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爪を切られる犬
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2021.06.15

愛犬の巻き爪は放置しないのが鉄則!巻き爪の切り方・爪切りの頻度まとめ

爪切りを嫌がる犬は多いですが、だからといって犬の爪を切らずにいるとどんどん伸びて、巻き爪になってしまうことがあります。巻き爪は痛みを伴う上に怪我の原因にもなることから、定期的な爪切りが欠かせません。
そこでこの記事では、巻き爪によって起こるトラブルをはじめ、爪切りの頻度や切り方などを解説します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子)

犬の爪は伸びすぎると巻き爪になる

巻き爪を切る犬

人間の爪と同様、犬の爪もどんどん伸びていくと巻き爪になります。

犬の爪は徐々に伸びていくものの、散歩や外で遊んだりしているうちに削れていきます。しかし、爪の削れ方は均等でなく、前肢の4本の指から少し離れた位置にある狼爪(ろうそう)においては、地面に接地しないので他の爪よりも速く伸びます。そのため、気づかないうちに巻き爪になっていたということも少なくありません。

巻き爪により起こるトラブル

巻き爪になると、以下のようなトラブルを引き起こします。

巻き爪のトラブル

  • 爪が肉球に刺さる、場合によっては化膿する
  • 歩行時に痛みを伴う
  • 爪がカーテンなどに引っかかり、折れて出血する
  • 肉球が地面に接地しづらくなり歩きにくくなる、転倒するリスクが増える
  • 不自然な歩き方により、骨格が歪む原因になる
  • 爪の中を通っている血管や神経も爪と一緒に伸びてしまう

爪切りの頻度

巻き爪を防ぐには、定期的な爪切りが欠かせません。爪の伸び具合は犬によって差がありますが、おおよそ月1回くらいが爪切りのペースの目安です。

犬の爪は立った状態のとき、爪の先が地面につかない程度が理想的です。愛犬がフローリングを歩いているとき、カチカチと爪の音がするようであれば伸びすぎているサインなので、短く切ってあげましょう。

犬の巻き爪の切り方・注意点

犬の爪

巻き爪を切る際には、気をつけたいことがいくつかあります。ここでは、犬の巻き爪の切り方と注意点を解説します。

ステップ1.ニッパータイプの爪切りで少し短く切る

ペット用の爪切りには、切れ味がよく軽い力で効率的に爪をカットできるギロチンタイプもあります。しかし、巻き爪になってしまうとギロチン式のカッター部分に爪を当てることができないため、ギロチンタイプは使えません。

よって、まずはニッパータイプの爪切りで爪の巻いている部分をカットし、ギロチン式のカッターが入る状態にします。

ステップ2.血管を傷つけないようにして短く切る

巻いている部分を切ったら、ギロチンタイプの爪切りでカットします。白い爪であれば、爪の中にある血管が透けて見えます。血管は薄いピンク色っぽい部分で、そこを切ってしまうと出血するので、血管から2mmほど手前の部分を目安にカットしましょう。

黒い爪の場合は血管が透けて見えないので、少しずつカットします。カットしていくと爪の断面が湿っぽくなっているほか、爪の真ん中に白い膜のようなものが見えてきます。血管に近づいているサインなので、それ以上カットしないようにしましょう。

なお、ギロチンタイプを使用せずニッパータイプのみで行う場合も、カットする部分は同じです。

万が一出血してしまった場合の対処法

爪の中の血管をうっかり切ってしまい出血したときは、コットンやガーゼで1~2分押さえていれば、多くの場合において血が止まります。もし止血剤がある場合は、少量を爪に直接塗ってください。止血剤は滲むので、皮膚に傷がある場合は注意します。それでも出血が続く場合は、動物病院へ連れて行きましょう。

巻き爪になり、血管や神経が伸びすぎてしまった場合

爪切りをされる犬

巻き爪になり血管や神経が伸びすぎてしまった場合、適正な長さに切ろうとすると、どうしても出血や痛みを伴います。そのため、不慣れな場合には動物病院で処置してもらうことを選択肢として考えましょう。

動物病院で処置をしてもらう

出血や痛みを抑えるために、痛み止めの投薬やレーザーを使用しての治療や、麻酔下での治療など、動物病院によってさまざまな処置方法があります。

いずれにしても痛みを与えずに爪切りをしてもらえるので、自分でやるのが難しいと思ったら無理せず、動物病院にお願いするのがよいでしょう。

犬の巻き爪は、爪切りをすれば確実に防げる

伸びた犬の爪

犬の爪は、内側にカーブするようにして伸びていきます。爪切りをしないと特に狼爪はどんどん伸びて、巻き爪になってしまうことも少なくありません。巻き爪は爪切りをすれば確実に防げるので、定期的に爪の伸び具合をチェックして、爪の先が床につかない程度にカットしてあげましょう。

巻き爪をカットするのが難しい場合は、無理をせず動物病院にお願いすることも検討してみてください。巻き爪により痛みを伴っていたり、歩きにくい状態であったりすると、愛犬の生活の質が下がってしまうので、早めに改善してあげてくださいね。

  • 更新日:

    2021.06.15

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。