magazine

カーペットの上に伏せた可愛い茶色のトイプードルの子犬がつぶらな瞳でこちらを見つめている
しつけ
鉛筆アイコン

2021.06.25

子犬のしつけはいつから始める?褒め方・叱り方のコツも解説【獣医師監修】

犬と人間が幸せに暮らすために、しつけは必要不可欠です。子犬のうちから散歩や食事の方法をしつけて信頼関係を築くことが重要ですが、しつけはいつから始めるべきなのでしょうか。
ここでは、子犬のしつけはいつから始めるのか、しつけを教えるコツと注意点、子犬に大切な2つのしつけについてご紹介します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:江野 友紀/認定動物看護士)

子犬のしつけはいつから始める?

白いタオルの上でたれ耳の可愛いチワワの子犬がつぶらな瞳で遠くを見ている

子犬にしつけをしても伝わらないのでは、覚えてもらえないのではと考えがちですが、子犬が成長するのはあっという間です。しつけは早いうちに始めましょう。

しつけは家に迎えたその日から

子犬は学習能力が高く、特に社会化期と呼ばれる生後3週齢から12週齢は、犬が人や他の犬との関わり方を学んだり、社会の中で出会う様々な刺激に慣れやすい大切な時期です。

動物愛護法で生後8週齢未満の子犬は販売できないと定められているので、一般的に家庭に迎え入れられる子犬は既に社会化期になっています。

様々なことを学習しやすい社会化期を逃さないよう、子犬を迎えたその日からしつけを始めましょう

社会化期の経験が大切

子犬のしつけは、社会化期にどれだけの経験をさせてあげられるかがポイントです。触れても嫌がらないように身体中を優しく触ったり、車の音や掃除機の音を聴かせるなど、様々な経験をさせましょう。

社会化期を過ぎると、少しずつ物事への警戒心をもちはじめる時期に突入します。

社会化期の経験はその後に影響する

社会化期に留守番ばかりさせてしまったり、色々な経験ができなかった犬は神経質で臆病になったり、ちょっとしたことでも我慢できない犬になりやすいと言われています。

また、無駄吠えや噛み癖などの問題行動を起こすようになりやすいとも言われています。

この記事もチェック!

子犬をしつけるためのコツと注意点

茶色い床に置かれた白いトイレシートの臭いをかぐ可愛い白いウエストハイランドホワイトテリアの子犬

子犬をしつけるためのコツと注意点をご紹介します。

できたときにきちんと褒める

しつけで最も大切なことは、好ましい行動を取ったときにきちんと褒めてあげることです。わかりやすく褒めることで犬は嬉しいと感じ、褒めてもらうために好ましい行動を繰り返すようになります。

時間がたってから褒めても犬は何を褒められているのかわからないので、できたときにすぐ褒めることが大切です。

褒め方のポイント

高いトーンの声でたくさん褒めてあげましょう。声をかけながら愛犬を撫でることも「褒められている」と感じてもらいやすい行動です。

お気に入りのおやつを与えるのも効果的な褒め方です。与えすぎるとカロリーオーバーになるので、与えすぎには注意しましょう。ドッグフードでも喜んでくれる子であれば、おやつ代わりにフードの粒を与えると体重管理がしやすくなります。

叱り方には注意が必要

犬がいけないことをしたときに、名前を叫んだり、大声で怒鳴ったり、マズルをつかんではいけません。犬が臆病になったり、攻撃的な性格になることもあります。褒めるときと同様、その場ですぐ叱るようにします。

飼い主さんに構ってほしくていたずらをしているような場合には、声をかけると「飼い主さんの気を引くことができた」というご褒美になり、逆効果になってしまうことがあるので、無視をしましょう。

叱り方のポイント|言葉で叱るとき

「イケナイ」「ダメ」「NO」など、短くわかりやすい言葉で叱りましょう。高い声では褒められていると勘違いすることもあるので、なるべく低く、大きめの声で叱ります。

叱り方のポイント|無視するとき

飼い主さんの興味を引きたがって無駄吠えをしたり、飛びついてくるようなときは無視します。犬の行動には一切反応せず、背を向けたり、部屋から出て行ってしまいましょう。無視する時間は、犬の反応や様子をよく観察して決めましょう。

子犬のしつけで大切な2つのこと

緑色の芝生の上に敷いたビニールシートの上でお手をする耳飾りをつけた白い可愛いマルチーズ犬

子犬に大切な社会化教育、人との暮らしに必要なしつけについてご紹介します。

社会化教育する

先述のように、子犬の頃にケージに入れっぱなしにしたり、お留守番ばかりで独りの時間が長い生活をしていると、社会化不足となって不安や恐怖心を抱きやすい性格になってしまいます。分離不安症という精神症状も社会化不足から引き起こされます。

ワクチンプログラムが終了しておらず散歩ができないときでも、飼い主さんが抱っこして外の音や風、においを感じさせてあげましょう。家族以外の人に触ってもらったり、車に乗せる、シャンプーする、動物病院に行くなどの経験も良いでしょう。

人との暮らしに必要なことをしつける

人と暮らしていく上で、トイレのしつけやハウスのしつけをはじめ、無駄吠え、甘噛みなどのしつけは基本的なもので生活に欠かせません。すぐに覚えられるものではないので、時間をかけて根気強くしつけましょう。

基本的なしつけができていないと飼い主さんの言うことを聞かなくなったり、問題行動の原因にもなります。また、我慢ができなくて動物病院やトリミングサロンで十分なケアが受けられないこともあります。

子犬のしつけは根気強く

チェック柄の骨のおもちゃで遊ぶ可愛いグレーのたれ耳のつぶらな瞳の子犬

子犬のしつけは、人と犬がお互いに幸せに生活していくために欠かせないものです。

しつけがうまくいかないと、無駄吠えや噛み癖などの問題行動につながることもあるので、自分の愛犬の性格に合った方法で根気強くトレーニングしましょう。しつけ方に不安があれば、しつけ教室に相談するのもおすすめです。

愛犬の気持ちを理解しながら、上手に導いてあげてくださいね。

この記事もチェック!
  • 更新日:

    2021.06.25

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。