犬は野生で暮らしていたころの習性を強く引き継いでいる動物です。したがって、犬が飼い主さんの足の間や脇の間に顔をうずめるのにも、犬の習性が関わっているといわれています。
そんな犬の習性に絡めて、顔をうずめる理由について紹介していきます。
犬は暗くて狭い場所を好む習性があります。
野生で暮らしていたころの犬は、群れで生活していました。そして、夜に眠るときは仲間と体を寄せ合い、お互いを守り合っていたのです。
したがって、愛犬が飼い主さんの体に顔をうずめてくる場合は、安心して眠りたいという気持ちがあるのかもしれません。また、外敵から自分を守ってくれる存在として認めてくれているともいえるでしょう。
猟犬としてのルーツがある犬は、隙間や穴に興味を持つ習性があります。自然界にある隙間や穴の中には、獲物となる動物がいたからです。
ビーグルやダックスフンドなどに見られる習性なので、飼い主さんの足や脇の隙間に顔をうずめてくる場合は、本能的なものだと理解してあげましょう。
続いて、犬の心理的な面から、飼い主さんの体に顔をうずめる良い理由について紹介していきます。
わざわざそばに寄ってきて顔をうずめるようであれば、甘えているサインかもしれません。犬が甘えてくるときの仕草として、体を押し当ててきたり、スリスリと擦ったりしてきます。
そんなときは、一緒に遊んであげると喜んでくれるでしょう。愛情表現のひとつとして理解し、コミュニケーションを深めるのに役立ててみてください。
愛犬が顔をうずめてきたときに、笑ったり、大げさなリアクションをとっていませんか?嬉しそうなリアクションをとっている場合は、顔をうずめることで、飼い主さんが喜んでくれると学習しているのかもしれません。
犬は飼い主さんに喜んでもらうことが大好きです。犬が顔をうずめてくるときは、喜ばせようとしてくれているのだと理解してあげましょう。
犬が顔をうずめるのは、ただの遊びとして行っている場合もあります。その場合は、少し退屈している状態なのかもしれません。
顔をうずめるだけでなく、前足でもちょっかいを出してくるようであれば、飼い主さんを遊びに誘っているとも捉えられるでしょう。
外出先から帰ってきた飼い主さんの体に犬が顔をうずめてきた場合は、匂いを嗅いでいると考えられます。飼い主さんの衣服からは、外で付着した色んな匂いがするため、気になっているのです。
犬のコミュニケーションのひとつとして見られる行動なので、気が済むまで匂いを嗅がせてあげましょう。
犬が顔をうずめるという行動は、心理的に良い理由ばかりとは限りません。最後に、悪い理由についても紹介していきます。
気温が低い日に犬が顔を足の間にうずめてくるのは、寒がっているからとも考えられます。犬は、冷気を吸い込まないように、鼻を尻尾で覆って眠る習性があります。このように、顔をうずめることで体温調整を行っているのかもしれません。
また、飼い主さんの体温が温かいことを認識しているため、温めてほしいという気持ちの現れとして捉えることもできるでしょう。
寒がっているかどうかを見抜くには、小刻みに震えていないかをチェックしてみてください。
雷や地震が起きたときに顔をうずめてくる場合は、怖がっていると考えられます。犬は、怖がっているときの行動として、狭い所に隠れるというものがあります。
したがって、飼い主さんのそばを逃げ場所として利用しているのでしょう。落ち着かせてあげたい場合は、おやつやおもちゃなどで、別のものに注意を移してあげるのが効果的です。
犬はストレスを感じているときに、ストレスの対象から目をそらす習性があります。したがって、外出先などで顔をうずめてくる場合は、ストレスになるものが近くにあるのかもしれません。
ストレスを感じ続けていると、興奮してしまうことにも繋がるため、ストレスの対象が無い場所に移動してあげるといいでしょう。
犬が顔をうずめてくる理由は、良いものから悪いものまで様々考えられます。そのときの状況や環境の違いによって、犬が抱えている心理を見極めてみてください。
また、どんな理由であれ、顔をうずめてくるのは飼い主さんを信頼している証拠でもあります。一緒に遊んであげたり、撫でてあげたりといった行動を返してあげることで、愛犬との絆がさらに深まるでしょう。