magazine

犬 手作り食 レシピ
食べもの
鉛筆アイコン

2021.07.21

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ【第2部】|vol.10

パートナーに優しいレシピ|ビタミンCの効果を再確認しよう

犬は自分でビタミンCを作ることができます。しかし、夏場やシニア犬になると、ビタミンCを摂ることが良いとされることがあります。
犬の健康管理を考える時にあまり登場しないビタミンCですが、改めて犬とビタミンCの関係を再確認してみたいと思います。

#パートナーに優しいレシピ

さの さえこ/ドッグライター

ビタミンCが持つ大きな4つのはたらき

犬 手作り食 レシピ

ビタミンCは皮膚や被毛の健康維持だけでなく、ストレス緩和にも役立っているビタミンです。
具体的にはこんな効果があります。

ビタミンCの主な4つのはたらき

  • 抗酸化作用
  • 免疫力アップ
  • 皮膚や血管、腱などに必要なコラーゲンの生成促進
  • ストレスによるトラブルを防ぐ

抗酸化作用

細胞は強い日差しや体に入った毒素など、さまざまな要因で酸化してしやすくなります。
ビタミンCは、そんな細胞の酸化を抑える抗酸化作用を持ち、老化から守ってくれる効果があると言われています。

免疫力アップ

ビタミンCは、白血球の機能増進の効果もあります。白血球は、体内に入ってきた病原菌などと闘い、病気から守ってくれる血液の一部です。
適切なビタミンCを摂ることで、体の免疫力をアップさせることができます。

皮膚や血管、腱などに必要なコラーゲンの生成促進

若々しい体には、皮膚や血管、関節などに弾力があります。この弾力を生み出してくれるののがコラーゲンであり、そのコラーゲンの生成を助ける成分のひとつがビタミンCです。
弾力があることで壊れにくい組織を作り、ケガをしても回復が早まることもわかっています。

ストレスによるトラブルを防ぐ

ストレスを受けると、ビタミンCが消耗されます。受けたストレスを緩和させるために、ビタミンCが消費されてしまうのです。
ストレスは、精神的なダメージのほかに、肥満や運動不足、極度の疲労などの身体的な原因でも感じるため、日常的にビタミンCは消費されていると考えられます。

犬がビタミンCを多く必要とする時

犬 手作り食 レシピ

初めにお話ししたとおり、犬は食べ物からビタミンCを作り出すことができる動物です。
しかしそんな犬にも、体で作る以上にビタミンCを必要とすることがあるようです。

犬が特にビタミンCを必要とする時

  • 体調を崩した時
  • 激しい運動をして疲れた時
  • 強いストレスを受けた後
  • 5歳以上の犬

体調を崩した後

下痢や嘔吐、病気、もしくはケガをしたなど体調を崩した後には、ビタミンCの生成がうまくいかず不足気味になることがあります。
ビタミンCが不足すると関節を傷めたり骨折しやすくなったりすることもあるそうです。

激しい運動をして疲れた時

ドッグランで思いっきり走ったり、野山をたくさん散歩したりした後などは、家に帰ると疲れきってすぐに寝てしまいますよね。
そんな時はビタミンCを大量に消費して、不足している可能性があります。

強いストレスを受けた後

ストレスでビタミンCは消耗します。
うちのコはトリミングから帰ってくるとかなり疲れていますが、体力的な疲れのほかに、精神的なストレスもあるのだろうと思います。
また、夏の猛暑や強い日差しによるダメージもストレスになり、ビタミンCの消耗を促進すると言われています。

5歳以上の犬

犬は5歳を迎えた頃から、ビタミンCの合成能力が徐々に衰える傾向があるようです。
健康であっても、シニアに近づくにつれ、1日に必要とするビタミンCを作ることが難しくなってきます。
ビタミンCの不足はコラーゲンの生成にも影響することから、特にシニア期で肥満気味の犬の場合、関節への負担が大きくなりがちです。

ビタミンCの摂りすぎは体に悪影響も

現代の犬は、人間社会の中で少なからずストレスを受ける生活をしています。そのため、ビタミンCが不足しやすいとも言われています。

しかしビタミンCを過剰に摂取することで下痢を起こしやすくなったり、結石ができやすくなったりするという報告もあることから、特に健康上の問題がない犬に与えすぎるのもトラブルの原因になります。

特に病中、病後や、日常的にサプリメントを与えてみたいという時は、獣医さんに相談してから行ってくださいね。

ビタミンCを摂るタイミングと適した食べ物

犬 手作り食 レシピ

わが家の場合は、6歳になってビタミンCの合成能力が衰え始めているのと、右の後ろ足に膝蓋骨脱臼があるので、普段あまり行かない場所でたくさん遊んでクタクタになった時やトリミングの後に、意識してビタミンCを摂らせるようにしています。

犬におすすめのビタミンCを含む食べ物

犬が食べても問題になりにくい、ビタミンCを含む野菜や果物は以下のようになります。

犬が食べられるビタミンCを含む食べ物

  • パプリカ
  • ブロッコリー
  • 芽キャベツ
  • イチゴ
  • キウイフルーツ
  • レモン

生のままもしくはスープがおすすめ

ビタミンCは熱に弱いため、生で食べるのがベストだと言われています。
しかし犬の場合、大量の生野菜は消化不良を起こす原因になりやすいため、私は野菜をゆでてゆで汁ごとあげることがほとんどです。
ゆで汁ごとスープとしてあげることで、溶け出したビタミンCを一緒に摂ることができます。

今日はパプリカとブロッコリーをゆでたスープに、レモン汁を数滴たらしたスープを作ってみました。

体の各組織に必要不可欠なビタミンC

犬 手作り食 レシピ

美容に良いと言われているビタミンCですが、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素でもあることから、関節や血管の健康維持にも必要となります。
また、ストレスを緩和するためにもビタミンCは大量に消費されます。
被毛や皮膚だけでなく、犬の体全体を整えるために、ビタミンCはとても重要なはたらきをしているのですね。

5歳を過ぎたあたりから少しずつ体の中で作り出す量が減ってくることも考えて、健康管理のひとつとしてビタミンCの摂取を意識したいと思いました。

  • 更新日:

    2021.07.21

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • さの さえこ
  • 犬の東洋医学生活管理士2級、ドッグライター
  • 子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。 この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。