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海辺で荒波を見て飛び跳ねて興奮する茶色い犬と黒い犬
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2021.06.29

犬が興奮したときの飼い主のNG行動とは?興奮する2つの原因と落ち着かせる対処法を解説

飛び跳ねたり走ったり暴れたり、愛犬が興奮して手がつけられなくなった経験はありませんか?実は飼い主さん自身の行動が、犬をさらに興奮させているの可能性があります。
今回は、トラブルを引き起こしかねない犬の興奮の原因や、対処法についてご紹介します。

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬が興奮する2つの原因

緑色の芝生の上で白黒のボーダーコリー犬が赤いフライングディスクを口にくわえておすわりして飼い主を見つめている

犬が興奮する場面は大きく分けて2種類あります。まずは、どんな行動が興奮している状態なのかをしっかりと把握しておきましょう。

1.嬉しくて興奮してしまう

犬は嬉しくなると興奮してしまいます。嬉しさを表現する行動はさらなる興奮につながりやすく、状況や相手によっても異なります。

上下に飛び跳ね続ける

帰宅時やボール遊び中、大好きな人や犬に出会ったときなどに、犬が上下に飛び跳ね続けることがあります。時には、飛びながら吠えたり、飛びついてくることも。これは、嬉しさのあまり興奮している状態です。

家の中を走り回る、ぐるぐる回る

「お散歩行くよ」「ご飯だよ」と声をかけると、犬は家の中を走り回ったり、ぬいぐるみを振り回したりしがちです。これらの行動も、嬉しさによって興奮している状態を表しています。

2.パニックで興奮してしまう

犬は怖いと感じたり、嫌なことが起きたときにも興奮状態に陥ります。パニックによる興奮は、攻撃性を伴うことがあるため注意が必要です。

その場から逃げようと暴れる

動物病院が嫌いな犬の場合、動物病院に到着すると、その場から逃げ出そうとしたり、診察台から飛び降りようと暴れたりします。また、カミナリや花火など大きな音に驚いて走り出す行動も、一種の興奮状態と言えます。

唸る、歯を向くなど攻撃的な行動に出る

散歩中に苦手な犬に出会ったときや来客時に、吠えかかったり、歯をむいて唸るなど威嚇することがあります。相手を敵だと思ったり、恐怖を感じて興奮状態に陥っているのです。自分の身を守るために攻撃行動に出ることもあります。

犬の興奮には性格が影響している?

散歩中のジャックラッセルテリア犬が道端で飼い主のリードを興奮して引っ張っている

犬によって興奮しやすさに違いはあるのでしょうか?ここでは、興奮しやすい犬の性格上の特徴をご紹介します。

臆病な犬

臆病な犬は、恐怖心の裏返しとして攻撃性を持つことが多くあります。強いものに出会ったときや嫌なことが起きたときなどに興奮状態に陥りやすいとされています。

ハイテンションになりやすい犬

テンションが上がると周りが見えなくなってしまう犬は、興奮状態に陥りやすいです。飼い主の高い声や子どもの騒ぐ声などにも反応してしまいます。楽しくなるとどんどんテンションが上がってしまい、抑えの効かない興奮状態となってしまうこともあります。

飼い主と信頼関係が構築されていない犬

飼い主と信頼関係が十分に築けていないと、興奮を抑えるのが難しくなってしまいます。特に、マテやおすわりなど基本のしつけができていない場合には、興奮状態を止めることができないため注意が必要です。

犬の興奮を抑える対処法と予防法

首輪をつけられて上を向いて口を開ける可愛い茶色い犬

興奮した犬は、道路に飛び出してしまったり、飼い主が転んで怪我をしたりと、時に予想もつかない行動をとります。多くの危険が潜んでいるため、できるだけ早く興奮を落ち着かせてあげることが重要です。

ここでは、犬の興奮を落ち着かせる対処法と、犬が興奮しないように普段からできる予防法をお伝えします。

犬の興奮を落ち着かせる対処法

犬が興奮してしまったと感じたら、焦らず冷静に対処することが大切です。

まずは飼い主が落ち着く

興奮状態にある犬を落ち着かせるために最も大切なことは、飼い主が冷静でいること。大きな声で名前を呼んだり、叱りつけてしまうことはかえって犬を興奮させてしまいます。

また、興奮を収めようと、トリーツなどを与えてしまうと、犬は興奮していることを褒められていると勘違いする可能性があります。

さらに、犬と同じように飼い主が興奮してしまうと、飼い主が喜ぶと勘違いして、まずます興奮してしまいます。まずは、飼い主が落ち着いて対処するようにすることが大切です。

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無視する

犬が興奮して、ジャンプし続けてしまったり、飛びついてきたりした場合は、犬に背を向けて無視することも必要です。興奮時には、大きな声で名前を呼んだり、アイコンタクトを取ろうとするのは避けてください。まずは無視をして、犬が落ち着くのを待ちましょう。

犬の興奮を抑える予防法

上記の対処法を実践しても、一度興奮してしまった犬を瞬時に落ち着かせるのはとても難しいものです。犬を興奮させないために普段からできることもお伝えしておきます。

ストレスをためさせない

犬が興奮する原因の1つに、ストレスがたまっていることが挙げられます。長時間の留守番や普段かまってもらえない、散歩時間が短いなど犬にストレスがたまっていると、ちょっとしたことでも犬は興奮状態に陥ってしまいます。

散歩時間が長く取れない場合は、家の中で頭を使うゲームをする、もってこい遊びをするなどの工夫をして、エネルギーを発散させてあげることが必要です。

基本のしつけはしっかりと

犬が興奮してしまっても、基本のしつけが入っていれば、比較的早く落ち着かせることができます。

いざというときに愛犬の興奮を抑えられるよう、普段からマテ、おすわり、おいで、伏せ、などの基本のしつけはしっかりとしておきましょう。

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犬の興奮しても焦らず対処しよう

公園の中で飼い主にマテをされてじっと見上げる可愛いパグ犬

原因はさまざまですが、興奮した犬は自分で自分をコントロールできなくなり、迷子や事故などのトラブルを引き起こしかねません。トラブルを防ぐためにも、興奮時の対処法を知るだけではなく、日頃の基本的なしつけによって、犬の行動を制御できるようにしておきましょう。

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  • 更新日:

    2021.06.29

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。