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お風呂で身体を洗われているフレンチブルドッグ
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2021.06.16

犬がお風呂嫌いになる理由とは?克服させるための4つのコツ【獣医師監修】

愛犬をお風呂に入れようとすると暴れる、水に濡れることをかたくなに嫌がるなど、愛犬のお風呂嫌いに困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか?お風呂に対する抵抗感は犬によって異なりますが、ちょっとした工夫をしてあげることでお風呂に慣れさせることはできます。この記事では、犬がお風呂嫌いになる理由と克服してもらうための方法をご紹介します。

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子)

犬がお風呂嫌いになる理由

お風呂が嫌いな犬が頑張ってシャワーを浴びている

お風呂に全く抵抗なく入れる犬もいる一方で、シャワーをかけようとすると暴れたり噛んだりする犬もいます。なぜお風呂嫌いになってしまうのか、その理由からご紹介します。

シャワーの音や水圧が怖い

シャワーの音や水圧が怖くてお風呂嫌いになっていることが考えられます。人間にとっては当たり前のシャワーも音も、犬にとっては聞き慣れない音なので、警戒してまいお風呂を嫌がることも少なくありません。

また、以前にシャワーをかけられたときに水圧に驚き、それが嫌な記憶として残ってしまっているのも、お風呂嫌いになってしまうよくあるケースです。

濡れることが嫌い

本能的に水に濡れることを好まないことも、犬のお風呂嫌いの理由の1つです。被毛が濡れると皮膚にペタッと張り付き、その状態を不快に感じシャワーをかけようとすると暴れてしまうことがあります。

シャンプーのときに嫌な思いをした

嫌がるところを飼い主に無理やり押さえつけられて怖かったなど、過去にシャンプーをしたときの嫌な記憶が残っていると、お風呂嫌いになってしまうことがあります。

また、目や鼻に水が入ってつらい思いをした場合なども、「お風呂=嫌なことが起きる」とインプットされていることが考えられます。

愛犬のお風呂嫌いを克服させる4つのコツ

お風呂を頑張る犬

お風呂嫌いの犬にとって、シャンプーは大きなストレスです。また、飼い主さんにとっても負担となります。では、どのようにお風呂に慣れさせていけばよいのか、そのコツについて見ていきましょう。

1.お風呂場が楽しい場所だと認識させることからスタート

「お風呂=嫌なこと」と認識してしまっているコの場合は、その思いを払拭させるために、ひとまずシャワーは使わずお風呂で遊んであげることから始めましょう。愛犬のお気に入りのおもちゃで遊んだり、お風呂場でおやつをあげたりなどして、お風呂は楽しい場所だと覚えさせることがポイントです。

お風呂から上がった後、体を乾かす際のドライヤーの音も、お風呂を嫌いになる原因になりかねません。普段からドライヤーの音を聞かせ、ドライヤーを近づけながらおやつをあげる、平気にしていたら褒めてあげる、などして慣らしておくといいでしょう。

2.足元から濡らして徐々に水に慣れさせる

シャワーの音や水しぶきに怖がってしまわないよう、シャワーの水圧を弱めにして足元から少しずつ濡らしていきましょう。このとき、シャワーヘッドを体に密着させるようにすると、シャワーの音や水圧に対する恐怖心や不快感を軽減させてあげられます。

もし、シャワーを怖がってしまう場合は無理に使用せずにバスタブにお湯をため、足元から少しずつお湯を手でかけて、体が濡れることの感覚に慣らしていきましょう。

3.できるだけ短時間で手際よく行う

長く続くとストレスになってしまうので、できるだけ短時間で手際よくシャンプーをするようにしましょう。素早く終わらせるためには、以下のことを準備しておきたいところです。

準備しておきたいこと

  • シャンプーをする前にブラッシングをする
  • 洗浄・すすぎが1回で済むリンスインシャンプーを使用する
  • タオルとドライヤーを用意しておく

毛がもつれた状態でシャンプーすると濡れて毛が固くなり、毛をほぐすのに時間がかかってしまいます。そのため、念入りにブラッシングをして抜け毛を取り除き、毛並みを整えておきましょう。

また、時短のために、シャンプー後の愛犬の体を拭くタオルは、吸水性に優れたマイクロファイバー素材のものなどを使用するのもおすすめです。

4.優しく声をかけながら洗う

嫌がって動いてしまっても叱りつけたりせず、優しく声をかけながら洗ってあげましょう。「イイコだね!」「お利口でえらいね!」などと話しかけながら不安を取り除いてあげ、「安心できる」と感じられるようにすることが大切です。

また、飼い主さんが緊張しながらシャンプーをしていると、犬にもそれが伝わり不安になってしまうので、リラックスしながら楽しい雰囲気で行いましょう。

愛犬のお風呂嫌いが直らない場合の対処法

犬 お風呂嫌い

いろいろ試してもお風呂嫌いが直らない場合は、以下のように対処することも検討してみましょう。

ドライシャンプーで洗う

どうしてもお風呂を嫌がる場合は、水を使わないで汚れを取り除けるドライシャンプーで洗うとよいでしょう。ドライシャンプーは、泡タイプや粉末タイプ、スプレータイプ、シートタイプがあります。泡やスプレータイプは被毛に直接付ける、もしくはタオルにシャンプー液を出して体になじませていきます。

優しくマッサージするようにしてなじませ、毛の根元まで揉み込んでいきましょう。全身にまんべんなくシャンプー剤が行き渡ったら、タオルで丁寧に拭き取ります。

シートタイプは拭き取るだけでよいので、よりお手入れが簡単です。しかし、どこかのタイミングでしっかり汚れを落とすためにシャワーに入れてあげることも考えましょう。

トリミングサロンでシャンプーに慣れてから自宅で行うようにする

まずは、プロのトリマーさんにお願いし、トリミングサロンでシャンプーに慣れてから自宅でシャンプーにトライするのも1つの方法です。

シャンプーが気持ちがいいものだとわかれば、飼い主さんが自宅で行っても、おとなしく洗わせてくれる可能性があります。

愛犬のお風呂嫌いは徐々に克服させるのがポイント!

犬 お風呂嫌い

お風呂嫌いな犬は多いので、「なんでうちのコはこんなにも嫌がるの……」などと思う必要はありません。シャワーの音や水圧に配慮して少しずつ体を濡らし、水に慣れさせていきましょう。また、優しく声をかけながら行ってあげると、愛犬もリラックスしやすくなるはずです。焦らず少しずつ克服させていきましょう。

  • 更新日:

    2021.06.16

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。