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2021.06.02

犬が喜ぶ褒め方とは?しつけるときの声がけのコツと注意点を解説

犬のしつけには、褒めることがとても重要だとされています。しかし、間違った声のかけ方をしてしまうと、褒められていると思わない犬もいます。
本記事では、しつけで犬を褒めたほうが良い理由と、褒め方のコツについて解説していきます。褒める効果を最大限に発揮するための注意点についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:後藤 俊/ライター)

犬のしつけに褒めるのが良い理由

犬 褒め方

犬が何か行動するときは、自分にとって得かどうかを判断基準にしています。褒められたり、ご褒美を貰えることは得だと感じているので、その習性をしつけに活かすことができます。

犬を褒めることで、「褒められるからまたやろう」という積極性が育つでしょう。一方で、怒られるとストレスを感じ、トレーニングに対して積極的にならなくなります。

したがって、犬のしつけにおいては、出来ないことを怒るのではなく、出来たことを褒めるというのを意識する必要があります。

怒るのはむしろ逆効果

犬は人間の言葉を理解できていないため、怒られている状態と褒められている状態の違いをちゃんと理解できていません。

怒られている状態であっても、甲高い声でダメ!などと叫ぶと飼い主さんが喜んでくれていると勘違いし、余計に問題行動が悪化する場合もあります。このように、怒るしつけにはデメリットがあることも理解しておきましょう。

犬が喜ぶ褒め方のコツ

犬 褒め方

犬を褒める際には、ただ声をかけるだけでなく、一工夫することでさらに喜んでくれるようになります。そんな、犬が喜ぶ褒め方のコツを紹介していきます。

褒め言葉を統一する

褒め言葉を統一しておくと、犬が褒められていると理解しやすくなります。褒め言葉は英語でも日本語でもかまいませんが、「いい子」や「Good boy」といった短い言葉を選ぶようにしましょう。

犬が褒め言葉を理解できるようになれば、おやつを使わなくても喜んでくれるようになります。できれば、家族全員で褒め言葉を統一してあげるといいでしょう。

声のトーンを高くする

声のトーンを高くすることで、犬は褒められているということを理解しやすくなります。

犬は不満があるときは低い声で唸る一方で、喜んでいるときは高い声で甘えるような声を出す習性があります。

そういった習性から、褒めるときの声のトーンをあげることで、「嬉しい」という気持ちを犬と共有できるようになるでしょう。少しオーバーリアクションなぐらいのトーンで褒めてあげると、より効果的です。

表情を明るくする

犬を褒める際は、表情を明るくし、笑顔を意識してください。犬は人間の表情を読み取ることができるといわれています。

明るい表情で褒めてあげることで、犬も褒められていることを実感しやすくなり、さらに喜んでくれるでしょう。

褒め言葉プラス行動

犬を褒めるときは、言葉にプラスして、撫でたりおやつをあげるといった行動もセットにしてあげると、さらに喜んでくれるでしょう。少し強めに犬の好きな場所を撫でてあげる、全身を触って大袈裟なくらいのオーバーアクションで撫でてあげる、といった行為で飼い主の嬉しい気持ちが犬に伝わります。

「褒められている」という実感を強くすることで、しつけや指示に対して積極的に従ってくれるようになります。

愛犬の好みを知る

犬によっては、おやつや褒め言葉よりも、散歩に行くことのほうがご褒美に感じている場合があります。いろんな褒め方を試し、愛犬が一番喜んでくれる褒め方を見つけるようにしましょう。

褒め方のバリエーションを複数個見つけておくことで、犬が飽きずにしつけに取り組むことができます。

しつけで犬を褒めるときの注意点

犬 褒め方

せっかく犬を褒めていても、犬が褒められているということを理解していなければ意味がありません。そんな、無駄褒めをしないための注意点について解説していきます。

褒めるタイミングを間違えない

犬を褒める際は、声がけのタイミングがとても大切です。しつけの際は、指示に従った直後に褒めたり、おやつをあげるようにしましょう。

少しでも時間が空いてしまうと、犬は何に対して褒められたのかがわからなくなってしまいます。「なぜ褒められたのか」というところをしっかり意識させるためにも、褒めるタイミングには気をつけてください。

おやつに頼りすぎない

おやつはしつけのご褒美としてとても便利なアイテムですが、使いすぎには注意しましょう。犬がおやつだけを目的に指示を聞くようになると、飼い主さんの褒め言葉やスキンシップに喜びを感じ辛くなってしまうからです。

褒めるという行為は、飼い主さんと犬とのコミュニケーションを深めるタイミングでもあります。

飼い主さんの喜びが犬の喜びになるように、褒めるときは言葉やスキンシップを中心にし、必要以上におやつをあげすぎないようにしてください。

犬のしつけは褒めて楽しくが基本!

犬 褒め方

犬のしつけは、出来ないことを怒るのではなく、できたことを褒めて伸ばすのが基本です。褒められることは犬にとっても嬉しいことなので、しつけに対して積極的に取り組んでくれるようになるでしょう。

褒める際は、声のトーンや表情を意識することで、犬は喜びを感じるようになり、さらに撫でてあげるといったスキンシップやアクションが加わることで飼い主の褒めてあげたいという気持ちが伝わりやすくなります。褒めるタイミングなどにも注意し、効果的なしつけを行ってみてください。

犬にとっても飼い主さんにとっても、明るく楽しいしつけができるように、今回の記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

  • 更新日:

    2021.06.02

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。