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トリミング中のグレーの可愛いミニチュアシュナウザー犬が大きな目で見つめている
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2021.07.01

犬のブラッシングのやり方と頻度は?おすすめグッズも紹介【獣医師監修】

犬のブラッシングは、単に毛並みを整えるだけではなく、犬の健康にも重要な役割を果たします。
今回は、犬のブラッシングの効果や具体的なやり方、おすすめのグッズを紹介していきます。毎日のお手入れに取り入れてみてくださいね。

監修:葛野 莉奈/獣医師、かどのペットクリニック 院長(文:ノムラ モエコ/ドッグライター)

犬のブラッシングの効果3つ

頭の毛をコームでとかされてトリミングされるフワフワのグレーの犬

犬のブラッシングには、以下のような嬉しい効果があります。

【1】毛玉を防ぎ、抜け毛対策になる

毛玉ができやすいのは、首元や四肢のつけ根、お腹など、毛の長いところや動くと毛がこすれるところです。犬によっては耳にも毛玉ができやすいため、こまめな手入れをしてあげましょう。

そのまま放置しておくと、頑固な毛玉となり、取りづらくなることも。定期的なブラッシングは、毛玉防止につながります。

また、ブラッシングは換毛期に飼い主を悩ませる抜け毛対策にも効果的です。毎日、少しずつ手入れをしてあげることで、犬の皮膚と被毛が美しく健やかになります。

【2】皮膚トラブルを未然に防ぐ

散歩で外を歩く機会の多い犬の体には、ほこりやゴミをはじめ、寄生虫などが付着する場合もあります。そのまま放置すると皮膚トラブルの原因となるので、ブラッシングで予防しましょう。

また、ブラッシング時に皮膚の色や傷、腫れをチェックすることで、犬の皮膚トラブルや被毛の異常に気づきやすくなります。

【3】血行を促進し、マッサージ効果も

ブラッシングで皮膚にやさしく刺激を与えることで、血流がよくなり、マッサージ効果が得られます。

毎日触れ合いながら取り入れることで、犬にとってブラッシングがリラックスできるものとなり、飼い主との絆がより深まるといったメリットもあります。

犬のブラッシングの正しいやり方

飼い主の膝の上で黄色いブラシでブラッシングされる優雅な白いチワワ

実際のブラッシングはどのように、どのくらいのペースで行えばよいのでしょうか?ここでは、初心者の飼い主さんにも分かるように、犬のブラッシングの正しい手順や頻度について詳しく解説していきます。

犬のブラッシングの手順

まずは、ブラッシングの具体的な進め方とコツをご紹介します。

ブラッシングの前準備

ブラッシングが苦手な犬は、前準備としてブラシに慣れさせてあげると安心です。ブラシを見せて匂いをかがせたり、裏側を体にあてるなどして、ブラシが危険なものではないと認識させてあげましょう。

ブラッシングの手順とコツ

犬がブラシに慣れてきたら、以下の手順でブラッシングを始めましょう。

  1. テーブルや飼い主の膝の上に犬を保定
  2. スリッカーブラシを鉛筆のように持ち、毛の根元にブラシを軽くあてる
  3. 少しずつ部位を移動させながら、前や後ろ、横など方向を変えつつ毛先に向けてとかす
  4. 【手足】足元から上に向かって少しずつ移動してとかす
  5. 【頭や首周り】犬のあご下にある毛をもち、顔を固定してとかす
  6. コームにもちかえ、毛をかき分けてゆっくりとかし、とかし残しや毛玉をチェック
  7. 引っかかりがある場合はスリッカーで再度ブラッシング
  8. 【顔周り】コームの細かい方で目から鼻に向かってとかす

犬も飼い主さんも最初は不安だと思いますが、少しずつ段階を踏みながら慣らしていきましょう。上手にできたらたっぷり褒めてあげてくださいね。

犬のブラッシングの適切な頻度

犬をブラッシングする頻度は、毎日が理想的です。長い時間をかける必要はないので、散歩のあとに5分から10分、ブラッシングしてあげましょう。

どうしても忙しくて時間が取れない場合は、毛の短い犬種なら週に1~2回、毛の長い犬種なら週に3~4回を目安にブラッシングできるとよいですね。数回だけのブラッシングでも、何もしないよりも効果があります。

犬がブラッシングを嫌がるからと、汚れたタイミングでまとめて1回で終わらすのはおすすめしません。ブラッシングの間隔が空くと、ほつれや毛玉、汚れは増え、よりお手入れも大変になってしまうからです。

頑固なほつれや毛玉の多い状態で犬をにきれいにしようとすると、長時間のブラッシングとなり、犬もかえって痛い思いをすることになります。1回あたりの時間や労力を減らすためにも、毎日のブラッシングを心がけましょう。

犬のブラッシングのおすすめグッズ5選

犬の被毛が大量に絡みついたブラシと寝そべる白黒の可愛いハスキー犬

犬のブラッシングを行う際に、持っていると便利なグッズをご紹介します。必要に応じて試してみてくださいね

【1】ステンレス製で耐久性◎スリッカーブラシ

耐久性の高いステンレス製のスリッカーブラシです。犬の皮膚を傷つけないよう、針先は円形になっています。持ちやすいハンドルで、長毛や短毛問わず、さまざまな犬種に使えます。ボタンをワンプッシュするだけで針先が引っ込むため、抜け毛処理がラクですよ。

【2】被毛の奥まで整えてくれるコーム

目の粗さが2種類に分かれており、粗い方で毛並みをそろえ、細かい方でもつれや毛玉をチェックできます。先端部は肌あたりを和らげる丸い形状なので、被毛の奥の毛並みもきれいに整えられます。

【3】両手でブラッシングが可能!グローブブラシ

柔らかいシリコン製の手袋型のブラシで、両手で撫でるだけでブラッシングが完了します。シャワー時にも使用できて、使い勝手も抜群です。どなたでも使えるよう、マジックテープでサイズの調整もできます。

【4】シリコン製でデリケート部分にも!ラバーブラシ

獣医師推奨のシリコン製ラバーブラシ(短毛用)です。目や耳などのデリケートな部分にも使える、しなやかな材質となっています。有害な化学物質や金属を使用していないため、抜け毛やフケを取り除くのはもちろん、マッサージにもおすすめしたいグッズです。

【5】サラサラな毛並みへ!ブラッシングトリートメント

ブラッシング時に被毛が舞うのを防ぎ、シャンプーしたてのような上質な仕上がりになる犬用スプレーです。トリートメント成分が配合されているため、毛が輝き、サラサラな手触りになります。

犬とブラッシングを通じて絆を深めよう!

散歩中に緑色の芝生の上で虚空を見つめるリードに繋がれた白と茶色のビーグル犬

ブラッシングには犬の毛並みを整えるほかに、健康管理などさまざまなメリットがあることがわかりましたね。毎日のお散歩のあとにルーティーンとして取り入れて、犬との絆をより深めましょう。

  • 更新日:

    2021.07.01

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ライター・専門家プロフィール
  • 葛野 莉奈
  • 獣医師、かどのペットクリニック 院長
  • 麻布大学卒。2015年より神奈川県内にてかどのペットクリニックを開業。ながたの皮膚科塾を卒業し、普段の診療でも皮膚科には力を入れております。 私生活では犬8頭と猫2匹と生活しているので、一飼い主として、そして獣医師として飼い主さんと動物たちとの生活がよりよくなることに少しでも貢献できると嬉しいです。