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ジャーマンシェパード犬が飼い主の足に足を載せているパカポコ中
連載 / ブログ
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2021.07.17

シェパードと暮らすドッグフォトグラファー

犬のトリック「パカポコ」の教え方!犬訓練士が動画で分かりやすく解説

犬が人の足の上に足を乗せて歩く「パコポコ」というトリックを知っていますか?私はSNSで欧米のドッグトレーナーたちがこの「パカポコ」を犬に教えているのを見て、「すごいなぁ!」と憧れていました。ということで、早速愛犬のジェイクに教えました!このトリックは教えるのが難しそうに見えるのですが、単純なステップで教えられるので、初心者でも簡単に教えられますよ!また、「お手」や「おまわり」よりもユニークなので、家族や友人へ見せごたえがあります。
ここでは、そんな「パカポコ」の教え方をステップバイステップで動画付き解説をしていきます。

#シェパードと写真家 / #ジャーマンシェパードドッグ

文:ルエス 杏鈴/犬訓練士

【基本編】パカポコを教えるための基本の2つのステップ

ジャーマンシェパード犬が飼い主の足に足を載せているパカポコ中

「パカポコ」はとても複雑そうなトリックに見えるのですが、実は「脚の間に立つ」と「指定の物の上を踏む」の簡単な二つの動作を組み合わせているだけなのです。ここでは、まず、その2つの基本的な動作を犬に教えていきましょう。パカポコを犬に教える際にはこの2つの動作がベースになるので、【応用】に進んでいく前にしっかりと練習しておきましょう。

【ステップ1】犬が脚の間に立つように教える

まずは犬が脚の間に立つように教えます。

教え方は簡単で、犬が脚の間に入るようにおやつで誘導するだけです。犬が動き回って誘導するのがなかなか難しい場合は、事前にお座りをさせて「待て」の状態から誘導するとスムーズできますよ!

コマンドは何を使ってもOKです!私は「peekaboo(ピカブー)」(和訳すると「いないいないバァ」という意味)というコマンドを使っています。

【ステップ2】犬がアイテムの上に立つように教える

犬が特定のアイテムの上を踏むように教えましょう。私は「step on it」というコマンドを使っています。しかし、少し長いのでみんさんは短いコマンドを選ぶようにしてくださいね!

この動作を教えるのには、動かしやすく、地面の素材とは異なる素材のアイテムを選ぶのがおすすめです。はじめのうちは小さなコンテナやブロックなど、段差があるアイテムを選ぶとさらに教えやすいです。しかし、後のステップでは地面にペタリとくっついているアイテムを使用することになるので、どんなアイテムでも犬にコマンドを言えば上を踏んでくれるように練習しましょう。ジェイクに教え始めたうちは段差のあるコンテナで練習したのですが、動画ではフライングディスクを使いました。

では、犬がアイテムの上を踏むように誘導します。犬が前足をアイテムの上に乗せたら、すぐにおやつを与えて褒めてあげます。また、犬が降りないように続けておやつを与え続けるようにしましょう。初めのうちは犬がアイテムの上に立つのを嫌がる場合がありますが、このような場合は急がず、犬が少しでもアイテムに触れたら褒めてあげるようにします。そして、そこから少しずつ両足で踏めるようにしていきます。

【応用編】少しずつパカポコの形に近づけよう!

ジャーマンシェパード犬が飼い主の足に足を載せているパカポコ中

「peekaboo」と「step on it」(コマンドは何でもOK)を犬に教えたら、次はこの二つのコマンドを使いながらパカポコの形に近づけていきましょう。

【ステップ3】足の間に立つ+物の上に立つ

飼い主は足の間に犬が踏むアイテムを置き、犬に脚の間に入るようにとコマンドを出します。犬が脚の間に入ったら、そのままアイテムの上を踏むようにコマンドを出しましょう。

ここで上手にアイテムが踏めなかったり脚の間から抜け出してしまう場合は、基本のステップに戻り、何度も繰り返し練習するようにしましょう。

【ステップ4】犬が足の上を踏むように練習

飼い主は足の間に置いたアイテムに重ねて内側に向けた足を置きます。犬に脚の間に入るようにと指示を出したあと、アイテムを踏むようにコマンドをします。アイテムの上には飼い主の足もあるので、犬はアイテムを踏もうとするうちに飼い主の足も踏みます。このタイミングで犬におやつを与え、たくさん褒めてあげるようにしましょう。犬がなかなか足の上を踏んでくれない場合はおやつで少し誘導しながら犬が飼い主の足の上に足を置くように調整してください。

ジェイクにパカポコを教える際にはこのステップに一番時間をかけて丁寧に練習しました。両足で足の上を踏んでくれるようになるまでに時間がかかるので、少しずつ形を整えていくようにしましょう。

また、なかなかスムーズに教えられない場合は、飼い主が靴を脱ぎ、その靴の上を犬が踏むようにコマンドを出して練習するのがおすすめです。事前に靴の上を踏むようにと犬に教えることで、犬が飼い主の足を踏むのに対して感じる抵抗を和らげ、さらにスムーズに慣らしてあげることができます。

【ステップ5】足だけを踏む練習

いよいよパカポコが完成に近づいてきます!次はアイテムを取り除いて足だけを踏む練習をしていきます。足を内側に向け、犬に脚の間に入るように指示を出し、「踏んで(step on it)」とコマンドを出します。【ステップ4】でしっかりと足の上も踏めるように練習していれば、犬はここで飼い主の足の上に足を乗せてくれますよ。足がずれてしまう場合はおやつで誘導し、足の上をしっかりと踏めるようにしましょう。

ここで、飼い主の足と足の間の間隔を少しずつ少しずつ広げていきながらの練習もします。急に足を広げた状態で「踏んで」と言われても犬は戸惑ってしまうので、焦らずにゆっくりと足の間の間隔を広げていくのがポイントです。

ジェイクは大型犬なので私は自分の肩幅まで足を広げても問題ないのですが、小型犬の場合は足が短いので、足が届く範囲で足を広げていくようにしてくださいね。

【ステップ6】足を足に乗せたまま歩く練習

犬がパカポコの状態を作れるようになったら、そのまま歩く練習をします。犬の足の長さに歩幅を合わせ、ちょびちょびと足を動かしてみましょう。この際には手に持ったおやつを犬にかじらせてあげながら練習すると、犬が位置を変えるのを防ぐことができます。

パカポコが完成!

犬がパカポコの状態で歩くのに慣れたら、いよいよトリックの完成です!

愛犬に楽しくパカポコを教えてみよう!

ジャーマンシェパード犬が飼い主の足に足を載せているパカポコ中

ここでは、愛犬ジェイクに「パカポコ」というトリックを教えた方法についてご解説していきました。一見難しそうに見えるトリックでも、簡単な動作を組み合わせているだけのものが多く、初心者でも楽しんでトレーニングができますよ。愛犬ジェイクはトリックトレーニングが大好きなので、いつもイキイキと取り組んでくれます。また、トリックトレーニングをしていると犬との絆が深まり、コミュニケーション力が高まるだけではなく、愛犬の面白い仕草がたくさん見られるのでとても楽しいです!みなさんもぜひ愛犬とトリックトレーニングに挑戦してみてくださいね。

  • 更新日:

    2021.07.17

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ライター・専門家プロフィール
  • ルエス 杏鈴
  • 犬訓練士
  • 大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。 愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。 写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。