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飼い主に両手で頭をはさまれて気持ちよさそうに目を閉じる可愛い犬
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2021.06.27

犬のボディコントロールのトレーニング方法は?しつけのコツを解説

愛犬のしつけに関する『ボディコントロール』を知っていますか?これは愛犬の体のどこを触っても嫌がらずにおとなしく受け入れてくれる状態にするトレーニングのこと。
嫌がるところを触って咬まれてしまう事故を防ぐのはもちろん、動物病院やトリミングサロンに連れていく時にも有効なので、ぜひ実践していきましょう!

文:Qt/家庭犬トレーナー

犬のボディコントロールの重要性

ベッドの上で白いラブラドールレトリバー犬の両耳を持ち上げて遊ぶ少女

愛犬のボディコントロールがしっかりとできるようになれば、愛犬との生活がとても便利で快適になります。大きなメリットを3つご紹介します。

悲しい咬傷事故を減らせる

愛犬が家族や見知らぬ人を咬んでしまう咬傷事故は、昔に比べ減ってきてはいますが、現在でも年間4000件を超えるペースで起きています。

事故の原因はさまざまですが、急に触られたことに驚いて咬みついてしまったものは、ボディコントロールがしっかりとできていれば起きなかったかもしれません。触られることに慣れさせておくことは、愛犬の社会化においてはとても重要です。

お手入れがしやすくなる

ボディコントロールができていれば、耳掃除や爪切り、歯磨きなども自宅でできるようになります。

特に耳のトラブルは湿気の多い時期によく起こりがち。愛犬が耳を気にしているしぐさを見かけたらすぐに掃除してあげることで、症状の悪化を防ぐこともできるので、自宅でケアができるのは大きなメリットです。

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病気の早期発見ができるようになる

ボディコントロールの一番のメリットともいえる、病気の早期発見。愛犬が嫌がらずに体の隅々まで触らせてくれるようになれば、普段と違うちょっとした違和感にも気づきやすくなります。

特にサイズの小さい腫瘍などは、毎日触っている飼い主さんでなければ見つけることが難しいものです。愛犬の健康管理のためにもどこでも触れるようにトレーニングしておきましょう。

犬のボディコントロールのトレーニング方法

飼い主の手に顎をのせて気持ちよさそうに目を閉じる白い大型犬

ここからは、実際に愛犬のボディコントロールをするためのトレーニング方法をご紹介していきます。

頭からはじめよう

咬傷事故が起きる背景には、「知らない人に触られる」ことや「急に触られてビックリしてしまう」ことが挙げられます。これを防ぐために、まずは他人に一番触られやすい頭や背中を触って慣れさせるようにしておきましょう。

頭や背中は比較的触られても嫌がらない場所なので、最初にはおすすめです。

トレーニングの手順

愛犬の好きなオヤツなどを用意し、頭をなででおとなしくしていられたら「いいコ!」「よくできたね」などと言ってオヤツをあげます。そして、徐々になでる回数を増やしていきましょう。

これによって、おとなしくなでられるとオヤツがもらえると覚えてくれるようになります。

口周りにチャレンジ

頭や背中がうまくいったら、次は口周りを触ってみましょう。口は、触られるのを嫌がるコも多い場所なので注意しながら進めてください。まずはアゴの下から触ってみましょう。

最初はほんのちょっと触らせてくれるだけでほめてあげます。そして触る場所を変えたり時間を延ばしていき、最終的には口の中や歯まで触らせてくれるようになるのが理想的。そうすることで、歯磨きも難なくこなせるようになります。

弱点も徐々に慣れさせよう

犬には急所がいくつかあります。鼻先や前足、脇腹、しっぽなどが代表的ですが、当然そこは本能的に触られるのが嫌な場所です。

しかし、前足は爪切りの際に必ず触る必要があり、しっぽもシャンプーや肛門腺絞りをする時には上に持ち上げなければなりません。少しずつでも触っても大丈夫なように慣らしていきましょう。

犬のボディコントロールトレーニングの注意点

口を触られる黒い犬

ボディコントロールをマスターするには、何より愛犬の協力が必要です。飼い主さん本位で進めるのではなく、愛犬の様子を見ながらゆっくり進めていきましょう。

毎日少しずつ継続する

ボディコントロールをするにあたって大切なことは、「毎日少しずつ継続してトレーニングする」ということです。犬の集中力は5~10分程度と言われているので、ダラダラと長くトレーニングを続けても効果が上がりません。集中力が切れてきたなと感じたらその日は切り上げて、翌日に持ち越しましょう。

トレーニング終了のタイミングが重要

ボディコントロールに限らず、すべてのしつけに共通することですが、「愛犬が嫌な気分の時に終わらない」ということが大切です。

愛犬が前足を触られるのを嫌がったタイミングでトレーニングを終了してはいけません。触っても大丈夫な耳を触っていいコにできたらほめて終わる、というように必ずいいイメージでトレーニングを終了しましょう。そうすることで翌日からのトレーニングにも苦手意識なく臨めるようになります。

犬のボディコントロールをマスターして事故や病気を防ごう

緑色の芝生の上で飼い主にお腹を撫でられて舌を出して気持ちよさそうに寝転がるキースホンド犬

愛犬の体を触るという行為は、私たち飼い主にとってはとても幸せなこと。愛犬にも「触ってもらって嬉しい!」「気持ちいい!」と思ってもらえたら、幸せ度はさらに上がりますよね。

病気の早期発見や咬傷事故の防止をしながらお互いが幸せになれる、メリットだらけの愛犬のボディコントロール。ぜひみなさんもマスターしてみてくださいね。

  • 更新日:

    2021.06.27

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ライター・専門家プロフィール
  • Qt
  • 家庭犬トレーナー
  • 動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。 シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。