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散歩中にコンクリート舗装道の真ん中で飼い主カップルの足元に佇む可愛いパグの子犬
健康管理 / 病気
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2021.07.04

夏に犬がかかりやすい病気とは?症状や対処法をご紹介【獣医師監修】

高温多湿な日本の夏は、犬にとっても過ごしにくく、身体に不調をきたしやすい季節です。愛犬の不調を察知して、しっかり体調管理してあげたいですね。
ここでは、夏に犬がかかりやすい病気についてご紹介します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:江野 友紀/認定動物看護士)

夏に犬がかかりやすい病気1:熱中症

緑色の芝生の上の木陰で休憩する白いラブラドールレトリバー犬

夏に犬がかかりやすい代表的な病気と言えば、熱中症です。熱中症は命に関わる病気なので、疑わしい症状が見られたらすぐに動物病院に連絡しましょう。

どのような症状が現れる?

激しくパンティング(開口呼吸)する、大量のよだれ、身体を触ると熱い、白目や口の中、舌の色が赤くなる、ぐったりするなどの症状が見らます。

重症の場合には嘔吐や下痢、けいれん、舌が紫色になる(酸素濃度の低下による酸欠)、意識消失などの症状が現れます。

熱中症かも?と思ったら

熱中症には迅速な対処が求められます。すぐに涼しい場所に移動させ、冷やした濡れタオルを身体に当てたり、水風呂に入れて身体を冷やしましょう。

ただし、冷やしすぎても低体温になってしまうことがあるので、39度くらいを目安にしましょう。水が飲めるようであれば、与えてください。

自宅で応急処置をした後は、症状が落ち着いたように見えても必ず動物病院を受診しましょう。身体の細胞が熱により障害を受けていると、障害が残ったり多臓器不全により命を落としてしまうことがあります。

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夏に犬がかかりやすい病気2:皮膚病

赤くただれて炎症を起こす犬の皮膚

夏は膿皮症などをはじめとする皮膚病や、火傷などに注意が必要です。

膿皮症

夏の高温多湿により発生しやすくなる病気の1つが、皮膚病です。高温多湿による蒸れなどから細菌が増殖しやすいため膿皮症(のうひしょう)になる子は多く、かゆみによって皮膚を掻き壊したり、脱毛や出血が見られます。

膿皮症の治療には抗生物質の投与や外用薬の塗布、シャンプー療法などがあります。

火傷にも注意

夏場の日中は、日光が当たったアスファルトの路面の温度が60度を超える高温になることがあるため、散歩の際は肉球の火傷に注意しましょう。

おすすめは早朝、日が出る前のお散歩です。夕方日が沈んだ後も、熱されたコンクリートの熱はすぐには冷めません。お散歩する際には飼い主さんが手で直接地面を触り、熱くないことを確認してからお出かけしましょう。

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夏に犬がかかりやすい病気3:消化器疾患

ベッドの上で寝そべる白い犬

暑さによる夏バテや、傷んだ食べ物が原因で、消化器症状が現れることがあります。

夏バテ

犬が夏バテになると、食欲の低下や元気が無くなる、動きたがらない、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れ、 嘔吐・下痢が続くと脱水症状を起こします。

犬の脱水症状を確認するには「犬の首の後ろの皮膚をつまみ、すぐに戻るか」「口や目が乾いていないか」「おしっこの量が減っていないか」などをチェックしましょう。少しでも脱水の疑いがあれば、水を飲ませてすぐに動物病院を受診しましょう。

傷んだ食べ物

人と同じように、犬も暑さで食欲が落ちることがあります。食べたくなったらいつでも食べられるように、と食事を出しっぱなしにすると食べ物が痛んでしまい、消化不良をおこしたり、食中毒を起こすこともあります。

バーベキューでも食べ物に注意

最近は犬同伴でバーベキューを楽しむ人も増えていますが、においにつられて近付いてきた犬に人の食材を与えてしまったり、加熱不十分な鶏肉を食べるなどして消化不良を起こすことがあります。中には焼き鳥を串ごと丸のみにし、緊急を要するケースもあります。

また、人が与えようと思わなくても、バーベキュー場に落ちている色々なものを拾い食いしてしまいうこともあるので、愛犬から目を離さないよう注意しましょう。

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夏に犬がかかりやすい病気に要注意

飼い主の手に鼻先をなでられる黒いふさふさの毛の可愛い大型犬

夏は熱中症や食中毒、皮膚病などに注意が必要です。日頃から愛犬をよく観察し、異常を感じたら早めに動物病院を受診することが大切です。人も犬も体調管理を万全にして、元気に夏を乗り越えましょう。

  • 更新日:

    2021.07.04

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。