスペース」です。

「テリトリー」と似ていますが、テリトリーは犬にとっての縄張り(自宅や庭などの広い場所)を指すことが多いです。パーソナルスペースは、犬と他の犬との適度な社会的距離と理解してください。

「そばに来てほしくない」と犬が感じる距離には個体差があります。初めて会う犬同士にトラブルが起きるのは、このパーソナルスペースが侵害されていることが多いため注意が必要です。

犬の挨拶の手順4つ

散歩中の犬と飼い主を見つめて道の真ん中で佇む犬の後ろ姿

初対面の犬同士を挨拶させるときには、次のような手順で行うとよいでしょう。

1.犬が興奮していないか見極める

犬の挨拶は、お互いが平常心でいることが基本です。ここで大切になるのがボディランゲージです。

愛犬はもちろんですが、相手の犬がどのような精神状態でいるのか、犬が発信しているボディランゲージを読み取るようにしましょう。興奮していたり怖がっているそぶりを見せていたら、挨拶は諦めることも大切です。

2.挨拶の前に性別を確認する

未去勢のオス同士や、ヒート中のメスと未去勢のオスを近づけるのは、さまざまなリスクが伴います。飼い主同士が挨拶させたいと思ったとしても、まずは相手の犬の性別を確認してから、犬同士を近づけるようにしましょう。

3.体の側面から近づける

犬の挨拶の1つに鼻と鼻をくっつけるというスタイルがあります。しかし、これは慣れている犬同士だからこそできる挨拶です。初対面の犬同士の場合、正面からいきなり顔を近づけていくのは、喧嘩を売っていると取られても仕方のないことです。

自分の犬から近づける場合は、相手の犬の体の側面に回り込むようにしましょう。もし、相手の犬が正面から近づいてきた場合は、自分の犬を横向きにさせるよう、リードでコントロールしましょう。

4.リードはたるませた状態で

リードが張っていると、犬がさらに前へ前へと出たくなって興奮してしまうので、注意が必要です。犬が相手の犬へ向かっていこうとしてリードを引っ張っているだけでは、リードはピンと張りません。飼い主が引き戻そうとしているためにリードがピンと張っているのです。

犬に挨拶させるときは、リードは緩んだ状態(Jの字の状態)がベストです。その際に、お互いのリードが絡み合わないように持っておくことがおすすめです。

犬に挨拶させないほうがいいボディランゲージ3つ

威嚇し合う3匹の白いラブラドールレトリバー犬。一色触発の様子

犬の状態によっては、挨拶させるのを避けたほうがよいこともあります。こここでは、代表的なボディランゲージを3つご紹介します。

背中の毛が立っている

これは相手に攻撃をしようとしているときに見せる行動です。同時に、尻尾をピンと高く立てていたり、鼻の頭にしわを寄せていたら、出会い頭に喧嘩となる可能性が高いため、挨拶をさせるのはやめましょう。

ギャン吠えをしている

相手の犬を見てギャン吠えをしている場合は、興奮状態にあるときです。恐怖心から吠えている可能性もあるため、無理に挨拶をさせようとはせずに、相手の犬とは反対方向に向かってその場を離れましょう。

腰が引けている

相手の犬を見て腰が引けていたり、その場で固まっている場合は、恐怖心を感じているときです。恐怖心がマックスになると攻撃に出たり、逃げ出そうと走り出すこともあります。トラブルを避けるため、無理に挨拶をさせないようにしましょう。

犬の挨拶では礼儀を重視して

雪の中で鼻を合わせて挨拶する2匹のバーニーズマウンテンドッグ犬

犬の挨拶は、飼い主側の都合ではなく、愛犬の感情や犬同士の状態を慎重に読み取ることが重要です。大前提ではありますが、愛犬との信頼関係をしっかりと構築するようにしましょう。

初対面の犬同士で挨拶をさせるときには、特に注意して犬の状態を確認し、トラブルの前兆があったらすぐに引き離せるようにしておきましょう。

  • 更新日:

    2021.07.06

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。