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緑の芝生の上で吠えるリードに繋がれた白と黒と茶色の犬
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2021.07.03

犬が散歩中に吠える理由とは?やめさせる対策としつけ方法【獣医師監修】

散歩中に犬が吠えてしまうという悩みを抱えていませんか?なかなか改善できないのは、犬が吠える原因を特定できていないからかもしれません。
本記事では、犬が散歩中に吠える原因と、その対策やしつけ方法について解説していきます。吠えてしまう犬の心理を理解し、改善に取り組んでいきましょう。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:後藤 俊/ライター)

犬が散歩中に吠える原因4つ

河原で散歩中の2匹の茶色い柴犬がリードに繋がれて舌を出している

犬が散歩中に吠えるのには様々な原因があります。ここでは、考えられる原因を4つ紹介していきます。

原因1:怖いものが近くにある

犬は恐怖心を感じたときに吠えることがあります。特定の場所や物、音に対して吠える場合は、その対象物に恐怖心を持っているのかもしれません。

犬が恐怖心を感じているときには、以下の仕草が見られるようになります。

  • 耳を後ろに傾ける
  • 腰が引けている
  • 尻尾を股の間に挟む

吠えると同時にこれらの仕草が見られるようであれば、恐怖心が原因となっているということを理解してあげましょう。

原因2:縄張りを主張している

縄張り意識が強い犬は、他の犬が近くにいるだけで吠えることがあります。散歩コースを自分の縄張りだと強く意識しているのでしょう。

去勢していないオス犬は縄張り意識が強いといわれています。また、シェパードやミニチュアシュナウザーなど、犬種によっては元々縄張り意識が強い性格な場合もあります。

原因3:興奮している

飼い主さんと散歩にいけることが嬉しくて興奮し、吠えているとも考えられます。好奇心旺盛な犬は、散歩中コースのあらゆるものに興味を示すため、興奮しやすいです。

好奇心旺盛で興奮しやすい性格の犬種としては、チワワやポメラニアンなどが該当します。

原因4:社会化が済んでいない

子犬のころの社会経験の少なさが吠える原因のひとつとして考えられます。犬は生後3週齢から12週齢の社会化期に多くの人や物に触れ合うことで、周りの環境に慣れていきます。

社会化が済んでいないと、知らない環境に置かれた際に恐怖心を感じたり、他の人や犬に対しても強い警戒心を持ってしまいます。

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犬が散歩中に吠えるのをやめさせる対策3つ

草むらの中を飼い主と散歩する茶色いシェルティー犬

犬が散歩中に吠える原因を特定できたら、実際に対策をとってみましょう。ここでは、3つの対策を紹介していきます。

対策1:散歩コースを変える

社会化不足や、興奮することが吠える原因であった場合、普段使っている散歩コースを変えてみましょう

特に、原因が社会化不足にある場合は、人がたくさん通る道や大きな音が鳴る大通りなどは避けることをおすすめします。

静かな環境に身をおくことで、落ちついた状態で散歩ができるようになるでしょう。

対策2:おやつで注意を逸らす

犬が散歩中に吠えそうだな感じたときは、おやつを見せて対象物から注意を逸らすのも効果的です。注意が逸れることで、一時的に吠えることを回避できます。

吠えてからおやつを渡してしまうと「吠えるとおやつがもらえる」と勘違いしてしまうため、吠えるのをやめたときや、吠える前にあげるようにしましょう。

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対策3:怖がっているものに慣れさせる

怖がっている対象物に慣れさせることも、吠えの対策として有効です。長時間の散歩に挑戦し、家以外の環境と関わる時間を増やしてあげましょう。少しずつ慣れていくことで、吠える回数が減っていきます。

また、吠えたとき飼い主さんが慌ててしまうと、その緊張感が犬にも伝染し、より興奮してしまうことに繋がります。落ち着い声で話しかけながら、危害がないことを認識させてあげてください。

犬を散歩中に吠えさせないしつけ方法2つ

早朝に鉄橋の上を飼い主と散歩する白いラブラドールレトリバー犬

吠えるのをやめさせるには、散歩中の対策だけでなく、普段のしつけも大切です。ここでは、吠えさせないためのしつけ方法を2つ解説していきます。

しつけ1:吠えるのをやめたら褒める

しつけの基本ではありますが、吠えるのをやめたときはしっかり褒めてあげましょう。吠えるのをやめさせたいばかりに、吠えている最中に声がけしてしまうと、逆効果になってしまいます。

また、吠えた後だけでなく、落ち着いて散歩できているときにも褒めてあげると、より効果的です。「吠えなければ褒められる」ということを少しずつ認識させてあげましょう。

しつけ2:得意な指示を用意しておく

「おすわり」といったような、犬が得意な指示を用意しておくことで、吠えるのをやめさせることができます。

犬が指示をしっかり聞けるように、普段から指示をした後は、おやつをあげたり、褒めたりしておくことが大切です。そうすることで、吠えるよりも指示を聞くことを優先するようになるでしょう。

また、散歩中に吠えても何もいいことが無い、と教えることで吠えるのを抑えることもできます。散歩中に犬が吠えたら、声で反応したりせず無視をしてみましょう。

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犬が散歩中に吠える気持ちを理解しよう

舗装されたアスファルトの上を散歩する赤いリードに繋がれた黒いミニチュアダックスフンド犬

散歩中に犬が吠えるのには必ず原因があります。「なぜ吠えるんだろう」と、愛犬の気持ちに寄り添い、原因を見つけ、改善してあげるようにしましょう。

まずは散歩コースを変えたり、おやつに注意を向けたりと、一時的な回避方法を試してみてください。しかし、長期的に散歩をしていくことも考えると、吠えないためのしつけをしておくことが大切です。

散歩中だけでなく、普段から吠えてはいけないということを認識させ、快適な散歩ができるようにしましょう。

  • 更新日:

    2021.07.03

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。