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飼い主の指示を待つ犬
しつけ

2021.06.02

Do as I doはどんなトレーニング方法?犬に教える方法を解説

「do as i do」という犬のトレーニング方法を知っていますか?do as i doはまだまだ新しいトレーニング方法の一つなのですが、最近ではさまざまなメリットがあることで欧米で注目を集めています。ここでは、do as i doと他のトレーニング方法との違いや教え方を簡単にご解説していきます。

文:ルエス 杏鈴/犬訓練士

Do as I doってどんなトレーニング法なの?

飼い主と手をつなぐ犬

Do as I do(私の真似をして)はその意味の通り、犬に人の真似をさせすることで新しい行動を教えるトレーニング方法です。Do as I doのトレーニングでは人が実演をしたことを犬が真似するようにトレーニングすることで、さらにわかりやすくてスムーズな学習を実現します。

また、犬が人をお手本に新しい行動を学ぶのは、犬との絆と信頼関係をさらに深めるのにも効果的な方法で、欧米で注目を集めています。

Do as I doの流れ

  1. 犬を自分の前に座らせ、犬に教えたい行動を人が実演し、もとの位置へ戻る
  2. 「do it(やってごらん)」と犬に声を掛ける
  3. 人が実演した行動を犬が真似する
  4. おやつなどのご褒美で褒める。

Do as I doとクリッカートレーニングを比較!

犬と一緒に歩く飼い主

Do as i doのトレーニングを行なっているクラウディア・フガッツァ博士はクリッカートレーニングやシェーピングというトレーニング方法とdo as i doを比較している研究を発表しました。ここでは、その研究の結果を見ていきましょう。

学ぶスピード

ボタンを押したりキャビネの引き出しを開けたりなどと、「物」を使った行動を犬に教える際には、クリッカートレーニング/シェーピングよりもdo as i doの方が犬が学ぶスピードが速いことが発見されました。

研究ではキャビネットの引き出しを開けるように複数の犬に教えました。do as i doでトレーニングをされた犬の多くは30分以内でキャビネットの引き出しを開けられるようになった反面、クリッカートレーニングやシェーピング法を用いてトレーニングされた犬たちは、キャビネットの引き出しを開けられるまでに少し長めの時間がかかりました。

しかし、おまわりや脚を上げるなどの「物」を使わないトレーニングではトレーニングスピードに差はないとのことでした。

24時間後の反応

実験では犬に新しい行動を教えた24時間後に、それぞれの犬がどれほど覚えているのかを確認しました。そこで、do as i doでトレーニングされた犬たちの方が、そのほかの技法でトレーニングされた犬よりもコマンドに従う割合が高かったという結果がでました。それより、do as i doでトレーニングするほうが、犬の記憶力にも残りやすいのではないかと考えられています。

Do as I doを教える3つのステップとは?

犬にしつけを行なっているところ

Do as I doの数多くのメリットを聞いて自分もぜひ挑戦したいと考えている方も多いのではないでしょうか?ここでは、do as i doを犬に教えるためのステップをご解説していきます。

ステップ1.事前にコマンドを3つ教えよう

Do as I doを犬に教える1番目のステップが犬にコマンドを3つ教えるということです。コマンドする際には、知らずうちに定着してしまっているハンドシグナルや仕草を徹底的に排除して、最終的には声をかけただけで犬が行動できるようにします。

例えば、「おまわり」という場合は、多くの人が意識せずに犬が回る方向に頭を傾けたり目線を向けたりしています。しかし、このような小さな仕草でもdo as i doのトレーニングを妨げてしまうので、言葉だけで犬が行動できるようにすることが非常に重要です。

ステップ2.「do it」の意味を定着させよう

「do it(やってごらん)」という言葉の意味を犬に教えます。以下の5つの手順をステップ1.で教えたコマンドで何度も繰り返すのですが、同じコマンドを連続で練習しないように常にローテンションするようにしましょう。何度も練習しているうちに、犬は飼い主が実演している行動を見て「do it」と聞くだけで、その行動をしてくれるようになります。ここまで犬が慣れてきたら、ステップ1.の3つのコマンドにさらに3つのコマンドを追加して、計6つのコマンドで練習します。

手順

  1. 犬を自分の前に座らせ、「マテ」と指示する
  2. 飼い主が犬にやってほしい行動(ステップ1.で教えたコマンドのいずれか)を実演する
  3. 「do it」と言った後にコマンドの言葉を言う
  4. 犬がコマンド通りに行動する
  5. おやつなどのご褒美で犬を褒める

ステップ3.新しい行動を教えよう

犬が「do it」と言っただけで飼い主の実演で既に教えたコマンドができるようになれば、次はいよいよ新しい行動を教えていきましょう。

手順

  1. 飼い主が教えたい行動を実演する
  2. 教えたい行動のコマンドを出してから、「do it」と声を掛ける
  3. 実演した行動を犬が真似する
  4. おやつなどのご褒美で犬を褒める

公式DO DO DOトレーナーに教えてもらおう

Do as I doは手順だけを読むと、とてもシンプルで簡単です。しかし、トレーニング方法に関する情報が少なく、行き詰まってしまった時の対処法についての情報があまりないのでがデメリットです。なるべくスムーズにトレーニングを行うため、do as i doに挑戦したい場合は公式DO DO DOトレーナーに教えてもらうのがおすすめです。Do as i doの公式サイトではオンラインコースのほか、書籍も数多く販売されているので、do as i doの知識をさらに深めることができますよ。

詳しくはこちら

do as i doで新しいトレーニング方法に挑戦!

飼い主と一緒に走る犬

ここでは、do as i doと他のトレーニン技法の違いや簡単な教え方について解説していきました。do as i doはまだまだ新しいトレーニング方法なので、情報量が少なく、なかなかトレーニングに取り組むのが困難だと感じる方も多いですよね。しかし、do as i doはオンラインの教育教材が豊富にあり、オンラインコースなどで公式ドッグトレーナーのレッスンを受講することが可能となっています。このような教材を活用し、do as i doを練習しながら犬と新しいトレーニングに挑戦してみてはいかがですか?

  • 更新日:

    2021.06.02

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ライター・専門家プロフィール
  • ルエス 杏鈴
  • 犬訓練士
  • 大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。 愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。 写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。