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2021.07.22

ブログ|元保護犬おじいわんプゥ【第2部】|vol.15

プゥさんの見送り(葬儀)と「脾臓腫瘍破裂・血管肉腫」について

6月9日、プゥは虹の橋を渡り空へと帰りました。今日はプゥの葬儀のことや、プゥの命を突然奪った「脾臓腫瘍破裂・血管肉腫」とはどういう病気なのか、先生にお聞きしたこと、獣医師が書かれた解説記事などから得た事実などを書いてみたいと思います。

#ミニチュアダックスフンド / #保護犬おじいわんプゥ

泉 能子/愛犬家、ドッグライター

プゥの見送り

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プゥが亡くなった夜、家族が集まり、皆がプゥの死に涙しました。あまりにも突然の出来事に、誰もが信じられず驚いていましたが、それでもわたしが出した最後の苦しい決断を責める者はいませんでした。

わたしは泣けませんでした。悲しいのに涙は下瞼の下で止まってしまって溢れてきません。家族のたくさんの暖かい手と優しい声がプゥを包んでくれるのを、ただぼんやりと見ていました。プゥはその時家族に囲まれて空へと向かう階段を登り始めていたのだと思います。

プゥの葬儀

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プゥをいつまでこの状態にしておくかとても悩みました。できれば1日でも長く傍にいてやりたい、という気持ちはありました。その反面、二度と目を覚ますことのないプゥの姿を、ずっと見ているのはとても辛いことでもありました。

先・先住犬のチェリーの時は初めての葬儀で何も分からず、近隣の動物霊園で葬儀をしました。大規模な動物霊園で僧侶による読経など、人間の葬儀と遜色のないことには満足でしたが、葬儀から埋葬まで最初から最後まですべてに金額が決められており、より高額な葬儀を勧められることに違和感を持ちました。亡くなった愛犬にランク付けをされているような不快感があったのです。

出張葬儀

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先住犬ゆうのときは、近隣の動物霊園には不快感しか残らなかったので、移動葬儀社による家での出張葬儀にしました。初めてことで不安もありましたが、愛犬の死を優しく悼んで下さり、亡骸をとても大切に丁寧に扱って頂きました。手元に遺骨を残すこともでき、結果的にはとても満足できる見送りができたのです。

プゥも同じように出張葬儀で、大好きだった家から空に返してやることができました。ゆうの時の移動葬儀社とは別の葬儀社でしたが、ここもとても丁寧でこころの通った葬儀をして頂けました。その場でプゥの遺骨の中から小さな指の骨を、小さなカプセルのキーホルダーに入れてもらいました。

今はプゥの遺骨とゆうの遺骨が並んで、わたし達を見守ってくれています。いつか、わたし達夫婦と一緒のお墓に入れてやるつもりです。

プゥを奪った「脾臓腫瘍破裂・血管肉腫」

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プゥの命を奪った「脾臓腫瘍」は発症していても見つかりにくい病気なのだそうです。血液検査で異常がでることはなく、破裂して倒れて初めて見つかることも少なくないと言われました。その他には原因不明の体調不良でエコーを撮り、偶然「脾臓腫瘍」が見つかることも多々あるそうです。

「脾臓腫瘍」には良性と悪性があり、それは腫瘍を摘出して病理に出さなければ分からないのだとか。ただし、他の臓器にも腫瘍が見られれば、ほぼ悪性の血管肉腫による脾臓腫瘍に間違いがないのだそうです。

「血管肉腫」とは血管にできる癌で、三大悪性腫瘍のひとつといわれており、脾臓の血管にできることが多いそうですが、血液は全身を巡っていることから他の臓器にも転移します。脾臓の血管肉腫が気付かないうちに大きくなり、何らかの刺激によって破裂し大出血を起こすと突然死することがあるそうです。プゥの場合がそれだったのでしょう。

前回のブログにも書きましたが、悪性の血管肉腫の場合、手術をしても転移があるかないかで多少の差はあっても、1年の生存確率は10%未満だといわれました。

悔しさと後悔と

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「血管肉腫・脾臓腫瘍」の治療は早期発見・早期摘出以外にありません。最近のプゥは甲状腺の投薬でとても元気になっており、肝臓の数値も正常になっていたことから、血液検査はたびたび受けていましたが、エコーやレントゲンは撮っていませんでした。

もし、甲状腺の血液検査と同時にエコーやレントゲンもしていたら、破裂する前に脾臓腫瘍を見つけられたかも知れない。もし、あの時覚悟を決めて手術をしていたら、たとえ3ヵ月でもプゥは生き延びられたかも知れない。その後悔と悔しさは今でも消えません。それはあくまでも、もしも・・という仮定でしかありませんが。

今どれだけの方がこのブログを読んで頂いているのかはわかりませんが、愛犬には7歳を越えたら必ず定期的に健診をしてあげてください。そしてその時は血液検査だけでなく、エコーやレントゲンで脾臓のチェックをしてもらってください。

プゥがいなくなった今、「元保護犬おじいわんプゥ」の連載は今日で最終回となります。ここに集う愛犬家の皆様と愛犬達の末長い幸せをこころから祈っております。ありがとうございました。

  • 更新日:

    2021.07.22

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ライター・専門家プロフィール
  • 泉 能子
  • ドッグライター
  • 動物が大好きで、気づけば隣にはいつも愛犬がいて、愛犬とお互いに助けたり助けられたりの共同生活をしているドッグライターです。 今までにヨークシャーとスムースダックスを育てて看取り、今は保護犬の9歳になるブラックタンのダックスと暮らしています。 人と犬が楽しく幸せに暮らすために役立つ記事を発信していきます。