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うつむくミニチュアダックスフンド
連載 / ブログ
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2021.07.15

ブログ|元保護犬おじいわんプゥ【第2部】|vol.14

プゥさんの最期

プゥさんが亡くなって早2週間。まだまだ悲しみが消えたわけではありませんが、これを読んでくださっている読者の方にも、こういうことがあるのだと知っていただき、少しでも参考になればと思い、プゥさんの最期について書きおくことにしました。
(動物病院での診断結果やプゥさんの最期の様子を赤裸々に語っていますので、読むことがツライと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも大丈夫、という方だけお読みいただければ幸いです。)

#ミニチュアダックスフンド / #保護犬おじいわんプゥ

泉 能子/愛犬家、ドッグライター

厳しい病状

元気のないミニチュアダックスフンド

意識のないプゥさんに先生から告げられた病名は「脾臓腫瘍破裂による大出血」でした。そしてこの病気は脾臓摘出手術以外に治療法はないとのこと。ただし、プゥさんの場合はこの手術にも大きな問題がありました。

超音波では脾臓腫瘍の出血の他に腎臓にも腫瘍が見つかりました。先生曰くおそらくこれは血管肉腫による転移だろう、とのことでした。血管肉腫による転移があれば、脾臓摘出手術後の生存期間は手術のみで3ヵ月、抗癌剤を使っても長くても半年あるかどうか・・だと言われました。

それだけではなく、プゥさんの場合シニアであることに加えて、もともと徐脈傾向にあり呼吸がゆっくりなので、麻酔をかけることで呼吸が止まってしまう危険があること、また手術が成功したとしても意識を回復しないまま亡くなるということも考えられる、緊急手術を要する病状ではあるけれど、それによって助かる可能性は決して大きいとは言えないと告げられました。

苦しい命の決断

うつむくミニチュアダックスフンド

大きな手術に耐え、苦しい治療に耐えても、残された命はわずか半年・・。術中・術後死の可能性も否定できない・・。プゥさんの命の期限を、今すぐここでわたしが決めなければなりませんでした。

わたしは先生に聞きました。
「このままでいたら、これからプゥは痛みで苦しんだりするのでしょうか?」
先生は「いいえ、それはありません。限りなく可能性は低いですが、プゥちゃんに生きる力が残っていれば、自然に出血が止まり意識が戻る確率も0ではありません。また最悪のことが起きても、このまま眠るように息を引き取るでしょう。どちらにしても覚悟はしていただく必要はあります。」と言われました。

穏やかな最期

バスタオルの上で眠るミニチュアダックスフンド

止血剤とステロイド剤だけを打ってもらい、わたしはそのままプゥさんを連れて帰りました。それが正しかったのかどうかは今でもまだ分かりません。

いつも寝ていたベッドに新しいバスタオルを敷いてプゥさんを寝かせました。プゥさんは静かに眠っているようでした。わたしは傍に寄り添って横になり体をさすり続けました。戻っておいで・・もう一度ここに・・戻っておいで。ただ、ただ、祈る思いでさすり続けました。

どれくらい時間が経っていたのかも覚えていません。プゥさんが何度か小さく口を開けました。わたしには何かを伝えているように思えました。そしてその後、静かに呼吸が止まりました。

プゥさんへ・・

眠った様子のミニチュアダックスフンド

プゥさんは一度も苦しんだ様子を見せず、眠るように息を引き取りました。本当に最後まで賢くてお利口さんな子でした。

プゥ・・あまりにもお利口すぎなんじゃないの?もう少しわたしの手を煩わしても良かったんだよ。 君が生きていてくれさえすれば、おむつをしたって、歩けなくなったって、母は喜んでお世話したんだよ。でもね、君が痛みに苦しむのだけはどうしても避けたかった。助けてやれなくて、ごめんね・・。

※次回はプゥさんの患った「脾臓腫瘍破裂」「血管肉腫」とはどういう病気なのか、またプゥさんの葬儀について書こうと思います。

  • 更新日:

    2021.07.15

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ライター・専門家プロフィール
  • 泉 能子
  • ドッグライター
  • 動物が大好きで、気づけば隣にはいつも愛犬がいて、愛犬とお互いに助けたり助けられたりの共同生活をしているドッグライターです。 今までにヨークシャーとスムースダックスを育てて看取り、今は保護犬の9歳になるブラックタンのダックスと暮らしています。 人と犬が楽しく幸せに暮らすために役立つ記事を発信していきます。